マガジンのカバー画像

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記

6
自作音ゲーの開発日記です。 進捗や考えていることを綴っていきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 6【配置機能の実装など】

グリッド線の実装ノーツを配置する上で必須となるグリッド線を実装しました。これがないと正確なタイミングでノーツの配置ができません。 最初は愚直に譜面全体のグリッド線を生成していたのですが、グリッドが細かくなってくるとオブジェクトの数が爆発的に増加し、スマホ上で動作させたときに重たくなってしまったので、Object Poolという技術を使って画面内に描画するグリッド線の数だけ生成しそれらを使い回すことで負荷軽減しました。 将来的にはノーツなども全てObject Poolを使うこ

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 5【3D横画面へ移行】

3D横画面への移行前回で縦画面から横画面へ移行することに決めたので、早速作業に取り掛かります。 全然見た目変わりましたね。 奥行きを表現するにあたり、レーン部分を可視化する必要があったので黒いレーン背景を配置しました。そこに薄い縦線を引いて4レーンの表現をしています。 エディット画面では、譜面の再生時は3Dで、一時停止時は2Dで映すようにしました。一時停止中は、譜面を直接タップしてノーツを配置できるようにしたいからです。 どうやって3Dと2Dを切り替えているか? 2D

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 4【縦画面と横画面のゲーム性】

ノーツの実装ノーツを実装しました。 ノーツが流れるだけでめちゃくちゃ音ゲーっぽいですね。 縦画面と横画面のゲーム性ここまでbeatgatherに影響された2D縦画面レイアウトで作ってきました。 しかし作っているうちに、本当にこれでよいのか迷ってきました。 2D縦画面のメリット ・視認性の良さ 縦の余白が大きいのでノーツを真っ直ぐ降らせることができます。ノーツの表示領域が広く、ノーツの降ってくるレーン位置を直線的に認識できるのはとても視認性が優れています。 ・手軽さ

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 3【音楽再生の実装について】

今回は少しマニアックな記事です。 音楽再生の実装に悩む効果音はADX LEを使って再生しているので低遅延で再生できているのですが、音楽の再生にはAudioSourceを使っていました。 ADX LEで音を再生するには、開発側で事前に音声ファイルに下処理をしなければなりません。このゲームにおいて音楽はユーザーが選ぶので、スマホ上で選択されて初めて音楽が決まります。この音楽に下処理をかける方法がこの当時はわかりませんでした。 ビルド時に音楽が存在しないのは悩みの種です。事前に

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 2【レイアウトを作る】

早速Unityを使用して音ゲーを作ります。 今回作る音ゲーの重要な部分として、スマホ上で譜面を作れるようにする必要があります。 音ゲーのプレイ画面はよく見ますが、譜面を作る画面(エディット画面)というのはなかなか見ません。PC用の音ゲーでも、譜面制作はテキストエディタだったり専用ソフトで作ったりで、スマホ上で作るというのは珍しいです。 ここが今回作るゲームの最もコアな部分なので、エディット画面を重点的に作っていくことにします。 メニュー画面を作るそもそも画面遷移が行えな

Unityで創作譜面スマホ音ゲーを作る開発日記 1【作るものを決めよう】

Unityで音ゲーを作る開発日記を書いていきます。 “beatgather”をご存知か?beatgatherとは、かつてiOSで展開されていた譜面が作れる音楽ゲームです。 私はこのゲームにドはまりし、創作譜面と共に生きてきました。 しかし現在、スマホ市場には自分が満足できるような譜面が作れる音ゲーが存在しません。 ないなら…作ってしまおう! どのようなものを作る?自分の理想の音ゲーを考えます。あまりイメージを詰めすぎると後々動けなくなるので、理想とはいえ簡易的に考えてい