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アファンタジア考 (2024年06月)

アファンタジア考(x.com からの抜粋)2024年06月


🍅2024-06-01#1

【超意訳】20年前にME(強烈な全身倦怠感)を患い、突然アファンタジアになった。その後、MEは改善したがアファンタジアはそのまま。現在、4年に及ぶ重度LC(コロナ後遺症)を患ってるが、最近、視覚化できるようになった。が、やりすぎるとPEM(倦怠感)が起こる。20年ぶりに音楽も想起できるようになった。
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🍅2024-06-01#2

【超意訳】先日、ある種の後天性アファンタジアになったことに気づいた。以前話題になったけど、#longcovid(コロナ後遺症)、#postvac(ワクチン接種後症候群)、#MECFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)、#chronicillness(慢性疾患)の後、断続的であっても、アファンタジアになった人いる?
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🍅2024-06-01#3

【超意訳】私は15年ほど前、一連のけいれん発作(訳者注:おそらく、てんかん発作)の後、アファンタジアになりました。奇妙なのは、数年後に何かを視覚化するよう具体的に求められるまで、自分がこの能力を失っていることに気づかなかったことだ。
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🍅2024-06-01#4

【所感】この人は何らかの疾患後にアファンタジアになったと主張しているが、以前は写真記憶があったそうな。おそらく以前の優れた視覚化と、それが失われた今とで、そのギャップを大いに嘆いているのだが、以前が過剰だったゆえ減点的な(大袈裟な)受け止め方になってる可能性は考慮したほうがいい。
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🍅2024-06-01#5

【引用の件】とはいえ、最初は「あった」人が、後から「なくなった」場合、なまじ「あった」ときの状態をリアルで実感しているため、「なくなった」ことで生ずる喪失感は(落差の程度にもよるが)お気の毒なような気もする。例えるなら、子を失くした親、成人後に視力を失った盲。※個人の感想です。
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🍅2024-06-01#6

以降は個人の空想だが、ひとくちに先天性アファンタジアといっても、「常に完全に見えない」人(つまり extreme aphantasia)と、「時と場合によって、それが希薄だとしても、多少は見えることもある」人(つまり near aphantasia あるいは hypophantasia)とでは、後者(多少は見える人)のほうが、

🍅2024-06-01#7

なまじ多少は見えているゆえ「不足感、もうちょい」を感じてネガティブ(飢餓感、もっとくれ~)を抱くこともあるかもしれない。一方で、前者(完全に見えない人)は見えるという経験がないため、それが人生の当然であり「不足感、もうちょい」もなく、案外達観してる人もいるかもしれない。


🍅2024-06-01#8

アファ民タイプ3分類(個人の空想です)

【タイプ1】後天性アファンタジアを嘆く人:
主に喪失感(失われた感)。
かつての自分と比較(落差を実感)。
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🍅2024-06-01#9

【タイプ2】先天性アファンタジアを嘆く人:
主に不全感(揃ってない感)。
空想上の他者と比較(落差を想像/クリエイト)。

🍅2024-06-01#10

【タイプ3】先天性アファンタジアを嘆かない人:
最初からないのが当然で慣れてるので不全感なし。
同様に、空想上の他者とも比較しない。

※タイプ4以降は省略。
※以上、年齢(若い人ほど未来が長い)や経験(これまでのアイデンティティで人生に対処できる慣れ感)といった変数は省略してます。


🍅2024-06-01#11

【アファンタジアあるある】ボクはアファンタジアだから目を閉じると暗黒の闇世界が見えるだけ。そこでは虚無だけがボクの友人でした。…のようなことを言う人がいたとする(成分50%以上の人は実在する)。一つ言えるのは、実際の目の系に異常がなければ、誰しも目を閉じれば暗くなります。


🍅2024-06-02#12

そういえばコロナ初期に嗅覚や味覚(つまり現実の知覚)に変化が生じたという報道があったが、コロナ罹患後に心的イメージ(心の知覚)に変化が生じた、つまり後天性アファンタジアになったという話もあるようで、以下はその論文。

Post-COVID-19 aphantasia (Aug 2021)
https://doi.org/10.1002/pnp.714
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🍅2024-06-02#13

そういえば自分は幼児期に川崎病(w.wiki/AFz5)を患った可能性がある。親に聞いた話だと舌が真っ赤になって高熱が続いたそうな。
COVID-19(新型コロナ)も高熱が出る。
単なる空想だが、高熱が脳の血管を…
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🍅2024-06-02#14

以降は暴論を含む私見です。アファンタジア海外論文では、アと自閉症(ASD)を結び付けたがる向きがあるように思う。例えばアを命名したZemanなどがそう。根拠は? というと大抵は○○人の学生を集めて主観報告してもらったら、アと自閉症との関連が「有意に」あった、みたいなやつ。(続く)

🍅2024-06-02#15

というか、人類の誰しもが「こだわりがあったり」「他者とのコミュニケーションで問題が生じたり」「何某かの不安があったり」「興味が偏っていたり」ってあるんじゃないの? じゃあ何か、アファンタジアの人間の多くがパンが好きなら「アはパンが好きなんだって!」って大仰に主張するの? (続く)

🍅2024-06-02#16

「パン好きには実はアファンタジアがいるんだって!」って仰天するの? バカバカしい。たしか、心理学系の論文で示された結果の再現率はそれほど高くないという有名な話があるけど、まあそういう分野ってことは常に留意したい。

🍅2024-06-03#17

1/
引用の件を補足しておく。
アファンタジア命名者かつ研究の第一人者Zemanらは「アは多様性であり、いわゆる障害の条件は満たさない(意訳)」などと公言する一方で、「いわゆる障害とされる自閉症(ASD)は想像力が弱い、アも想像力が弱い、じゃあ両者は関係してんじゃね? で、確かめてみたら、
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🍅2024-06-03#18

2/
アファンタジア群には自閉傾向がみられた(意訳)」的な論文も出版してる。
論文によれば、VVIQ(視覚イメージ鮮明さ関する主観アンケート)によって選出されたア群100人強に対してAQ(自閉傾向に関する主観アンケート)を実施したところ、ア群は想像力が弱く、内向的で社会的スキルも弱かったと。

🍅2024-06-03#19

3/
つまり自閉傾向がみられたと。ほんまかいな。被験者偏ってね?人数少なくね?主観報告すぎね?バイアス入ってね?再現性あんの?自閉って視覚化的なんじゃ?
とにかくZemanさん、アファンタジアと自閉の結び付けに熱心。
https://doi.org/10.1016/j.tics.2024.02.007
https://doi.org/10.1093/texcom/tgab035
https://doi.org/10.1016/j.concog.2021.103087


🍅2024-06-02#20

以降は暴論を含む私見です。心理学系の論文って、科学的な手法で数字(統計とか)をゴタゴタ並べるけど、その数字のもとになるデータは「そういう人を集めた」「インタビューした」「主観を述べてもらった」ってのが多そう。
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🍅2024-06-03#21

Asexual:他者に性愛感情を抱かない
Aromantic:他者に恋愛感情を抱かない
Aphantasia:脳内に心的イメージ(擬似知覚体験)を想起しない

んー
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🍅2024-06-03#22

【超意訳】子供の頃の記憶があまりない。20年前は10歳以前の記憶がなかった。今は20年前の記憶があまりない。最近、アファンタジアの研究がその理由を説明してくれるかも。

【所感】いわゆるSDAM(自伝的記憶欠落)。ファンタジアとの関連は不明だが、ア群の何割かはSDAM傾向だという報告がある。
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🍅2024-06-03#23

誤字訂正
誤:ファンタジアとの
正:アファンタジアとの


🍅2024-06-03#24

◆夢。頭の中で心的イメージを想起。過去を心的に擬似体験。共感覚。幻覚。妄想。等々:
こいつらはみんな「ある」ほうの現象なので、説明が具体的でバリエーションに富む。

◆アファンタジア:
こいつは「ない」ほうの現象なので、「ない」としか説明できない。他に表現がない。秒で終わる。


🍅2024-06-04#25

過去のエピソードをどうやって思い出しますか? 例えば、

『先週、〇〇へ行った。とても楽しかった。巨大な〇〇は圧巻だった。今でも目の前にあるようだ。ワクワクした。忘れられない思い出になった』

というエピソードがあったとする。どういうふうに思い出しますか? (続く)

🍅2024-06-04#26

【1】あくまで自分(極アファンタジア)の場合だと、過去のエピソードを思い出すとは、生来、常にこういうことだ。↓

そういう出来事があった、そういう気持ちになった、そういうモノを見た、それらの一切を、意味(知識や情報)として、分かってる、知ってる。

これ以外は何もない。(続く)

🍅2024-06-04#27

【2】一方で、過去のエピソードを、まるでいま再体験しているかのように思い出す人がいるという。

そのときの場面、そのときの感情、そのとき見たり聞いたりした感覚(五感+他)、それらの経験を、心の中で擬似的に実感・反芻する人がいるという。(心的時間旅行と言う ⇒ https://w.wiki/AHQJ

🍅2024-06-04#28

さて、にわかには信じ難い話だが、【2】のスペクトラム(ピンからキリまで)のほうが一般的だそうだ。

一方で、生涯に渡って【2】を経験しないのは希少らしく、これはSDAM(自伝的記憶重度欠損)と呼ばれる。

自分は【2】の経験がなく、生来、思い出(自伝的記憶)の想起も著しく希薄である。(続く)
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🍅2024-06-04#29

2015年、二つの新しい言葉が造語された。
Aphantasia(A. Zemanが命名)
SDAM(B. Levineが命名)

海外の研究によると、アファンタジアとSDAM(あるいは自伝的記憶が比較的貧弱)を同時に持つケースが報告されている。ただ、それぞれの原因や関連は不明である。
詳細 ⇒ https://doi.org/10.1016/j.tics.2024.02.007


🍅2024-06-08#30

【超意訳】最近、私のハイパーファンタジア(超視覚化)が私の自慰行為に非常に強く影響してることに気づいた。そして、アファンタジア(無視覚化)の人は、それとは全く違うということにも気づいた。何かを視覚化せずに自慰行為ができるなんて、私には理解できません!(続く)
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1dal3ov/aphantasia_and_selfpleasure/

🍅2024-06-08#31

【所感】これは誰もが話題にしづらいとは思うが、もっと語られてよい普遍的テーマだとは思う。たしかに視覚化のない自慰行為というのは興味深く、じゃあどうしてるの?というのも興味深い。コメントに「私にはストーリー(ファンタジー)が必要です」というのがあったが、自分はこれに共感した笑。


🍅2024-06-08#32

面白画像 ※面白画像の一覧 ⇒ https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live


🍅2024-06-08#33

私の音楽体験(長文)

自分は洋楽と古典が好きなので(アニソンやボカロや昭和歌謡も好きだが)、例えば、Paul McCartney、The Rolling Stones、David Bowie、Sting、Muse、The Ventures、Vladimir Ashkenazy、Maurizio Pollini、Evgeny Kissin、等々のコンサートに行ったことがある。
(続く)

🍅2024-06-08#34

どれも貴重な体験だったに違いないが、コンサートに行ったという事実を思い出すのみであり、その他の内容はほとんど何も思い出さない。
具体的には、まず視覚的なことを視覚化して思い出すということは一切ない。
当然ながら会場の臨場感や空気感、演者の衣装や動きなども思い出さない。
(続く)

🍅2024-06-08#35

演目(何を演奏したか?)もほとんど覚えていない。
The Rolling Stonesのときは武道館アリーナ席だったので目の前でMick Jaggerが飛んだり跳ねたり腰を振ってるわけだが、その姿は何も思い出さないし、憧れのKeith Richardsでさえも彼がそこにいた存在(姿)を思い出すことはない。
(続く)

🍅2024-06-08#36

The Rolling Stonesの楽曲で非常に好きな曲であったCan't You Hear Me Knockingを珍しく演奏してくれたことに感激したことは覚えているが、その感激の情動そのものを思い出すことはなく、感激したという事実だけを思い出す。
(続く)

🍅2024-06-08#37

David Bowie(こちらも武道館)のときは、随所で目を閉じて音楽だけを堪能していたが、そのときのBowieの声やバンドの演奏は思い出さないし、演目もほとんど覚えていない。
つまり、そのとき目で見たこと、そのとき耳で聞いたこと、そのときの感情、そのとき身体で感じたこと、
(続く)

🍅2024-06-08#38

そういったこと「そのもの」は思い出さない。
じゃあ何を思い出すの?と問われれば、「○○年頃に○○のコンサートに行った」という事実(目次みたいなもの)や概要を述べるくらいがせいぜい。
「楽しかった」と答えることも出来るが、楽しかったという感情そのものを思い出すことはなく、
(続く)

🍅2024-06-08#39

楽しくないという記憶がないから楽しかったはず・楽しくないわけがない、という推測(反射)だったりすることも。 ちょうどいま思い出したが、Evgeny Kissinがリストのピアノソナタ(B minor)を30分くらい演奏したときは、最初から最後まで目を閉じて聴いていて、 (続く)

🍅2024-06-08#40

彼の演奏と自分が記憶してる心的サウンド構成(←聴覚でも音声でもない)のシンクロ率が高く(つまり自分の内的世界での予測とKissinの演奏の同期を楽しんでた⇒つまり「ノってる」という体感があり)、いつになく興奮したことを思い出した。 (続く)

🍅2024-06-08#41

彼の演奏後は自分もぐったり消耗してたことも思い出した。とまあ、こういうふうに、何らかのきっかけから連想的に思い出すという感じになるのだが(思い出すというのはほとんど常にこういうことだ)、 (続く)

🍅2024-06-08#42

「興奮した」「消耗した」という精神や身体の情動そのものを思い出してるわけではなくて、そういう事実があったことを思い出してる。
こんな感じだから、いまの自分はライブ会場に行ってライブを体験するということに価値を持ってない。
(続く)

🍅2024-06-08#43

そのかわり、自宅にて自分(と家族)だけの閉じた世界で好きな音楽作品(ライブ盤も含む)を聴いてるときが至福といえる。
ライブ会場での体験を至福とする人は多いと思うが、自分は狭い部屋で音楽と向き合ってるときこそが至福というわけだ。

🍅2024-06-09#44

SDAM(自伝的記憶希薄)を持つ自分が、コンサートに関して詳細を覚えてないのは、その体験が身体性(感覚や感情)に訴える体験だからかもしれない。理性や理屈に訴えるもの(例えば関係性や意図、論理)なら意味的記憶として覚えやすいし想起しやすいが、感覚や感情などは自伝的エピソード記憶のほう。
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🍅2024-06-09#45

先日、人には不幸になる権利がある、みたいなポストを読んで、ほんとそれと思った。
そのポストはリアルでの話だったと思うが、Xにもネガティブのアピールは溢れてる。
たいていはエサ(不幸や悪者)があって、自分の正当のためにエサを反芻したり、同じエサを食べる者同士で

🍅2024-06-09#46

ヨシギュー(ヨシヨシ・ギューっと)し合う。あるいは吐いたエサへのヘイトを高め合う。 それがいけないとは言ってない。人にはそういう側面もあると言っている。 ちなみに自分にとって自分のアは無害なのでエサではなく、おやつ(好奇心)みたいなものだ。 そのせいか、アをエサ(不幸や悪者)とする

🍅2024-06-09#47

向きとは根本的に合わない部分がある。これは仕方ない。
とくにアを被害者意識や他責思考の燃料にする向きは嫌いだ。そういった向きとは距離を保つよう意識したい。
例外は、そういったアのスティグマ化の活動を公的リソースで賄ってる勢力で、そういうのは当事者および納税者の立場から批判する。


🍅2024-06-09#48

以降は空想です。
脳内視覚化能力のスペクトラム(種類)は頭髪(色、形、質、量など)のようなものだ。
おそらく頭髪には百万種以上の種類がある。
いや、頭髪人口80億なら80億のバリエーションがあるとさえ言える。
では、ハゲの人はどうだろう? これは頭髪のバリエーションには含まれない。(続く)

🍅2024-06-09#49

では、薄毛の人はどうだろう? これは頭髪のバリエーションに含まれる。
【extreme(極) a(無)-phantasia】とはハゲのようなものだ。
【near(近) a(無)-phantasia】あるいは【hypo(低)-phantasia】とは薄毛のようなものだ。
ひとつ言っておきたいことがある。ハゲと薄毛は違う。(続く)

🍅2024-06-09#50

これは複数のハゲの人に聞けばすぐ分かる。ハゲと薄毛の間にはマリアナ海溝よりも深い断絶があるw
一方で、【hyper(超)-phantasia】でも人の顔だけが浮かばないケースもある。
例:https://redd.it/1d7zrnu
このケースは頭髪は豊かだが部分的に脱毛が生じているのだろう。


🍅2024-06-11#51

「アファ█タジアは感染するのか」
「ヘル█ス(皮膚疾患)はアファ█タジアの原因になるのか」
みたいな投稿があった件に関して炎上中。
https://redd.it/1dclkfj

一見アホらしい仮説(疑問)に思えるが、仮に、アファ█タジアの人を数十人集めて、偶然か必然かは別として、(続く)

🍅2024-06-11#52

たまたまヘル█ス(自己申告)が多かったら、それを研究という形で発表する連中がいても不思議じゃない。
そしてその研究がメディアによって切り取られたとすると、…あとは説明不要だろう。
アファ█タジアについては、まだよく分かっていないから、仮説ということなら何でも言えちゃう。(続く)

🍅2024-06-11#52

日本にも「アファ█タジアの人は困ってる」的なテーマのもと、困ってると主張する人から主観的な報告を集め、その主観を「科学的な手法」で数値化し、「統計でたよ、ほら、困ってるでしょ」的なことを示唆する研究者がいるが、本質的にはヘル█スの件と同じ懸念を含んでると思う。※個人の感想です。


🍅2024-06-11#54

【超意訳】ボーイフレンドがアファンタジアだと知って、混乱してます。私が彼のことを思い浮かべるとき、彼の姿や動き、思い出を頭の中に描くことができます。しかし、彼が私のことを思い浮かべるとき、それができません。私の顔を思い浮かべることができないのに、(続く)
https://redd.it/1dcsf2x

🍅2024-06-11#55

どうやって私を恋しく思うことができるのでしょうか、悲しくなります。レストランを後にするときに、ロマンチックだったそのディナーのことを完全に忘れてしまうのでしょうか。本当に理解に苦しみます。

【所感】ウザッ笑。あるいは幼稚。彼女は視覚的なものに愛情の価値をおいているのだろうか。


🍅2024-06-14#56

ニュース記事でアファンタジアが説明されるとき「愛する人の顔が浮かばない」という定番フレーズがあるが、これはアに限らない。ハイパーファンタジアでも人の顔が浮かばないケースはある。
https://redd.it/1d7zrnu
それと「嫌いな人の顔や嫌な場面も浮かばない」という超メリットはあまり語られない


🍅2024-06-15#57

1/
アファンタジアと空間把握
アファンタジアを持つ人の中には、非常に短い時間は何かが浮んだり、ぼんやり希薄で実用性はゼロだが、多少なりとも何かが浮かぶ(あるいは浮かんでいるような気がする)、といった人が多いようだが(つまりVVIQ=17以上)、
(続く)
https://redd.it/1dg6f5g

🍅2024-06-15#58

2/
自分の場合は先天的に常に完全に何も浮かばない極アファンタジア(VVIQ=16)である。…のだが、不思議なことに空間(位置や方向など)を把握することはできる。例えば、いま目を閉じて、自宅からコンビニまでの経路を想像できる。このとき言葉(手続き)で着想するのではなく、
(続く)

🍅2024-06-15#59

3/
空間感覚とでも言おうか、まさに空間(位置や方向など)だけの着想がある。もちろん常に完全に何もかもが視覚化されないから、無色透明な思考に過ぎない。この思考をあえて言語化(手続き化)するとこうなる。まず、自宅を出て左折し、数メートル直進すると信号があるのでそこを左折。
(続く)

🍅2024-06-15#60

4/
そのまま百メートルほど直進すると左側に○○があるので右折。五十メートルほど進むと左角に○○があるので左折し、そのまま五十メートルほど直進すると右側にコンビニがある(ゴール)。ここに至るまでの全ての道の、どこにどんな店があるかは大体説明できる。
(続く)

🍅2024-06-15#61

5/
この経路を上から見た地図(二次元の位置)としても想像できるし、あるいはGoogleストリートビュー(三次元)のように、自分が経路のある地点に立ち、どこを向いて、どこを目指しているかも説明できる。ある地点に立っているとき視界に見えるであろう建物の感じや、
(続く)

🍅2024-06-15#62

6/
視界に見えるであろう店についても大体説明できる。もちろん、自分が立っている地点の後ろ側にあるはずのものを、体の向きを変えずに後ろ側の位置としても大体説明できる。同じ要領で、目を閉じていても自宅の部屋の間取りを(二次元あるいは三次元で)想像できる。
(続く)

🍅2024-06-15#63

7/
ただし、例えば対戦中の将棋盤上の各駒の位置となると、目を閉じるとうまく想像できない。おそらく駒の位置がstatic(静的)に決定されておらずdynamic(動的)に変化するから、その情報の変化を追いきれないし記憶しきれない。
(続く)

🍅2024-06-15#64

8/
とまあ、自分の空間認識はこんな感じだが、アファンタジアかどうかにかかわらず、この空間(位置や方向など)の把握が苦手な人もいるようだ。


🍅2024-06-16#65

1/
アファンタジアと空間把握(その2)
アファンタジアとは、脳内で心的イメージが視覚化されない(あるいはされにくい)状態を言う。
福島大学の高橋純一氏(あるいは髙橋純一、准教授、専門は発達障害・障害児の教育・障害理解等、アの非当事者)らが2023年に作成した文書によると、
(続く)
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🍅2024-06-16#66

2/
日常生活や勉強、仕事、人間関係、物事の考え方などで「困ってます」を主観申告する人を含むアファンタジア(VVIQ=16~32)自認者39名の困り感を調べたところ、空間の把握が機能してないと類推できるケースがあったんだと。
この文書(日本語1頁) ⇒ https://www.jstage.jst.go.jp/article/cogpsy/2023/0/2023_109/_pdf/-char/ja
(続く)

🍅2024-06-16#67

3/
以降はあくまで個人の感想だが、アファンタジアに限らず空間苦手な人はいるんだから、そりゃ、アにも空間苦手な人がいても不思議じゃない。 同様に、アに限らず人生困難な人はいるんだから、そりゃ、アにも人生困難な人もいるでしょうに。 (続く)
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🍅2024-06-16#68

4/
氏のこれまでの活動(2020~23)を俯瞰すると、「アファンタジアだから困ってるだろう」的なバイアス(先入観や期待)やスティグマ(偏見や烙印)を感じることが多々ある。 また、困ってるアを理解しましょう的な「新奇事例/分野」への熱心な姿勢も感じる。
例えば、↓
https://togetter.com/li/2360589


🍅2024-06-16#69

先日出版されたアファンタジア英語論文
意訳:アファンタジアだから○○のはずだ、という視覚化者らによる誤った考え方は有害である
😀 https://escholarship.org/content/qt0k4282bn/qt0k4282bn.pdf

一方で、日本のアファンタジア研究者(視覚化者)らによる考え方
意訳:アファンタジア ⇒ 傷心、困難
😨 https://togetter.com/li/2360589
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🍅2024-06-17#70

@nullいメモ

視覚的イメージの鮮明さは知覚や記憶の精度とは無関係であるようだ(2024-06-10)
Visual imagery vividness appears to be independent of perceptual and memory precision
https://doi.org/10.31234/osf.io/ahtsd


🍅2024-06-17#71

@nullいメモ

「心の目」が脳から視覚的記憶を呼び起こす仕組み(2024-06-14)
How the ‘mind’s eye’ calls up visual memories from the brain
https://www.nature.com/articles/d41586-024-01757-3


🍅2024-06-17#72

@nullいメモ
「私が○○だったのはアファンタジアのせいだったんだ! △△だったのもアファンタジアのせいだったんだ!」、といった思いつきをアファンタジア・スタンプと言う。たしかに、何かにつけて、さもそうだったみたいにスタンプする当事者は少なくない。
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1dhefwu/comment/l8xevgm/


🍅2024-06-17#73

@nullいメモ。

完全に空想だが、おそらく極アファンタジア(VVIQ=16)には少なくとも2つのタイプがある。

【タイプ1】脳内のどこかに視覚イメージのデータ(情報)がレンダリング(ラスタライズ)されたサーフェースを持っているが、そのサーフェースを表示(視覚化)するスクリーンがない。
(続く)

🍅2024-06-17#74

@null (続き)
この場合、サーフェースの存在の気配(着想)を感じることはあるかもしれない。

【タイプ2】視覚イメージのデータ(情報)はレンダリングされない。つまりサーフェースがない。この場合、データ(情報)の存在の気配(着想)を感じることはあるかもしれない。


🍅2024-06-17#75

@nullいメモ
アファンタジアとの因果関係は不明だが、アファンタジアを持つ人はSDAM(先天的に心的タイムトラベルがなく自伝的記憶が重度に欠損)を同時に持つことがある。
あなたは子供時代の記憶がありますか?
ほとんどない人はSDAMの可能性がある。だとしても人生に支障があるわけではない。


🍅2024-06-17#76

@nullいメモ
HSAM(自伝的記憶過剰)
SDAM(自伝的記憶希薄)
心的なタイムトラベル(エピソードの再擬似体験)
https://www.reddit.com/r/SDAM/comments/1dh70hl/comment/l8w457q/


🍅2024-06-18#77

【超意訳】神は私にアファンタジアを与えた。もし私が(視覚的に)イメージすることができたら、あまりにも強大になることを知っていたからだ。
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🍅2024-06-18#78

史上最も売れているゲーム「マインクラフト」を作ったマルクス・ペルソン氏(通称ノッチ)がアファンタジアであることが判明。

マインクラフト ⇒ https://w.wiki/3NQQ
マルクス・ペルソン ⇒ https://w.wiki/5gAE
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🍅2024-06-18#79

こちらも参照。
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🍅2024-06-18#80

余談。マイクラ作者のマルクス・ペルソン氏(通称ノッチ)は、なかなか独特な人のようだ。
https://www.newsweek.com/minecraft-notch-controversy-twitter-transphobic-q-1359020
⇒ https://arstechnica.com/gaming/2019/04/online-conduct-leaves-markus-notch-persson-out-of-minecraft-10th-anniversary/


🍅2024-06-18#81

@nullいメモ
自分がSDAMを持っているかどうかは、どうすればわかりますか?
に対するコメント。
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1di449w/comment/l91c86t/


🍅2024-06-18#82

@nullいメモ
引用のネイチャー記事へのコメント(下記ページ)をAIに解説してもらった ⇒ 添付画像参照。
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1dhzw3i/comment/l90cixk/
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🍅2024-06-18#83

@null コメントの出典
⇒ https://doi.org/10.1101/2024.01.10.574972
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.01.10.574972v1.full.pdf
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🍅2024-06-20#84

自分の脳内視覚化はゼロ(添付画像のA)だが、誰かと誰かの顔が似てるというアンテナは敏感なほう。親族に脳内視覚化が平均以上(画像のB)の者がいるが、自分のほうが顔の特徴の類似点の指摘が速いし適切なことが多い。おそらく抽象化(デフォルメ)した情報を比較してるからだと思ってる。


🍅2024-06-20#85

視覚化されていない視覚的な着想で構成される顔の概念(≒クオリア?)です。 例えるなら、画像ファイルを表示する機能や装置が存在しなくとも、「小泉純一郎の顔」という名称(あるいはタグ)が付いた画像ファイルが何であるかは既に大体知っており、
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🍅2024-06-20#86

一方で「リチャード・ギアの顔」という名称の画像ファイルもそれが何なのかは既に大体分かっており、両ファイルの存在(ID)を着想したとき、それが正確かどうかは別として、あるいは予測(期待)に左右されている可能性も別として、「髪型や生え際が似てそう」「タレ目?細目?」

🍅2024-06-20#87

「無表情のときのなんとなくシュっとした印象」「締まってそうな口元」「スっとした鼻筋?」「顔面の配置感」「笑ったとき傾向的に同じジャンル」みたいな言語あるいは非言語の着想(印象)が、瞬時にあるいは若干のタイムラグを伴って同時に発生する、といった感じです。


🍅2024-06-20#88

はい。そうです。その内訳の主観的体験が先のポストになります。 ちなみに、本人も何でそうなっているのか、よく分かっていないので、どうしても端的な説明で「これだ」という「解答」的な断定はしづらく、主観体験を説明したほうがいいかなと思って長く説明しました。(続く)
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🍅2024-06-20#89

余談で、
https://doi.org/10.1016/j.concog.2024.103694
↑ この論文の「4. Discussion」に次のような記述があります。「knowing the correct answer but not knowing how they know」
まさにこんな感じです。正解は知っているが、どうして知っているのかは知らないです。

🍅2024-06-20#90

【余談の独り言】
自分は極アファンタジア(VVIQ=16)だが、
https://x.com/no_minds_eye/status/1802659716822384745
↑ このポストのタイプ1とタイプ2のどちらか決めかねていて、タイプ1の「サーフェース」の気配を「知ってる・分かってる」という感じがしないでもない。(続く)
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🍅2024-06-20#91

ここで言う「サーフェース」とは、
https://doi.org/10.1016/j.concog.2024.103694
↑ この論文の「4. Discussion」に記述されている「unconscious imagery」(Nanay, 2021)に近いのかもしれないが、Nanayの論文(下記)をちゃんと読んでないので何とも言えない。(続く)
https://doi.org/10.1098/rstb.2019.0689

🍅2024-06-20#92

…なんだけど、ざっとでも読んでみようということで、AI翻訳ナナメ読み(3分間)してみたところ、無意識のイメージという抽象概念は掴みどころがなく、「サーフェース」が「無意識の視覚イメージ」のことなのかは不明だが、なんとなくNanay氏の考えていることは自分の考えていることに近い?と思った。


🍅2024-06-20#93

1/7
面白画像(一覧 ⇒ https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live

主語がデカすぎ。アファンタジア(脳内視覚化不全)の出現率は数%とされ、そのうち後天性はさらに数%で希少とされ、しかもそれが損傷性ではなく、より少ない心因性で、さらにその要因が虐待によるものだとしたら、非常にまれな事例であろう。
(続く)

🍅2024-06-20#94

2/7
参考文献 ⇒ https://doi.org/10.1136/jnnp-2021-BNPA.17

なのに、アファンタジアの文脈であえてその極稀な虐待(によって引き起こされた後天的な脳内視覚化不全の可能性)のケースに焦点を当てて強調する不自然さ。
なぜこういった言説が出てくるのか? あくまで個人の感想だが、
(続く)

🍅2024-06-20#95

3/7
当初、アファンタジアは「先天的に随意の心的イメージが視覚化されない状態(あるいはされにくい状態)」という意味で造語されたが(Zeman, 2015)、
(続く)

🍅2024-06-20#96

4/7
まず、造語された時点で「単に状態を定義してるだけで、その要因は問わない(というか分からない)」且つ「その状態を持つか持たないかを判断するためのVVIQ閾値(境界値)に幅を持たせ緩めに設定し、より多くの人をアファンタジアに該当させる」という性質だったことに加え、
(続く)

🍅2024-06-20#97

5/7
その後の研究では、例えば先天性・後天性・心因性を含める、随意・不随意を区別しない、視覚以外の心的感覚を含める、といった具合で、アファンタジアの守備範囲が混迷状態となり(Blomkvist & Marks, 2023; Blomkvist, 2022)、より多くの人がアファンタジアに該当し得る状況になった。
(続く)

🍅2024-06-20#98

6/7
どうしてこうなったのかは不明だが、おそらく世間への影響力(より多数へのインパクト)や研究予算獲得を考慮してのことだと憶測する。また、アファンタジアの定義を厳しくすると(例えばVVIQ=16~32点ではなく、16点のみとすると)被験者の募集が困難になり研究活動が制限されるからでは。
(続く)

🍅2024-06-20#99

7/7
というわけで、現状、アファンタジアと虐待(によって引き起こされた後天的な心因性脳内視覚化不全の可能性)の結び付きは、論理的には真(ゼロではないが極稀)となり得るが、世間が抱くアファンタジア(そのほとんどは先天性)へのスティグマ(偏見や誤解)を強めることにもなり得る。


🍅2024-06-20#100

スマホによる瞳孔測定でアファンタジアとハイパーファンタジアを識別する
Smartphone Pupilometry for Identifying Aphantasia and Hyperphantasia
MobiUK 2024 Conference Programme (2024-07-08)
https://mobiuk.org/2024/abstract/S1_P2_Hellier_Aphantasia.pdf
(続く)

🍅2024-06-20#101

【所感】通常、心の目に明暗のイメージ(高輝度と低輝度のイメージ)を浮かべたとき実際の目の瞳孔径も変化するそうだが、アファンタジアの場合は心の目がないため瞳孔径は変化しない(あるいは変化が少ない)という見立てで、アファンタジアを生物学的な尺度で識別する方法が試みられている。
(続く)

🍅2024-06-20#102

これを近赤外線(NIR)カメラ搭載のスマホアプリでやってみようという研究だそうだ。結果としては、今後の可能性を感じられつつも、一部に想定外のデータが出現したりと、時期尚早といった感じっぽい。


🍅2024-06-20#103

アファンタジア自叙伝
脳内に視覚化がないことを自覚したのは20世紀末頃だった。他者との比較でそれに気付いた。自分にとってそれは普遍の経験であり、負の感情はなかった。
どれくらいの人がそれを持っているのか?なぜそれは人々に知られていないのか?深まる謎と好奇心。
(続く)

🍅2024-06-20#104

それに名前が付いたのは2015年だった。アファンタジアと命名された。その名前の存在に自分が気付くまで5年を要した。
その頃、アファンタジアの研究が本格的にはじまり、出現率も報告された。最初に自覚したときから20年以上の歳月を経て、ようやく長年の謎に関する知見を得た。
(続く)

🍅2024-06-20#105

アファンタジアとの関連で、SDAM(心的タイムトラベルがない⇒自伝的記憶が希薄)の知見も得た。
アファンタジアの研究は月進年歩(亀の歩み)だが、それくらいがちょうど良い。なるべく謎のままのほうが良い。

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