【プレミアリーグ】リバプールとウエストハム、上位対決‼️
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はプレミアリーグ第11節、ウエストハム対リバプール戦を観戦しましたのでレビューを書いていきたいと思います。
ユナイテッドで評価を落としたモイーズが監督のウエストハムですが、素晴らしい闘いを展開しました。
ちなみにスタメンはこちら。
ウエストハムは無理に高いところからプレスは掛けず、守備的プレッシングを行っていました。
最終ラインも低めにセットした代わりに、縦関係の2トップも含めた10人全員で真ん中とインサイドレーンを全て封鎖。
大外レーンは基本的にサイドMFが担当しますが、バックパスをさせるのが優先。
SBとCBの間の後ろのスペース(ポケット)も、サイドMFとSBが連携してインサイドレーンも封鎖しているので、守備に関してはかなり堅牢です。
ボールの取り所は単純なクロスを弾いた際のこぼれ球やインサイドレーンに刺したパスなのですが、特徴的なのが中盤でのプレスでした。
プレスの開始地点をリバプールのインサイドMFやSB(特に偽SBのポジションを取った際のTAA)にしていたので、自然とプレスを掛けただけで物凄く空間が圧迫された状態になり、バイエルン式の空間制圧型プレスになります。
流石にリバプールの選手もボールを引っ掛ける場面が多くなるのですが、カットしたらすかさず英代表MFライスを中心にFWアントニオにボールを縦に速く送ります。
この場合、リバプールは後ろが3枚だけなのでアントニオとFWフォルナリスの単騎突破だけでも後ろに下がらざるを得なくなります。
勿論、そのうちひとりはファン・ダイクなので簡単には突破は出来ませんが釣り出されたファン・ダイクのカバーに来たマティプの裏は空いているのでそこにパス。
そこに合わせたFWがシュート出来れば、カウンター完結です。
この闘い方で、リバプールに闘いを挑み、なんと3-2で勝ってしまいました‼️
・リバプールの強みは弱み?
リバプールの強みはゲーゲンプレス、前線の破壊力、中盤のボール奪取力、最終ラインの堅さとGKアリソンの存在感です。
ですが、今回のウエストハムのやり方ですと自然と中盤は間延びしますし、プレスの強度は半減します。
単独で取り返しても、そもそも物理的に人が密集した状態なので取り返されやすくなってしまいます。
最終ラインも堅いとはいえ、常に被カウンター状態で下がりながらの数的同数や不利の状態が続けば陥落します。
アリソンも全て止められるわけではないので、自然とリバプールは追い詰められてしまいました。
リバプールは世界最高峰の素晴らしいチームなのですが、裏を返せば個性が強い分ハッキリとした弱みが出てしまう、そんな危うさもはらんでいるチーム構成になってしまっていました。
勿論、今回のウエストハムだってスカウティングはしていたのでしょうが、この試合に関してはモイーズが1枚上手でした。
元々中堅クラブで名をあげていただけにスカウティングと攻略法を考案することに腐心する→ゲームプランを作り込むことについては長けている、というのを見せつけました。
・おわりに
今回の1敗だけでリバプールの価値が急落してしまうことはありません。
ゲームプラン自体がそれを90分完遂できる選手がいなければ、ただの机上の空論です。
特に今回、MFライスが出色の出来でした。
185cmとサイズもあり、なおかつボールも今回のような局面制圧型のプレスをかけてもボールを的確に捌けるのは素晴らしかったです。
他のビッグクラブが獲得を狙うのがよく分かる一戦でしたが、この敗戦をどう生かすのか、リバプールの次の試合が楽しみになる一戦でもありました。
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