見出し画像

公務員からの転職は難しいか

40歳を過ぎてから公務員を退職し、現在企業で働いているにゃおです。
今回、公務員から民間企業への転職について書いてみます。

公務員から民間企業に転職する、あなたはどんなイメージを持ちますか?
公務員すら務まらなかった人が、もっと厳しい民間企業で務まる訳がない。
コスト意識のない公務員に営利目的の仕事は出来ない。
公務員の仕事は誰でも出来る作業がほとんど、国家一種のキャリア官僚や都庁・県庁の一部の職員以外、転職なんて出来ない。

これらは「公務員から転職」というワードで検索して出てきた言葉です。
ネガティブな言葉を見て、公務員から転職したいと思っていたあなたは、転職したいという気持ちを諦めましたか?

今回、私は「検索だけで諦めていたらもったいない」という話を伝えたいと思います。
というのも、検索で出てきた体験談や意見は、その記事を書いた人の体験や意見であってもあなたの実体験ではないからです。
人は今持っているものを捨てる代わりに新しいものを得ようとする時、自分の今持っているものを過大に見積ったり、先の見えない事を闇雲に怖がります。結果、現状維持で良いじゃないかというバイアスが働きます

中には全く動いたこともないのに「公務員から転職出来る訳が無い」という人もいる始末。もし、どうしても転職したいと思うのなら、まずはリスクの無いところから動いてみれば良いのにと思います。

在職中に出来ることはたくさんあります。
・転職サイトに登録する
・履歴書と職務経歴書を登録する
・転職エージェントに登録し、面談を受ける
これらはじめの一歩は費用はほぼ掛からず、ノーリスクでできる事です。
もし、転職エージェントに登録をお断りされても、登録申込みをポチする段階で「公務員辞めたるねん!」と表明する人もいないでしょう。そう、登録をお断りされた・採用試験に落とされたことなんて、黙ってれば周りには全く分からないこと。
あなた自身で、小さく動けるところから動いてみての経験こそが、あなたにとっての真実となるのです。

「公務員は保守的だから」
「公務員は安定主義で面白みがない」
これらの言葉を発することこそが、「公務員」というあるイメージだけを切り取った硬直的な考え方です。

公務員として働き、やる気のある職員も住民思いの職員も、〇〇のスペシャリストと称される職員もいろんな人がいるよね!と分かったあなたなら、硬直的な考え方しか出来ず、物事の一面からしか見れないと自ら言ってくれている残念な会社、コンサルタント、エージェントは自分には合わないと思ってこちらからお断りしてフェードアウトすれば良いのです。

何年か働く間、何を考えて働いてきましたか?
安定だけを考えて公務員になりましたか?
あなたの仕事で誰かにお礼を言われたり、誰かを守ることができましたか?

公務員からの転職は、難しいか?
そう聞かれたら、特に行政職公務員を例に挙げると答えは「簡単では無い」となります。ご存知のとおり、ガチャを引くような異動でキャリアが積み上がってない事が多い。

ただ、「簡単では無い」けれど「不可能では無い」。
30歳までなら、40歳を過ぎてから転職活動した私より遥かに大きな可能性が広がっていて、場合によっては年収アップのチャンスもあると思う。
40歳までなら、40歳を過ぎてから転職活動をした私より、受けることのできる会社は多い(転職サイトで年齢が若いとより多くのスカウトメールが来るし検索結果で表示される数が違います)

私自身いくつか面接を受けましたが、幸い面接までたどり着いた会社で公務員から転職しようとしていることについて、嫌な質問を受けたことはありませんでした。
なので、私の体験では「公務員から転職する事は不可能では無い」という真実になるのです。
そして、これは40歳過ぎという就職氷河期世代の私だからこその体験ですが、大卒新卒での就職活動の方がはるかに厳しかったです。今ほどコンプライアンスも重視されてなかったころだったので、企業側の発言もかなり強気で圧があって面接とか恐ろしかった。個人的所感として、当時と比べたら転職活動の方がイージーでした。
(私は27歳で公務員になるまで、民間企業や派遣で働いていました)

評価の基準や価値観は人それぞれで、公務員として働いてきた間にしたこと、余暇で取った資格等、仕事をとおした体験談、様々な角度から個性を探る質問もあり、意外な評価を頂くこともありました。

転職活動は、小さな行動の積み重ね。
リスクの無いところからの行動の繰り返しです。寝っぱなしでチャンスを掴み取る事は不可能だけど、起きて行動すれば、チャンスを掴み取れる機会に巡り合える可能性は上がります。もし転職出来なくても、動かずに隣の青い芝生を眺めるより、青い芝生は無かったのだと諦めをつけることも出来ます。

もし、ネットの検索だけで知ったつもりで転職を諦めている人がいたら、過度に恐れずにリスクの無い小さなところから動いてみてはどうか?と伝えたいです。実際に動いてみた方が「近隣で転職したいと思える会社があるか・ないか」、「この条件(年収)で転職すると生活出来る・出来ない」というところまでしっかり考えて、今一度人生設計もできます。そう、受けた会社に必ず入社しなければいけないことはないのです。


先にも書きましたが、1歳でも若いほど転職活動に有利なのは事実。思い立った今こそが一番のチャンスなのです!

はじめの小さな一歩として、職務経歴書でも書いてみませんか。

【補足】
もちろん社会情勢等の影響を受ける部分も多分にあって、今新型コロナの影響などで厳しいと思うのですが、チャンスが来た時に動く準備、そもそもチャンスが来た時に察知できるよう準備は必要と思うのです。

今回、写真をみんなのギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?