変な夢を見た~ディストピア~
変な夢を見た話。
だいたい夢って変な内容が多いものだが、変を超越した内容だったので書き留めておく。
最初に見せられたのは極寒の大地
暗いトンネルを抜けたと思ったら猛吹雪の極寒の大地にある電波塔のようなものの上に立っていた。
寒さは感じないのだが、猛吹雪だし人々が極地用の防寒着を着ていたので多分寒いのだろうと思う。
そこには氷や雪のレンガで作ったかまくらのようなものが切り開いた森の中心に立ち並んでいた。
吹雪がやむと中から人々が出て来て、木を切ったり火を焚いて肉を炙ったりしていた。
次に見せられたのは水浸しの街並み
モルタルのようなスベスベの素材で出来た家々が水浸しになっていた。
水は多少の透明度があり、浸水してから時間が経過しているのが分かった。
空は明るかったが青空ではなく、霞が掛かったような淡い黄色だった。
最後に見せられたのは丘の上に建つ小さい研究所
研究所というかガレージのような感じだった。
室内が荒れていて、男性がもう終わりだと言って頭を抱えていた。
計算が書かれた紙が大量に散らばっていて、見ると私には到底理解できないであろう計算式がズラッと書いてあった。
「そこに誰かいるのか?」
と男がこちらを見たが私の姿は見えないようだった。
外に出てみると中庭のようになっていて母屋のような建物があり、テーブルと椅子がならんでいた。
そこに男性が座っていたので私も座ってみた。
ぼんやりと見えるらしい私の姿
「君はゴーストではないね」
と男性に話しかけられた。
「ゴーストは電気がないと存在を維持できないからね」
私が首を傾げるとその男性は説明してくれた。
この世界では電気を作り出せなくなってしまったこと。
火を起こす事は可能。
代替えのエネルギーを探すべく二人で研究し、どうにか形になったところで研究成果を破壊されてしまったこと。
破壊したのは環境保護団体である可能性。
電気がなくなった事で世界が冷え始めて極寒の大地が存在すること。
文明の終焉
電気が無くなりウランのエネルギーを制御できず放射能汚染が世界に広まり続けているのを食い止められないせいで文明は終わりを向かえると諦めたような受け入れたような表情だった。
私が質問をしたが、声は届かない。
もしいつかまた文明が発達したら、核戦争が起こって滅亡したとか言って笑われそうだねと目の前の男性は苦笑した。
「山の奥地で昔ながらの生活を送っている民が語り継ぐだろうが、文明の痕跡は残らない。」
驚いていると暗いトンネルに吸い込まれて目が覚めた。
同じ宇宙なのか、未来なのか過去なのか、太陽系なのかすらも不明だった。
そして、ただの夢なのかどうかも、、、。
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