トケタ?vol.6.1新刊のお知らせ

こんばんは、パズル作家のにょろっぴぃです。

パズル作家としてのメイン活動の1つとして、ここ4年ほど、パズル本「トケタ?」の制作に携わっています。
「トケタ?」の詳細については、またどこかで書く機会があればと思いますが、「日本のパズル雑誌ではほとんど見かけないが、制作陣が面白いと思うパズル」を取りあげた本で、概ね、年1冊のペースで発行しています。最新刊のvol.6は11月に頒布開始となっています。

さて、この「トケタ?」、ジャンルで言えばかなりニッチな本なのですが、興味がある人には幅広く手に取って欲しいという想いから、問題の難易度は簡単な問題から超難問まで幅広く扱っています。話題になる問題はどうしても超難問が多いのですが、難問本にならないように、難易度のバランスには気を配っているつもりです。

それでも、市販の本に比べると、全体的に問題は難しめですし、ルールは馴染みのないものが大半でしょう。一般紙に比べると、敷居が高いことは否めません。
実際、パズルのイベントでお会いした方や、謎解きなどパズルの周辺分野からトケタ?に興味を持ってくれた方、コミケでブースを訪れていただいた方などから、「トケタを買ったが自分には難しい」「トケタに興味はあるけど難しそう」と言った声をお聞きする機会がありました。

そこで、このような声にお応えしたいと思い、12月31日に開催されるコミケに向けた新刊として、「トケタ?vol.6.1」を新たに制作しました。
実は去年のコミケでも、私自身の個人本として似た趣旨の本を制作しているのですが、今回はトケタ制作委員会有志による公式別冊本となります。制作メンバーが年々増えていることもあり、今後、本誌に限らず別冊を増やしていければと思っています。


以下、本の概要となります。12月31日に開催されるコミケ3日目東地区J-49bトケタ制作委員会(ジャンルは「評論」)で既刊と共に頒布予定(価格未定、決まったら更新します)のほか、来年にはトケタ?本誌と共に「トリト」などでも頒布する予定です。

全体的にトケタ?本誌よりも難易度を押さえており、トケタ?での難易度1~3ぐらいの問題を掲載しています。大体ニコリ本誌(らくらく~アゼン)と同じぐらい、と思っていただければと思います。

1 スケルトン
リストの言葉を盤面に組み込む、おなじみのパズルです。

2 ブロックメイズ
各ブロックごとに指定されたマス数(全ブロック2マスずつすることが多い)を通りながら、スタートからゴールまで線を引くパズルです。トケタ?vol.4で取り上げたパズルで、マイナーなパズルなのですが、ルールの分かりやすさから、今回再度取り上げることとしました。私のお気に入りパズルでもあったりします。

24日に、制作者の1人である竹谷さんが問題を作られていたので、リンクを貼っておきます

3 Cross the Streams
おなじみの「お絵かきロジック」と、塗る系の定番パズル「ぬりかべ」「Tapa」の要素を合わせたようなパズルで、トケタ?vol.5で取り上げたパズルです。日本での出題はこれ以外にはほとんどないのですが、とっつきやすさから、今回取り上げることにしました。

4 TomTom(KenKen)
各マスに1からNまでの数字を入れ、各ブロックの四則演算結果と一致するようにします。トケタ?初登場ですが、小学生向けから大人向けの本まで、日本の一般紙でも比較的よく載っているパズルで、ニコリでの「因子の部屋」の四則演算バージョンと言えるパズルです。ページの最後に載っていることもあり、今回の4種類の中では問題は一番難しめとなっています。


この本をきっかけに、パズルやトケタ?本誌に興味を持ってくれる方が1人でも増えてくれれば幸いです。
12月31日のコミケ当日は概ねトケタ制作委員会ブースにいる予定です。来場される方は会場でお会いしましょう。

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