病気の内側にいると気付けない

会社の同僚で3年前からリュウマチに悩んでいる友人が、朝のミーティングで「病気の内側にいると、周りが見えなくなって気づかないんです。」と話してくれました。
リウマチが痛くて本当に辛かった時期、
「どうして私だけこんな辛い病気になったんだろう」「こんなに痛いのにどうして家族は手伝ってくれないんだろう」
病気になった自分の辛い側面ばかりを見ていて、周りが見えなかったと。
でもある時、ご主人に「辛い、痛いばっかりだと俺も子どもたちも暗い気持ちになるよ。」と言われて、はっと気づいたそうです。
その日から、自分がどうしても辛い時は家族に相談する、手伝ってと頼む。逆に体調の良い時は、その分、子どもたちの好きなものを作ってあげるなど出来ることから始めたそうです。
すると、家族の彼女への対応が明らかに変わってきて、同時に病気も改善してきたそうです。ご主人が指摘してくれたその日が、今思うとターニングポイントだったと。

アドラーの心理学で三角柱の話が出てきます。
人生の課題に直面した時に三角柱の2つの面だけが見えてしまう。
「可愛そうな自分」 と 「悪いアイツ」
見方を変えて、もう一つの面 「これからどうするのか」が見えるようになると前に進みやすくなると。

彼女の場合も、ご主人の指摘で、もう1つの面に気づいた。そして、そのことに逃げずに向き合ったことで、改善することが出来たのだと思います。

この「気づき」と「勇気」が人生の色々な場面で大切なことだと改めて学びました。


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