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2x2x2キューブのOrtegaメソッドTIPS

概要

この記事はNyanyan(Ortegaメソッド+CLL数手順で公式平均sub3を(運70%くらいで)しました)が書きます。Ortegaメソッドは覚える手順数が少ない割に速いタイム(コンスタントに平均sub4、ときには平均sub3)が狙える解法です。

この記事ではOrtegaメソッドのTIPSをご紹介します。そのとき、私が使っている手順もご紹介します。

動画の紹介

本記事の内容を含め、YouTubeで2x2x2キューブの揃え方からTIPSまでを解説した動画を作っています。この動画はキューブの完全な初心者から上級者を目指す人まで、すべての人に有用な動画となるよう心がけました。

再生リストのURLはこちらです。

想定された読者

Ortegaメソッドを極めたい方

私が使っている手順

OLL

U面にあるU面ステッカーの数で分けて説明します。なお、U面は黄色とします。F面は下段の緑(右側の側面)です。

画像5

H(左): R2 U2 R U2 R2

Pi(右): F (R U R' U')2 F'

画像6

S(左): R' F2 R U R' F R
これはLU系を使ったASの鏡手順と相対的に同じです。

AS(右): R U2 R' U' R U' R'

画像7

U(左): F R U R' U' F'

T(中): R U R' U' R' F R F'

L(右): F' R U R' U' R' F R

PBL

F面は右側の側面です。画像ごとに、一面が対角 - バー - 完全となっています。PBLは「(下段の状態) - (上段の状態)」の記法で表すことにします。

画像8

対角 - バー: R' F R' F2 R U' R

対角 - 対角: R'2 F2 R2

画像9

バー - バー: R2 U' R'2 U'2 F2 U' R2 (上下段両方のバーをB面に)

画像10

完全 - バー(バーは左奥): R' F R' F2 R U' R' F2 R2
またはy'してJb perm(AUFと最後の1手を同時に処理できるので結果的にT permを使うよりも手数が短くなる傾向あり)でも速い

完全 - 対角: R' (F R' F2 R U')2 R
最後にR2 F2 R2をつけてキャンセルする(R' (F R' F2 R U')2 R' F2 R2)と対角 - 完全の手順になる。

1面作成のTIPS

私が書くよりもわかりやすい記事があります。こちらをご覧ください。

1面作成への私の考え

私はOrtegaメソッドにおいて最初に作る一面は完全一面か対角一面となるように心がけています。それにはいくつか理由があります。

1. バー - バーのPBLの手順を回すのが極端に苦手

2. PBLを回す向きのため、私の場合B面側にバーを作ることが強く望まれるが、それが面倒

3. 下バー - 上対角のPBLの持ち替えずに回せる手順を覚えていない

このような理由で私はPBLまで完全にインスペクションタイムで読み切れる場合を除いて基本的に最初の一面ではバーを避けています。

この考えの良し悪しは人によるところが大きいと思います。


インスペクションタイムでOLLを読む

私はソルブ全体の30%くらいの割合でインスペクションタイムでOLLを読んでいます。また、ソルブ全体の60%くらいの割合で一面を完成させる間にOLLを読んでいます。

ここではインスペクションタイムでOLLを読むときの考え方についてご説明します。

OLLはU面の3パーツの向きがわかれば必ず特定できます。つまり、1パーツずつ動きを読んでいって、3パーツの位置と向きがわかればOLLは自ずと読めるのです。また、後に書きますがこのやり方ではOLLの「パーツの位置」がわかるので、PBLを読むのにも役に立ちます。

実例で見てみましょう。

スクランブルはF2 R2 U F2 U R2 U' F2 R'です。

赤が簡単そうですね。私は完全一面か対角一面を好みますので、これを画像の向きで、(R U2 R') U' (R U R')で揃えます。

OLL読み実例_加工


1. まず白青橙パーツ(BRU)を追いましょう。
R U2 R'で、このパーツは動きません。
U'をするとこのパーツはBLUに、U面に橙が出ている状態で移動します。
R U R'をするとこのパーツは橙の面がF面に出る状態でFRUに移動します。

2. 次に白緑橙パーツ(FLU)を追いましょう。
R U2 R'でこのパーツは橙がU面に出る状態でFRUに移動します。
U'をすることで向きはそのままにパーツがBRUに移動します。
R U R'でこのパーツは動きません。

ここまででOLLがLケースかASケースかのどちらかだと読めました。

3. 最後に黄青橙パーツ(FRD)を追いましょう。
R U2 R'でこのパーツは橙がB面に出る状態でBLUに移動します。
U'で橙がL面に出る状態でFLUに移動します。
R U R'でこのパーツはB面に橙が出る状態でBLUに戻ります。

さあ、これでLケースの可能性は消えましたね。OLLはASです。OLLをするためのAUFも読めました。

おさらいです。今回読んだパーツに目印をつけました。

R U2 R'するとこうなります。

OLL読み実例_加工2

次に、U'をするとこうなります。

OLL読み実例_加工3

最後にR U R'をするとこうなります。

OLL読み実例_加工4

このように、回す手順を区切って1パーツずつ読んでいくとうまく読むことができます。まあ、私はなかなかインスペクション中には読み終わらないのですが…


OLLの形でPBLを先読みする

私は基本的にOLLを見る時にPBLがスキップ/対角/バーのどれになるかを読んでいます(一つにしぼりきれない場合もあります)。その判断方法について、自己流ですがご紹介します。白丸は同じ色、赤丸は対面色です。

なお、バーのできるケースでのバーの位置はここに書くと膨大になるため割愛します。

Hケース

画像11

左は私の使う手順で上段が完全一面に、右は対角一面になります。それ以外の場合にはどこかにバーができます。

Piケース

画像13

左は私の手順で上段が完全一面に、右は対角一面になります。それ以外の場合にはどこかにバーができます。

S、ASケース

画像16

画像のように対面色が見えている場合、どちらの状態でも私の手順を回すと完全一面か対角一面ができます。このどちらかを見極めるには自分で新たな判断基準を設ける必要がありますが、私はOLLを回す間に見極めることで代用しています。

Uケース

画像14

左は私の手順で上段が完全一面に、右は対角一面になります。それ以外の場合にはどこかにバーができます。

Tケース

画像14

左は私の手順で上段が完全一面に、右は対角一面になります。それ以外の場合にはどこかにバーができます。

Lケース

画像15

左は私の手順で上段が完全一面またはバー一面に、右は対角一面またはバー一面になります。それ以外の場合にはどこかにバーができます。

完全一面とバー一面、対角一面とバー一面のどちらになるかはOLLを回している間に読むようにしています。

PBLの形でAUFを先読みする

次はPBLです。自己流ですがAUFの具体的な読み方を説明します。

対角 - バー

対角-バー

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

右の2つについては下段でバーの色(緑)のパーツ(丸をつけた部分)がバーの右側に来るようにAUFすると揃います。

対角 - 完全

対角-完全

画像の左2つはぱっとは見分けがつかないので手順を回しながら判断します。

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

右の2つについてはF面で縦に揃っている色(緑)がある方(画像で丸をつけました)に指をかけてトリガーするとAUFできます(縦に揃っている部分が右: U、左: U')。

対角 - 対角

対角-対角

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

このAUFを読むのが私は苦手なので、画像以外のパターンに遭遇したときはUかU'をして画像のパターンにしてからPBLを回します。

バー - バー

画像でバーは左奥にあります。

バー-バー

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

右側2つについては、上段バーの色を下段のF面で探したときに、その色がある方に向けてU面を回すとAUFできます(下段左にある: U、右にある: U')。

完全 - バー

画像でバーは左奥にあります。

完全-バー

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

右側2つは、側面を見たときに丸をつけた部分の色が揃っているかどうかで判定できます。

完全 - 対角

完全-対角

AUFは左から、なし、U2、U、U'です。

左側2つはぱっと見分けられないので手順を回しながら判断しています。

右側2つは、下段F面の色と同じ色のステッカーが上段に見える場合で、その位置が左であればU、右であればU'です。


これからやりたいこと

突然ですが「完全-対角」または「対角-完全」の手順、長いですよね。回しにくいですよね。ということで私はこれからこの2パターンを回避することに全力を注ごうと思います。

具体的にはCLLを覚えるのです。CLLを覚えて「完全-対角」を回避し、AntiCLLを使って「対角-完全」を回避するつもりです。

これを一通り覚え次第他のCLLやEGも覚えようとは思うのですが、なにせまだOLLの読み切りがあまりできていないので、同時にそこの底上げも必要だと思っています。








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