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ティタノマキア2弾「ストラトハウンド」をレビューする

ティタノマキア2弾のストラトハウンドが発売されたのでレビューしたいと思います。
いや本当は買う予定無かったんですけど、美プラを組んでみたい気持ちだったのと模型屋に行ったら4割引されていたのでつい……。

ストラトハウンドはモデラーのNAOKI氏によるメーカー横断企画ティタノマキアの2弾となるキット。
第1弾のゲイルハウンドは業界初の男美プラということで注目を集めましたが、今回は王道をいく(?)女性型。
この後もグッドスマイルカンパニーからロボットのプラモデルが登場予定です。

組み上げたものがこちら。
塗装はせず、デカールはフェイスパーツのみ貼っています。
塗装せずとも黒と銀で色分けがなされています。
インストの写真を見る限り、肩の部分のブルーを塗装で補う必要があります。

クールで甘さ控えめな外見は美プラの中でもかなり貴重なのではないでしょうか。
コトブキヤ製キットということでメガミデバイスやFAGとの取り付けを試したくなりますが、規格があっていないので無加工での取り付けは不可能。

ゲイルハウンドでもあった「腿のアーマーをずらして可動域を向上させる」ギミックは健在。
ゲイルハウンドではアーマーを一度取り外し、取り付け位置を変えるようになっていましたが、今回はスライド式に変更されていました。
下半身の可動は非常に優秀なのですが、上半身の、特に腕が90度しか曲がらないところは気になるポイント。

素顔パーツも付属します。
ゲイルハウンドでは瞳デカールを貼る必要がありましたが、今回はプリペイントされています。
表情は1種類のみですが、ペイントを落としデカールを使うことで変更が可能です。(とは言っても笑顔デカールなどは入ってませんが……)

男性型ゲイルハウンドより小柄で細身のプロポーションとなっています。

ガシャポンのティタノマキアとも並べてみました。
意外と可動してかわいいやつ。

ここからは付属のデカールを貼ってみました。
デカールの量はゲイルハウンドよりも少なめで、胸部分と武器に貼り指示があります。

引き締まった腹筋にフェチズムを感じます。
個人的にゲイルハウンドが露出を控えていたのに対し女性型のストラトハウンドになったら腹や太ももの露出が一気に増えるのは思うところがありますが……気になるなら塗装すればいいじゃんとなればそれまでですが。

同じ1/12スケール相当ですがバスタードールと並べるとそのプロポーションの違いがはっきり見えてきます。メガミはまさしく「少女」といった感じですが、対してストラトハウンドは成熟した大人の女性といった感じ。
とにもかくにも少女性が求められがちな日本の美プラの中ではまさに異彩を放つ逸品といえます。

武器としてはシールドとアックスじみた近接武器、ハンドガンが付属。
アックスはブラック、シルバー、クリアブラックの3色で色分けされており、柄の部分の伸縮と折り畳みが可能です。
シールドはジョイントを使うことで3mm軸穴にマウントできます。

近接武器は専用のジョイントを使って3mm軸穴にマウントが可能です。

ハンドガンはホルスターへの収納ができます。

武器は持ち手を使うことで、緩めですがゲイルハウンドにも持たせることができました。

ゲイルハウンドの装備も取り付けられるので、このような全盛りカスタマイズもできます。

以上、ティタノマキア2弾となるストラトハウンドでした。
プロポーションやデザインラインは素晴らしく、ゲイルハウンドとは違う方向性で唯一無二のキットだと思います。
ただ、可動の面では取り扱いにくい部分やもうちょっと可動が欲しい部分も散見されるのも事実で、後続ではそこらへんに手が入るといいな……と思っています。
美少女プラモデルのユーザーからは拒絶反応が出ているようですが、それは出来の悪さというより「少女性」の無さに起因するものだと考えています。
美少女プラモデルの評価基準の一つに「少女性」があると思っていて、これは女性的あどけなさや幼さの表現と言い換えられます。
このストラトハウンドでは「あえて」そういった少女性を抜いていて、それゆえに拒絶反応が示されているのではないか。
しかし、そうだからと言ってスルーするのは勿体無いキットではあります。
美プラが美プラたらしめるには何が必要なのか、そういったことを組み立てる中でじっくりと考えされられる一作といえましょう。

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