本当に欲しかったもの


社会人7年目28歳の秋、今がいちばん暇だ。


作文苦手なわたしがnoteをかくくらい、
暇で、暇すぎてそわそわしている。


10時に始業して20時に終業。
この生活ですら何時間か残業があるってことなのだから、
今までの感覚が相当狂っていたんだろう。


というくらいこの7年を駆け抜けてきてしまった。
昔からの友人たちからよく
「土日もずっと働いてて忙しそうだね、でも楽しそうだね!」
と言われ、最初はなんだか誇らしかった。最初はね。


でも、だんだん集まりに声をかけられなくなって
大好きだったダンスも踊らなくなって
まともなプライベートもなくなって
24時間仕事、しごと、シゴト。

いや、もはや最大の"私事"としていたのかもしれない。
(うまいこといったみたいな顔してる)

正味、大事なものを失ってまで没頭してしまったなと今更になって気づく。



遡ると私は今の会社に、追加合格の社員として入社した。
同期が希望の部署に配属される中、ひとり全く想像していなかった治外法権のような島に飛ばされて、それもあってかずっと”劣等生”の意識があった。


憧れの音楽の会社に入ったのに謎に音楽以外のカルチャーを担当する部署に配属された。


望んでいない展開でありながら、当時本部長だった上司に、
「仲田が来てくれて大バンザイだ!置かれた環境で咲きなさい!」と
なんだか褒めているのか哀れんでいるのかわからないことを言われ、胡散臭さを否めないままだったが、

とりあえず目の前にあることを無我夢中にやる他、劣等生の行先はなかった。

そうして始まった社会人生活は不思議と、毎日楽しかった。


やりたくないことをやらされた日も
できないことをやるしかなかった日も
予期しないトラブルが襲いかかる日も
すべてがマイ・プレシャス・ライフだった。


どうやら、日本では
仕事へ過度に力を注ぐことを”社畜“といい、
一般でいう幸せなこととは認識されないらしい。
ただここで前回のnoteのテーマに立ち返る。
幸せはひとそれぞれだ。

では、私にとっての幸せとは一体なんだろう。


携帯を気にせずに映画館で映画を見れて
好きな時間に寝て好きな時間に起きて
昔憧れだった先輩からご飯のお誘いがあって
求めていた一般的な幸せなはずなのに、
なんだかしっくりこない。モヤモヤする。


そうして気づくのであった、
心身ともに忙しいことが私の最大の輝きであり、
あんなに休みがほしいと嘆いていた日々が幸せだったと。


ホント変なヤツだと自分でも思いますね。
こんな時なんてもうしばらくないから休めばいいのに。


ということで、
今一番欲しいものは、

忙しいことに夢中な時間です。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?