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3.「The new tools of monetary policy」元FRB議長 ベン・バーナンキ

バーナンキさんのブログ紹介第3回目です。(全7回)
今日のFRBの新指針案に関する日経の記事のなかで、第2回目で紹介したフォワードガイダンス、今回の記事で少し触れられている利回り曲線コントロール(YCC)が取り上げられていました。

③他国の一部主要中央銀行は、他の新しい金融政策ツールを用いて効果的にした。(株式買い入れ、マイナス金利、利回り曲線コントロール(長短金利操作)、融資計画への財政支援)

これらの手段は、それぞれ費用と便益が、いくつかの状況では有益であることが証明されている。FEDは量的緩和とフォワードガイダンス以外の新しいツールを使用していないが、法的権限の範囲内で他の選択肢を除外すべきではない。例えば、最近FED理事のラエル・ブレイナードが提案したように利回り曲線コントロール(日銀よりも短い期間、例えば2年)はFEDのフォワードガイダンス補強に使用できる。融資計画への財政支援は、銀行の貸出と信用利用性が金融政策の伝達を妨げている状況では価値があるかもしれない。またFEDは、短期のマイナス金利を将来使用することについて建設的な曖昧さを維持することを考慮すべきである。短期のマイナス金利が有用な政策を余地を発生させるかもしれないから、また、長期金利にも効果的な下限を設けることで短期のマイナス金利を完全に排除すると、量的緩和やその他の手段によって、長期金利を引き下げるFEDの能力を、将来制限する可能性がある。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

ブログのリンク
https://www.brookings.edu/blog/ben-bernanke/2020/01/04/the-new-tools-of-monetary-policy/

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