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8000円のガムことSMPガンバスターがヤバかった

 皆様はお菓子売り場で8000円のガムが売っているのを見たことはあるだろうか?

 今回組んだSMPガンバスターは1箱およそ8000円(ガム1個)である。

 これまでのスーパーミニプラがなんとか一箱5000円までに抑えていたのを突破してしまった形となる。少なくとも店頭売りでは突破したんだよ!

 まあ合体ロボ系でも全ラインナップ合わせればそれくらいの金額は行くのが最近の事情とはいえ、一箱完成で8000円はなかなかにチャレンジングというか、むしろここまで来るとお前なんでお菓子売り場に……?と思わざるを得なくなる。

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 箱は、お菓子感がないというか、逆に高級なお菓子というか。スリーブ付きという気合の入れよう。

 ちなみに、箱のサイズは下手な菓子折りよりもデカいです。

 そんなわけで箱を開け、ランナーと対面して仰天した

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 ……え?

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 …………どういうコト!?

 何にビビっているかというと、ランナーに色が塗ってあるんですよ。機体のラインはもちろんのこと、細部バーニアに至るまで全部塗っています。

 ので、シールの類は一切ありません。

 今のプラモデルのトレンドって、どれだけパーツ成型色で細かい色分けをするか、みたいなところがあるじゃないですか。

 そこを強引にランナー時点で全部塗り分けしておきました!という超力技で色分けを達成するのはなんなの!?

 あと、成型色での色分けだと金色銀色がどうしてもウェルドラインが入ったり、メタリックな質感が出にくかったりといった問題があるじゃないですか。

 そこも全部塗装で解決してます。

 上記Jランナーは金一色なのにパーツ部分は全部塗装してあるというバカっぷり。

 そんなに塗装したって、ゲート痕だけ剝げちゃうじゃん!と思うかもしれませんが……。

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 塗装部分のアンダーゲートが徹底されているので、絶対に塗装をハゲさせないという強い意志を感じる。

 アンダーゲートじゃない部分もだいたい嵌め込み時に隠れるので、もうゲート痕を処理しなくてもええんやでというメッセージが込められている。

 スーパーミニプラといえば勘合の甘さや組みづらさを気にする人も多いですが、このガンバスターはガンプラ並みに勘合が良く快適に組むことが出来ました。(スーパーミニプラはパーツ請求が出来ないため、ミスや破損には注意!)

 複雑な合体変形機構がないので、組み立て難易度はだいたいHGガンプラと同じくらいかと!

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 それで、組み立てたものがこちらになります。

 塗装や加工は一切なしでもうプロが作ったみたいな仕上がりになってませんか!?

 全身に走るメカニカルなモールドと、安全基準など知ったことかと言わんばかりのキトンキトンなエッジが目を引く。

 流石に腕組みは専用パーツを使っていますけど、ひじひざの二重関節や腰の捻り、肩の引き出しも搭載されていて、めちゃくちゃグリグリ動きます!

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 原作のガンバスターから大幅なアレンジが施されており、原作そのままの再現というよりは「スーパーロボット版RG」といった立ち位置にあるキットといえます。

 正直最初は8000円という値段が強気だな~と思っていましたが、いざランナーを見てみたら「そりゃ8000円行くわ、むしろこれで8000円はサービスしてない!?」と考えを改めさせられました。

 塗り分けというプラモデルのともすれば面倒な部分を力技でクリアして、組み立てるだけでプロの作例のようなものが手に入ってしまうのが恐ろしい。

 スーパーミニプラは(あくまでお菓子のおまけであるから)プラモデルの本流ではない、というような見方をされがちですが、ことガンバスターにおいてはパーツの色分けをほぼほぼ成型色一本槍で頑張っているHGガンプラを組み慣れている人ほどギョッとするのではなかろうか。

 未曽有の組み立て体験を味わいたい人には万難を排して買っていただきたいキットなのですが、製品性質上スーパーミニプラは基本再販をしないので店頭で見かけたら買っておくことを強くお勧めします。




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