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選択のつみ重ね。

こんにちは、ふみです。

ハッピーエンド愛好家です。

バッドエンドや泣ける話は読まないようにしています。悲しい気持ちや感動などが後を引き過ぎてしんどいのです。

そんな私ですが、「君の膵臓を食べたい」を拝読しました。



偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。  そこには、クラスメイト 山内桜良 が膵臓の病気により、余命いくばくもないと書かれていて——。 病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。 【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。 全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!


あらすじを読んだ瞬間、絶対に泣くやつ!と思いましたが、題名と装丁に一目惚れしました。


買うまで何ヶ月も悩んだんですけどね!読み疲れる自信があったので!
なんなら、買ってからも何ヶ月も経ってますけどね!

そんな膵臓を食べたいお話は読み始める決心がつかず、何ヶ月も本棚の肥やしになっていました。
読み終わった今は、せっかく買ったのにかなり待たせてごめんねという気持ちでいっぱいです。



読み終わって、主人公の彼に同調した私はポロポロ泣き、やはり悲しく、ちょっと疲れました。

ただ、悲しくもハッピーエンドなだけだと予想していましたが、意外にも収穫がありました。


ヒロインによって、私の考え言語化されたことです。


私は嬉しいことは嬉しい!と喜び、悲しいことは 「そういうものだ、必然だったんだ」 と思うようにしていました。ですが、、、


私や君が今までしてきた選択が、私たちを出会わせた。
私たちの選択によって出会った。
私たちは自分の意思で出会った。

というようなことが書かれていました。

過去が繋がって、
すべてが繋がって、今になるということを、
ずっと「必然」という言葉で片づけていた私の考えが、ハッキリと形を成しました。


今の私がいるのは、すべて私が選んだ結果なのですよね。

うん。スッキリ。


毎日楽しく過ごそうとして、たまに暗い気持ちになったり、後悔したり、それでも楽しみたいと思いながら過ごしている私は、過去の私の選択によってつくられているのです。

そう思うと、過去の私をより愛しく思えるのです。


悲しさと疲れとともに、清々しい気持ちをもらえました。
ありがとうございます。

桜の季節まで待たせた小説。これもまた選択。


では、また。

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