イブラヒモビッチの功罪と、サッリのストレスについて

こんばんは、最近は少しずつ色んな事が出来るようになってきたにゃんざきです。

前回に続き、後れ馳せながらACミラン対ラツィオ戦を観戦しました。

正直、ピオーリ率いるACミランは経済規模に見合うチームを手堅く作ってきたな、でもその割にはタレントが揃ったな、と感じました。
でもそれはラツィオも同様で、監督のサッリやアチェルビ、ミリンコビッチ=サビッチ、ルイス・アルベルト、インモービレと要所にタレントを揃えて、イタリア屈指の名門の名に恥じないスカッドになってました。

それだけに、使われる側、脇を固める選手たちへの戦術理解がどれだけ進んでいるか、11人が如何に有機的に動くか、何より昨季からの継続、積み上げがなされているか、が序盤戦では違いとなります。

結論から言うと、ACミランが昨季からの積み上げ(レオンとテオ・エルナンデスの左サイド攻略)で守備で後手を踏むラツィオを翻弄していました。
終始左端と左内側のレーンを使うレオン、インナーラップも織り混ぜるテオ・エルナンデスで先制点を奪います。

ラツィオも4-3-3で試合を始めたものの、左サイドが蹂躙され始めると4-1-4-1に変更して守備の修正を図りました。
戦術家サッリなだけあって、やはりこの辺りはすぐ修正→ピッチに反映させていました。

ただ、その後もACミランはプレス→カウンターの際にスピードを落とさず次の展開に繋げるディアスの存在から、チャンスを作り出していました。
本職はサイドのようですが、この分だと真ん中で使うと光る選手になれるのでは?と感じました。

逆に心配なのがフロレンツィで、SBのようなスペースがないサイドハーフ起用となると殆ど存在感が出せていませんでした。。
右SBのカラブリア、途中出場のサーレマーケルスで右サイドが活性化しただけに、このままいくとバックアップ要員になるような…完全移籍ではなくレンタルにしたのはこういうことなのかな?と思ってしまいました。

何より心配なのがイブラヒモビッチ。
FWジルーを獲得したものの、イブラと比較するとスケールダウンは否めないし、ジルーを終着点とした攻撃を構築するとなると得点力ダウンは避けられない…何より、30歳オーバーのジルーしか獲得出来ないほど、ACミランのネームバリューは下がっているのです。。

居たら依存してしまう、いなくなるとレビッチや右サイド全体が死ぬ…ここまで影響力が大きすぎると、後任が重圧に押し潰されるのでは、と心配になってしまいました。

ゲームは最終的に2-0でACミランが勝利するのですが、最後にもみ合ってサッリが退席処分に。
終始後手を踏み、攻撃が個人頼みだった事はサッリからしたらストレスでしかなかったでしょう。

ナポリのようなイケイケ攻撃サッカーを展開するなら、サラーやマネ、レオン等の攻撃をシュートで終わらせるウイングをあと3人ほど獲得しないと、ペドロだけではかなり難しいのでは?と感じました。

マンCのような可変システムを駆使する監督ではないだけに、ウイングとプレーメーカーの冬のメルカートでの獲得は至上命題です。
逆に、そこさえ補強できたら更に既存戦力が輝くのですが…今から強化部がリストアップを始めるかも😅

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