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難聴と天風先生と その3

チャラ風味な院長先生のいるクリニックに木、金、土と3日通い、毎日点滴。すると薄紙をはがすように病状が良くなってきた。

・目をつむって寝ていても、眩暈がしない。
・ベッドから起き上がっても、吐き気がない。
・壁を伝いながら、なんとか歩ける。
・気持ち悪くない時間の方が、多くなる。
・りんごが食べられるようになった。
・起き上がってご飯が食べられるようになった。
・髪の毛が洗えるようになった。

初日は、「これから一生、髪の毛洗うことができないんじゃないか」って思うほどだったので、髪の毛洗うことが出来た時は、もう感動( ´艸`)

起き上がってご飯食べることが出来た時も、「垂直になって気持ちが悪くならないなんて、なんて素敵なことなんだろう!」って、心から震えた。

「突発性難聴ですね」って診断されたときは、思わず「あゆかよ!」って言葉が出そうになった。突発性難聴って、歌姫がなる病気だと思っていたからね( ´艸`)

そして、突発性難聴って、単に耳が聴こえなくなるだけだと思っていたら、それ以外の眩暈や吐き気のほうが半端なくヤバいことを始めて知ったよ。みなさん、ある日突然眩暈と吐き気に襲われたら、すぐに耳鼻咽喉科に行こうね~。

ということで、3日間の点滴を終えて、食欲も出てきた私は無敵。何しろマイナス3000くらいからのスタートだったから、日々出来ることが増えてきて、何をしても嬉しい気持ちに溢れている。

足元フラフラしたり、片耳はあまり聴こえなかったりすることが、ほぼ気にならないくらい。

そんな私が、職場や近い人に連絡をすると「心が強いんだね~」と、びっくりされることが多かった。「いえいえ、わたし全然ネガティブなんだけれどもな~」って思っていたけれども、「足元ふらついたり、片耳聴こえないのはかすり傷」とか言っている時点で、どうやら心臓に太い毛が生えているようであった( ´艸`)

で、自分を鑑みてみるとね、私には天風先生という素晴らしいロールモデルが存在してくれるので、何かあった時には「天風先生だったら、どう考えるかな?」って自然と考えていた。

だから、片耳が聴こえなくても、「片一方の耳が聴こえることが、まずありがたいじゃないか」と、天風先生だったらおしゃると想像すると、「右耳が聴こえることが、本当に凄いことだな~」と、思えちゃう。

足元ふらついていても、「フラフラしていたって、歩けるんだからいいじゃないか」と云われるような気がして、「フラフラしても歩けて、すごいな~」とか思っちゃう。

「ないものばかりを追うんじゃなくて、あることをみなさい」と、よく先生は言うんだけれども(本の中でね)、「本当にそうだなぁ」と、今回しみじみ感じた。

だてに、携帯待受け画面が天風先生だったり、机の前や本棚に天風先生の写真飾ったりしていないな~、と、今回改めて思ったよ。大学生時代から大好きな天風先生の理論、私には骨の髄まで染み渡っていた。

偉大な思想に触れていたことが、どんなにありがたいことであったかと、本当に感謝したよ。

だって、わけのわからない病に倒れたら、やはり心まで弱くなっていまうもの。そうしたら、治る病も治らなくなってしまう。でも、「病があろうがなかろうが、心まで病ますことはない」という先生の言葉は、私の潜在意識の中に深く入っていたんだよね。

今回倒れたことで、天風先生の偉大さを改めて知ることができ、そして少しではあるけれども、実践できている自分をみることができて、本当に良かったなぁ。

その3にしてようやく、難聴と天風先生というタイトルにたどり着いたのでありました( ´艸`)

で、まだまだ続きます。




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