【プレミアリーグ】アーセナルは何故攻撃力不足なのか?
かなり久々の更新となりましたが、お読みいただき、ありがとうございます。
コロナのワクチン注射で副作用に苦しんだり、その後もなかなか体調が戻らず…やっと元気が出てきた、そんな近況です。
今回はアーセナル対ニューカッスル戦を観戦しましたので、レビューを書いてみたいと思います。
両チームのスタメンは以下の通り。
確かに冨安は突出した活躍を披露してましたが(実際、MoM獲得)、アーセナルは可変システムを使う割にはポゼッションが安定しない感がありました。
・可変システムの恩恵を受けれず
アーセナルは4-4-1-1のシステムでスタートしましたが、実際はポジショナルな攻撃になると2-3-4-1に可変して、5レーンを全て埋めつつ、守備に回った時のセンター、ハーフレーンを全て埋めるように予防的守備も行うポジショニングを行い、ニューカッスルを押し込んだように見えました。
実際、ポゼッション出来た場面、攻めた場面はたくさんあったのですが、ひとつひとつは精度が低く、オーバメヤンに精度の高いボールは入ってきませんでした。
WGのサカとマルティネッリの得点で勝ちはしましたが、先制点は即興の産物でしたし、2得点目はロングボールを直接叩いたもので、美しくはありましたがポゼッションの賜物とは言えませんでした。
可変システムを採用して5レーン理論も押さえつつプレーしてはいましたが、まだまだ可変システムの恩恵を完全に受けることが、各選手が出来ていないように感じました。
・動き直し、ポジションチェンジの少なさ
局所的には動き直しをしたり、ポジションチェンジは行われていましたが、スミスロウや冨安の個人的に『気を利かせて』やっているに過ぎないものが多かった印象です。
ポジショナルプレーをやろうとしているのは分かるのですが、まだまだ属人的な動きに依存してしまってパスも足元に着けるものが多く、可変システム特有のマーキングのズレを誘発させるような場面もありませんでした。
勿論、スタメンの冨安やサンビ・ロコンガ、ホワイト、タヴァレスらは新加入でこれから更にリーグに慣れていけばシステムの練度も上がっていくでしょう。
それを差し引いても、やろうとしているプレーとリターンが合わないな、と感じるのです。
解決策としては、4-2-3-1に戻してウーデゴーアのハーフスペースを突く動きを使うのと、後は荒療治ではありますが5試合得点のないオーバメヤンを外してよりチームプレーヤーのラカゼットを中央に据えることだと考えます🤔
・ラカゼットはオーバメヤンに劣るのか?
冨安加入から、もっと言えばオーバメヤン加入から断続的にではありますがアーセナルの試合はチェックしてきました。
お世辞にもプレスバックや繋ぐ動きに加わらず、得点のみに特化した動きをするオーバメヤンより、中盤に下りてきたりポスト役もこなすラカゼットの方が、チームとしては機能するのでは?と感じていました。
実績で言えばオーバメヤンに分がありますが、手詰まり感のあるチームをより動かす為にはラカゼットは必要な選手だと思いますし、得点力についても決して劣るような選手ではない、そう思っています。
4-2-3-1の中央、1トップにラカゼットを据えることで基準点が出来ますし、そうなればスミスロウ、ウーデゴーア、サカのハーフスペースを突く動きや幅を取る動きがより活性化させやすくなると思いますし、いざとなればホワイトや冨安からのロングフィードも競ってくれる、今のスカッドではかなり貴重な存在です。
スタートからこれでいければ最高ですが、手詰まりになったときのオプションとしてはかなり上質なものになるのでは?と個人的には思っています。
・おわりに
マルティネッリの2得点目にあるように、個人のスキルは高いものがありますし、チームとしてはどんどんこなれてきています。
冨安もホワイトやトーマスとの連携で偽SBとしてもチームに新しいオプションを作り出していますし、左SBのタヴァレスも活発に動き始めた(右足ミドルはため息の出るような精度ではありますが…😅)だけに、もっともっとタレントを活かせる戦術バランスを見つけて欲しいものです🤔
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