クオンツヘッジファンドとはー個人投資家が優位に売買する方法

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上記の本で書かれている10兆円規模を運用するヘッジファンド、ルネサンステクノロジーズなど、クオンツ系ヘッジファンドと呼ばれる運用手法を行っている投資家がいる。


ークオンツファンドとは


高速アルゴやシステムトレードのような方法で数値データに基づいてプログラム売買する手法をクオンツという。
ファンダメンタルズは無視する場合が多い。


売買戦略のイメージ例
1,相場の法則を見つけ出して数値化する
2,そこから収益を得るプログラムを作り、修正しながら走らせる
3,確率、期待値を計算してリスクを減らし、収益を増やしていく
4,リスクを管理しながらレバレッジをかけて運用し、高収益を狙う


ルネサンステクノロジーズなど運用額10兆円レベルの勝ち組は強いが、後発は厳しい。
どんなに高度な計算をしてもリスクはなくならない。
結局最後はなんらかの方法でリスクをどこかに押しつけているだけである。


レベルや資金量に差はあっても、どこも似たようなことをすることになる。
マーケット規模は限られていて短期収益の取り合いである。
手法が外部に漏れたら終わり、数式やプログラムなので、コピペ可能である。
マネされても収益が減るので秘密主義にならざるを得ないのだろう。
レバレッジをかけているので、起こる確率の低いクラッシュ発生時に積み上げた収益が飛ぶ構造となる。


ークオンツの弱点


・すぐには解消できない量のポジションをレバレッジをかけてとるため、相場の急変動に弱い
これはごく一部の超勝ち組を除いて、信用買いのバイレバナンピンを延々しているのと変わらない。
計算上ほぼ起こらないはずの急変動があると戦略は破綻するため、下手なクオンツファンドはカモになっている。


ー個人投資家の優位性は制約が少ないこと


個人が対抗するには以下のような優位転を活用すればいい。


・時間的制約がない
・ポジションを取らないという選択が可能
・無理なノルマがない
・ファンドを解約されて換金を迫られることがない
・倒産株を買ってはいけないなどの倫理的制約がない
・資金量が少ない場合は流動性リスクが小さい
・取引内容、銘柄の報告・説明義務がない


ー有効な戦略は追証狩り


1,時間的余裕のなさや期限のある取引の失敗を叩く
2,運用PF全体では合理的だが、個別のファンダメンタルズに反した売りを買う
3,時間をかけてもかまわない現物買いで追い込む
4,大量に保有していそうな銘柄の流動性がなくなったタイミングを狙う
5,時間的リスクを許容する

個人にとっては時間がかかることは耐えられるリスクだが、プロは短期で結果を残さないとファンドを解約されたり、マネージャーを首になったりする。


相場のショック時に素人の解約で売らざるを得ない場合もあるだろう。
こういった歪みは流行りのETFなどのインデックスファンドでも起こる。
指数に採用されたら、高値でも機械的に買わざるを得ない、除外されたら売らざるを得ない。


しかしわかった時点で売り買いをはじめても、月単位の時間がかかるため、カモにできるのである。



以上が対クオンツファンドの考え方である。



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