国民主権党(2)

平塚正幸氏が2020年2月に立ち上げた国民主権党。この政治団体自体、「コロナはただの風邪」というワンイシュー政党にすぎませんでしたし、このスローガンがあってこそ、花見を強行したりと傍若無人なことができたのではないかと思います。ということで、今回はその続きからです。

密になろう

花見どころか緊急事態宣言中に阿佐ヶ谷でライブを行うなど、相変わらず傍若無人なことをしている国民主権党。今度は東京・渋谷でクラスターデモなるものを行ってしまったんです。

最初の緊急事態宣言が解除されていない2020年5月9日に「密になろう!!自粛反対」をスローガンに最初のクラスターデモが渋谷駅前で開催されました。といってもその実態は音楽イベントをノーマスクで行うといったようなもので阿佐ヶ谷のライブの延長線といった感じでした。なお、このクラスターデモは政府の新型コロナ対策に抗議するという意味もあって、その後も定期的に行っていました。そして、このイベントだけでは飽き足らないのか2020年の東京都知事選に参戦することになるんです。

平塚正幸、都知事選に出る

2020年6月13日、平塚正幸氏は東京都知事選に出馬を表明しました。

ちなみに、彼は「コロナはただの風邪」や「コロナ騒動を作ったのはメディアと政府」と訴え都知事選に挑むことになります。もちろん、彼は新型コロナは存在しないという脳内お花畑な方なので街頭演説もノーマスクだし、政見放送でさえも「新生活様式に従わない」と主張するなど非常識すぎるといったところでしょうか。

結局のところ、落選したが新しい生活様式や自粛生活に不満を持っている人が「コロナは風邪」と主張する平塚氏に投票し、9000票近く集めたと思います。なお、選挙戦を通じて平塚氏及び「コロナはただの風邪」というフレーズを認知するきっかけになったのは確かです。

トラブルの始まり

都知事選で落選したものの、知名度を上げた平塚氏。今度は東京・渋谷でクラスターフェスとなる音楽フェスを企画してしまいます。というか、コロナはただの風邪と主張しているほど脳内お花畑だから感染拡大防止のための中止は眼中にないと思いそうなほど。

案の定、2020年8月1日に第1回が開催され、それなりに盛り上がっていたがフジロックやロッキンといった有名な音楽フェスでさえも開催を断念せざるを得ないご時世の中で国民主権党が主催したクラスターフェスに対して批判が集まるのは当然で渋谷区でさえも中止要請を出すほど看過できない事態に。それでもなりふり構わず毎週末行われ、8月9日の第10回クラスターデモではなんとノーマスクで山手線一周を企画するといったもはや「バイオテロ」といっても過言でないことを計画しちゃいます。

流石にこれは炎上騒ぎになったためにみんなで乗ることは中止となり、平塚氏たった1人でやったみたいです。しかし、迷惑行為であることは変わりません。

なお、彼はクラスターフェスやクラスターデモをYouTube上でライブ配信していましたが、ソーシャルディスタンスに反する動画という理由でライブ配信ができないなるという事態に陥ってしまいました。

今回はここまでにします。

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