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保護猫活動の敵は人

保護猫活動をしていると、いろんな人にいろんなことを言われます。


「すごいことしてるね」
「猫のことが大好きなんだね」


「保護猫活動してるなんてお金と時間に余裕があるんだね」
「猫を助けたいのなら無料で猫を引き取って」

応援してくれる人が多い中、今まで言われた1番記憶にあるできごとをお話してみます。


突然の訪問者

こんにちは🐾

私が運営している保護猫シェルターは、基本的に住所を公開していません。

それは、猫を置き去りにされることを防ぐためと怪しい人を入れないためです。


怪しいと言ってしまうと語弊がありますね。
ここでは、保護猫活動を批判する人のことを指しています。


本当に猫好きな人に来てほしい。
猫と人とを繋ぐ場所にしたい。


そんなふうに思って作ったシェルターです。


見知らぬ人に来られて批判されていては、私のメンタルはもちません。


そう思っていたはずなのに、ある一言でその人の訪問を受け入れてしまいました。

『保護猫活動をしている者です』

何でもおもちゃになるね🐾

きっかけはある1本の電話。
実際には7回もかかって来ていたのですが💧


あまりに着信があったので、猫の保護を希望されているのかも…と折り返し電話をしました。

「…今忙しいの?」
「私、○○で保護猫活動してるんだけど」
「保護猫シェルターができたって聞いたから、見に行ってもいいかな?」
「ミルクボランティアしてる合間にはなるんだけど」


保護猫活動をされていて、しかもミルクボランティアもされているとのこと。
お話も聞きたいし、来てもらってもいいかな。


そんな軽い考えで、その方の…その夫婦の訪問が決まりました。

たばこの臭いをさせた訪問者

ハンモック大好き🐾

その日は、保護猫シェルターを第2種動物取扱業として届出を提出する前日。


‪申請書類を準備し、設備を整えて、やっと動物愛護センターに行く前日にその夫婦はやって来ました。


初めて出会った率直な感想は…
「たばこ臭い!」


その夫婦は、子猫のミルクボランティアを受けていると言いながらたばこの臭いをさせていました。


「お邪魔するでー」

そう言うと、保護猫シェルターの中へと入っていきました。


『私たちはすごいんやで』

ひなたぼっこ中🐾

第一印象は最悪に近かった夫婦ですが…
お話を聞いても印象が変わることはありませんでした。


「生存率がすごく低いうさぎの赤ちゃんを育てた」
「猫を50匹育てたこともある」
「多頭飼育崩壊じゃない!ちゃんと育ててる!」


一方的に語られる自慢話。
自分たちはすごいんだ!
と言われ続けた3時間。


本当に苦痛でした。

たしかにすごいとは思います。
でも…1度に50匹は多頭飼育崩壊では、とも思ってしまいました。

そしてやっぱりたばこ臭い。
そのとき子猫がいたので、早く帰ってくれることを願いました。


そんな中、ある一言に驚きを隠せませんでした。

第2種動物取扱業なんて取らなくていい

にゃおฅ^•ﻌ•^ฅ

その方は、猫以外にも動物を保護されていました。

(今は25匹くらいの猫を飼いつつ、ミルクボランティアをしているそうですが…)


そして、衝撃的な一言を聞くことになります。


「第2種動取扱業なんて取らん方がいい。
飼育できる頭数が決まるから。
お金も自分が出せるんか?
預かりボランティアした方が自由にできるんやで。」


…何を言っているんだろう。
私の頭の中は『?』でいっぱいでした。

私の本当にしたいこと。

癒しの空間🐾

私は、自分の住んでいる地域にいる猫たちを救いたいし譲渡も自分でしたい。
だから第2種動物取扱業の取得は絶対に必要なことです。



もし、その方がミルクボランティアをしている保護猫カフェさん(私の住んでいる地域とは離れている)の猫を受け入れることになったら…
本当に救いたい猫たちが救えなくなる。


同じ保護猫活動でも考え方が違う人もたくさんおられて。
いろんな人と出会う中で、『私の意思』が揺らいでしまうこともあると思います。

でも、私は自分の意思をちゃんと持っておこうと心に決めています。


  • 猫を保護して連絡をくださった方に感謝すること

  • もし病気の猫が来ても、極力断らないこと

  • 猫についての相談が来たときは、できるだけ親身になって相談にのること

  • 猫が本当に幸せになるために、私にできることはすべてすること


病気の子を受け入れることは、費用も時間もすごくかかります。
でも、どんな病気があったとしても幸せになる資格をみんな持っていると思っています。


もし悲しい結末になったとしても、最後に少しでも『生きててよかった』と思ってもらえたら。
それだけで十分です。



こんな考えなので、猫風邪のひどい子を9匹一度に受け入れたり、猫エイズの子を受け入れたりして毎日動物病院に通っていますが…
それでも、病気を理由に保護をしない選択肢はしたくないと思っています。


猫について、まだまだ知らないことも多いです。
次々と生まれてくる新しい問題に、悩み立ち止まってしまいそうになります。


ですが、保護猫活動をやめるつもりはありません。


私がいることで地域の猫が少しでも幸せになれるのなら、私の作った保護猫シェルターで少しでも多くの猫が『幸せなおうち』を見つけることができたら。

それだけで、私は満たされます☺️


今は1人で活動し、費用も自費での持ち出しがほとんどなので救える猫は限られています。

今のままでは、救う猫を選別しないといけません。



そんな現状を変えるために、もっと多くの猫たちを幸せにするために、考えていきたいと思います。

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