雨のスケッチ教室にて
今日は1日スケッチ教室だった。
午前中は、高齢の人たちに水彩を教えているのだけど、鉛筆の下書きまでは描けるけど、どうやって色を塗ったら(濃くしたら)いいかわからないと言う。
そこで、一度デッサンをやめて、これまで描いた描きかけの絵を持ってきてもらう事にした。
それに色をつけるのだが、高齢の人たちだからスマートフォン写真を撮っているわけでない。そしてもうモデルの花はない。
じゃあ、自分で光の方向を決めて描いたらいいではないですか、正確な写生だけが絵じゃないですよ!って言う事で、加筆のお手伝いをしたのだけども、…なぜか生徒さんが感極まって泣いてしまった。
なにゆえ?!
びっくりしたけれど、これまで色の塗り方を全然教わってこなくて、色を塗るのが苦手で「濃くする」のが怖かったのだそう…。
思いの外簡単だったのがうれしかったのか、年齢的に絵を描ける時間あまり残ってないと悲しく思ったのか、よくわからない。
でもなにか、心の感動があったようだ。こんなことは初めてだったけど、喜んでもらえてよかった。
午後は画材屋さんのワークスペースを借りてるクラス。
カッパがびちょびちょで辛いのでお茶を飲んで帰った。
なんだか趣深い一日だった。
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