dodo/normal ディスク&キラーチューンレビュー

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twitterで「年間ベストアルバム」を書き上げるべく、その週に聞いた音楽のレビューを徒然なるままに書いていく。
7月第3週はdodoのnormal。
だらだら駄文をこねていても仕方がないので、下記目次に沿って紹介していく。
・dodoとは
・ディスクレビュー
・キラーチューンレビュー

・dodoとは

dodo(本名:近藤大貴)は長野県生まれ神奈川県川崎市中原区育ちのラッパー兼トラックメイカー。1995年生まれ。
過去にフジロックに出たことがあるようで、注目されているラッパー。

・ディスクレビュー

アルバムを全部通して聞いた感想としては、「HIPHOPをしているな」である。
と、いうのもHIPHOPとはもともと貧しい黒人が自分が生活している中での「不平、不満」を嘆きながらリリックを紡ぐような音楽である。しかしながら最近の日本人HIPHOPは、自分の不満というより社会全体の不満を歌っている曲が多い。確かに一見HIPHOPの思想を受け継いではいるように見えるが、少々俯瞰しすぎているような気がする。「今自分が辛いのは社会のせいだ。だから社会へ喧嘩を売ってやる」という考え方はあまりにも現状を分析しすぎている。本当に辛い人はそんな有効な手段を考えることもできず、不満をそのまま感情的にぶつけることしかできない。このアルバムは今日起きた辛いこと、嫌なことをぶつけようとしているような熱量で作られているなという印象を受けた。あくまで主観を貫いている。その点が非常にHIPHOPである。
自分は歌詞を軽視するタイプであるが、このアルバムは歌詞が頭に侵入してきて離れない。なぜならdodoが感じている不満が自分にリンクしているからだと思う。26(筆者の年齢)にもなると、歌詞に共感することも少なくなってくるが、このアルバムは大人になればなるほど染みるようなそんな歌詞が多いので、普段HIPHOPを聞かない大人の人にも是非聴いてほしい。

・キラーチューンレビュー

このアルバムのキラーチューンはera it。
 リリックの中では「偉い」という言葉を繰り返し使っている。
当たり前の生活をこなすのは難しい。ストレスも多い。でも当たり前のことなので誰も褒めてくれない。そんな当たり前を頑張っている人を褒めてくれるような曲である。
歌詞の中で「君は偉いよ」と繰り返し呟きかけている。
(偉いと言われるようなことは特にしてないよ・・・)
という人もいるだろう。でも考えて欲しいのだが、自分が頑張っていると意識していないことでも褒められるべきことはあるのでは無いか?
朝頑張って起きて、電車に揺られる。会社に行き、自分の業務を行う。帰宅したらもう自分の時間はほぼ無くて寝る支度をする。こんな安らぎのない生活を頑張っているだけで褒められることでは無いのか?
そんな何気ない生活を頑張っている自分を認めてくれるだけでも心が救われるような感覚に陥る。この歌にはそんな力を持っているような気がする。

あまり長く書いても無知を晒すだけなのでここまでにしておく。
本投稿はあまりにも感情的に書きすぎてしまった。
人に熱量を伝えるというのは難しすぎる。
ライターはその辺のバランス感覚に長けていると思った。
リスペクトっす。


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