ひとりでの旅立ち

2024/04/12
午前中で仕事を切り上げて、沖縄へ向かった。
とある講座の受講会場が沖縄だったためだ。

いつもは東京会場、もしくはZoomで受講していた。
2回目の講座の際に、講師の方から
「4回目は沖縄で開催します。」と告げられた。

受講生の反応は冷ややかで、誰も「行きます！」とは
手を挙げなかった。
私もその一人。

ただ、あとから、沖縄へ行ったこともないし、
こういう機会を利用して行ってみようかなと思いが沸々と湧いてきた。
ただ、その前に飛行機とホテルを抑えれるか調べてみたら空きがあった。

それに以前、受講した同期の仲間も沖縄在住なので、
もしかしたら会えるかもしれない。
ユーチューブで見つけた泡盛のコーヒー割りが
堪能できるお店にも行けたらいいな….。

妄想がどんどん膨らみ、
「えい、行ってしまえ！！」とチケットを抑えた。

私は旅行という文化がない家庭に育ったため、旅行とは無縁だった。
私の知り合いにカモシカのように足取りが軽く、
あちこちへ旅する人がいた。
その人の影響もあったのかもしれない。
昨年は京都へ行ったし、今年は沖縄へ。

今回は初めて一人で飛行機に搭乗した。
はじめてのおつかいに出かけるような気分…。

午前中、仕事の合間に旅程表やら衣類を準備。
電車の路線図を見ながら、
羽田空港の第一ターミナル、第二ターミナル？第三ターミナル？
搭乗ターミナルはどれだろう？
ＡＮＡへ問い合わせた。

こんなことも知らないのだ。

そして一番、頭を悩ませたのが衣類だった。
東京はまだ肌寒い。
しかし沖縄は25度くらいの気温。
上着なしでも大丈夫そうだが、荷物は極力増やしたくない。

半袖のTシャツの上にスゥエットのトレーナーを着て、
念のためにパーカーを持参することにした。
どちらもループウィラーのもの。
これがのちに思わぬきっかけを生むことになる。

余裕をもって羽田空港へ到着し、搭乗ゲートへ。

搭乗チケットもオンラインで済ませたはずなのに
うまくＱＲコードが表示されない。
搭乗したはいいがシートベルトの締め方、外し方に四苦八苦。
ドタバタの連続。
やばいですよね…。

窓越しに外を眺めていた。
機内に搭乗してから滑走路を移動している時間って意外と長いな。
そう考えると、離陸して上空にいるのは2時間くらいなのかも。

機内では読書をして過ごす。
スマホは機内モードにして、ネットは見れないと思いきや
壁にＷｉ-Ｆｉの文字が。
それに気づいたのは沖縄到着の数分前…。
機内は思いのほか涼しく、ひんやりとした。
持参したパーカーをはおって仮眠をとる。

窓際の席だったので、気流の動きが目についた。
途中、富士山が見えたので、写真を撮ろうと思ったが、
すぐに雲の中に消えていき、撮り損ねた。

私以外の乗客はみな、旅慣れている様子。
すごいなぁ…。

でも、最初の一人旅はみんなドタバタの連続だったのに違いない。
そう感じながら、沖縄に到着。

思いもよらぬ雨だった。