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陰謀論者（26）：メタトロン

にゃんぴー

ニセ医療を手掛けているクリニックにメタトロンという機器を使っているところが多く見受けられているということもあり、取り上げてみました。


波動測定器メタトロン

メタトロンはロシアの科学研究所によって開発された次世代型の健康状態計測・調整機器で東洋医学やアーユルヴェーダなどの伝承医療と、世界最先端技術との融合により、全身の生体磁場エネルギー情報を読み取り、細部にわたって体のバランス状態を分析し、即時に、結果をパソコンの画面でわかりやすく表示するみたいだけど、胡散臭いといった感じです。

五本木クリニック（東京都目黒区）の院長を務めている桑満くわみつおさむ先生のブログによるとメタトロンをはじめとした波動測定器は可変抵抗器をつなげただけと嘘発見器そのもので、世界最先端技術にしてはあまりにも粗末といっても過言ではありません。

ロシアのIPP社がメタトロンの製造・販売しており、その価格については新品で300万円程度、並行輸入品でも130万円からという話もあるみたいです。嘘発見器みたいなものにスキャナとケーブルが入っているだけの機器としては相当な金額だと思いますが、体質や体調ならびに調整ができるという付加価値がついてこその値段かもしれません。といっても、そんな効果はないので詐欺的な機器だといえますけど…。なお、嘘発見器なら2000円ぐらいのキットがAmazonで売られているので波動測定器らしきものは数万円ぐらいで自作できると思います。

余談ではあるが、ハムなどの食品にも反応するどころか診断もできてしまうみたいです。

メタトロン使い達

どう見てもインチキな機器であるメタトロンではあるが、統合・代替医療業界においては広く使われているみたいです。しかも、そういった医師に限って反ワクならびに反医療だったりします。

内海聡

2024年東京都知事選に出馬している内海聡氏ではあるが、彼は吉野敏明氏らとともに『量子波動器【メタトロン】のすべて』（ヒカルランド）を出版したり、自身のクリニックでメタトロンを導入したりとメタトロン使いとみられます。

ちなみに、彼はコロナワクチンを打つと1～2年で何らかの症状が出るというワクチンを巡るデマを流したことがあるだけでなく、障害児を持つ親に対して差別的な発言をしたことがあります。

とはいえ、過激な発言などから一般世間においては白い目で見られており今回の選挙においては泡沫候補の一人にすぎないといえます。彼はキチガイ医と自称しているが名は体を表すといったところでしょうか。

吉野敏明

内海氏のところで述べている通り、れっきとしたメタトロン使いで、実際、銀座エルディアクリニック（東京都中央区）においてメタトロンを用いた治療を行っているとか。

彼は2022年参院選ならびに2023年大阪府知事選に出馬したものの、落選しています。とはいえ、彼は小麦に関するデマを発信したりとメタトロン使いってデマを発信・拡散するだけでなく、選挙に出馬したりと目立ちたがり屋の側面があるかもしれません。

細川博司

メタトロンを使用している主な医療機関（出典：IPPジャパン）

彼のクリニックである一番街総合診療所（福岡県久留米市）がメタトロンを使用している主な医療機関の一つとしてIPP社の日本法人のサイトで取り上げられています。

彼も吉野敏明氏と一緒に講演会を開いただけでなく、2023年福岡県議会議員選などの複数の地方選に出馬して落選を繰り返しているみたいです。

特に佐賀市長選ではワクチンならびにPCR検査中止を訴えるだけでなく、「新型コロナは人工兵器」などと主張したりと公衆衛生を馬鹿にしているといえます。

鶴見隆史たかふみ

元々はがん患者を相手に酵素栄養学に基づいた医療並びに断食療法に力を入れていたが、上松正和先生から詐欺クリニックと指摘された後はメタトロン使いに転向したみたいです。

彼も例に漏れず反ワクチンだったりします。

中村篤史

中村篤史氏のnote

元々オーソモレキュラーを取り入れているが、メタトロン使いでもあるみたいです。ちなみに、記事によるとメタトロンを称賛しただけなく、彼が飼っている2匹の犬に試したところ1匹が七面鳥でもう1匹が馬肉が合うという結果が出たとか。ハムに合う食品も調べれるというトンデモ機器だから所詮占い程度に過ぎないと思います。

まとめ

結局のところ、メタトロンは所詮占い程度にすぎないが反ワクや標準医療に否定的な医師らが群がっているといった感じです。

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