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2020年品川区保活戦記-結果編-
前回の記事でこれまでに行ってきた活動を記してきたが、その果てがどうなったのか、今回の記事で結果を記していきたい。
2.結果発表
まず、結論、我が家は第1希望の保育園から承諾通知をもらうことができた。が、そこに至るまでには色々あった。
前回紹介した、我が家の基本方針はこうだった
これに即して行動した結果、
①の育休明け入園予約制度は、指数により落選。
②の年度途中の認可申し込みはどの園も満員のため空きが出ず、不承諾。
③は複数の認可外に申込をしたところ、偶然空きが出た園があり抽選で当選、そのまま認可外に入園が出来た。
よって④の通常申込は実施せず保活終了となった。
結果として③ルートに入り、第1希望の園に内定をもらった訳である。したがって我が家の最終的な基本指数は認可外保育加点(+2点)が加算されている。
本当に偶然と幸運から認可外入園ができたため、その偶然さえなければフルタイムのみの40点で④の通常申込に挑むはずだった。その場合の④申込の想定結果は下記となる。(40点×我が家の階層で照合)
第1希望の園なんて夢のまた夢だった。しかし、40点でも希望範囲内の保育園に入ることは出来た。また、4月入園であれば認証保育園からも内定をもらえた。
これが結果だ。奇跡でしかないと思っているが、自分たちの戦略があっていたかについては結果を踏まえてしっかり考察をしたい。
3.考察
・0歳児基本指数の変動
0歳児については正直想定よりも変動が少なく、区全体で見ると昨年よりも入りやすくなっている節すら感じられる結果だった。大きく定員割れしているところはないものの、選ばなければ入れる、はあながち間違いではない。とはいえ我が家とは異なるエリアに住む知り合いで0歳児で全滅している方もいるので、選ぶ園や地域によっては残念な結果になることもある、という感じだ。
・1歳児基本指数の変動
こちらは指数の変動があった。
世の中的な育休制度の普及・拡大によってあえて0歳児4月では申し込まず、制度通りに1歳になる月で申込、空きがないので育休延長し、翌年4月まで持ち越している家庭も多いのではないかと思っている。生まれたばかりの子どもと離れるのは本当にさびしいので気持ちはとてもよく分かる。本当によく分かる。
最も高い最低基本指数は2019年4月入園だと、43点。兄弟加点(+3点)がないと入れないとほぼ同義。これはまあわかる。
が、2020年4月入園では45点。兄弟加点に加えて、最低+2点ないと入れない園が発生していた。つまり、最強加点項目である兄弟加点だけでは入れず、兄弟バラバラの園に通う事になった家庭が発生していそう、という衝撃。
もし我が家が先が40点のまま1歳児4月入園に挑んでいた場合、結果はこうだった。
死、である。大爆死だ。デッドエンド。
本当に0歳入園で申し込んでよかった。
1歳児4月入園という前提から外れるが、仮に0歳児途中で認可外に入園し、1歳4月に認可への申込で③ルートに入ったとする。
認可外加点を以ってしても下の結果だ。そもそも認可外に入れる保証はどこにもない。
1歳児からしか入園できない園もあるため、0歳児よりも園の選択肢はあるとはいえ、ぞっとする結果だった。
・八潮エリアの0歳児指数変動
0歳でも八潮エリアだけは指数の変動が非常に大きかったので、追加で記しておく。八潮周辺については、ここ数年の結果を見ても定員割れや、40点以下でも内定をもらえる指数となっており、激戦エリアではないとされてきた。が、今年に関しては定員割れなし、最低指数も40点と、大躍進を見せている。
この躍進の背景には大手町の大規模保育園の閉園を見据えて、保険として希望エリアを拡大したご家庭があったのではないかと勝手に推察する。
4.保活を振り返って
今記事を書きながら我が家の保活を振り返る。我ながらしっかり戦略を意識してしっかり動けていたと思っているものの、0歳児の指数変動予想は外れるなど運ゲー要素もあり難しいなと思ったのが正直なところ。しかし、戦略がなければ今はない。
新生児コミュニティや近所の口コミではなく、ちゃんと数字ベースで方針を決めれたのもよかったし、結果に対してなんとなくで終わることもなく、アクションに対する振り返りができたこともよかった。
また、希望園を決めて行く中で両親で「保育」に対する意識のすり合わせや、求めるものの相互理解を深められたことがよかった。
偶然入れた認可外保育園も、非常に良いサービスや先生に恵まれており、短い期間ではあったがとても良くしてもらった。4月から入園した認可保育園も毎日楽しそうに過ごし、保育園で色々なことを吸収して帰ってくる。突然教えてもないのに出来ることが増えるので、初めて目撃した日は感動する。まだ幼いこともあるが行くのを嫌がることは全くない。コロナの影響で色々な行事が中止になり、イベントごとは減ってしまったが、連絡帳に書いてある日々の様子から見ても充実した毎日を過ごせているようだ。
頑張ってよかった。
5.コロナでやばかった話(おまけ)
コロナ禍の影響で、保育園が実質閉鎖、一時的に通えない時期が発生し、その時は家で子どもの面倒を見つつ、勤務するという事態になった。
地獄だった。本当に。
そもそも両親の打ち合わせの時間が被ると、どちらかの打ち合わせにこっそり参加。(まだ一人で遊ばせられるほど目が離せる状態ではない)
子どもの声が入らないようにしたい重要な打ち合わせの時は片方が仕事を中断して、廊下や洗面所で子どもの面倒を見る。打ち合わせが長引くほど仕事の再開の目処が立たず、焦る。子どもは自由に遊べず泣く。理由がなくても泣く。仕事は終わらない。携帯に電話が来る。しかし取ろうにも背後では子どもが泣いている。ステイホームで散歩に行くのすら憚られる。子どもは体力を持て余し寝ない。両親の体内時計はぐちゃぐちゃ。そんな毎日の繰り返し。
どうしてもワンオペになる日などは見かねた母や義母がヘルプに来てくれることもあったが、それも一過性のもので、根本解決には至らない。やっと保育園が再開して子どもを預けながら仕事ができた時、あまりの効率の良さにびっくりした。そして、みんなストレスが溜まっていたのだなと強く感じた。ストレス解消に美味しいものを積極的にお取り寄せして食べていたためか、分かりやすく太っていた。
よかったこともあった。
成長著しい0歳児とずっと一緒に過ごすことで、成長の瞬間をたくさん目撃できたこと。それを両親が一緒に分かち合えたこと。
自分たちにとって仕事と育児のちょうど良いバランスを見つめ直し、模索することができたこと。
正直つらかったし、たくさんの悲しいニュースにめげそうになる日もあったが、やっとこさ寝付いた安らかな寝顔に救われていた。
これから社会がどう変わっていくのかはまだまだ見通せていなけれど、この記録が誰かの何かの参考になればいいなと願っています。
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