プーパッポンカレー
魚屋さんに、ワタリガニが売られていると、とても心が動きます。
タイ料理のプーパッポンカレー、大好きなんです。ココナッツミルクと、オイスターソースと、チリインオイルの味がミックスして、これにカニの旨味が加わって、もう、ごはんお替り!!って感じです。
やはり、カニやえびは、殻からでる旨味がいいですね。食べにくいけれど、殻に包丁を入れ、ハサミに切り込みを入れて作ると、もう、絶品。
あの、名高い伊勢志摩スペインホテルのシーフードカレー、使うカニやエビの殻の量がものすごいそうです。他の料理で使ったエビやカニの殻も総動員して、味を出すのですから、もう美味しいに決まっていますよね。
以前、一人暮らしをしていた時に、大量にエビをいただいた事がありました。折角こんなにあるのだからと、頭を全部使って、アメリケーヌソースを作ったら、美味しいこと😊
一人で食べるのが、もったいないくらい美味しかったので、遊びに来た友人に半分上げました。友人は喜んでくれたのですが(持ち帰って、ご主人も喜んでくださったそうです)「一人でいるのも、いい事だけじゃないんだから」と、苦言を呈されてしまいました。
働いていて、休みの日は自分のために料理に明け暮れる、というのを寂しくないか、と心配してくれたのです。言いにくいことを、あえて言ってくれるほどに、案じてくれたのだと思います。友達は、ありがたいですね。
プーパッポンカレーに戻りますが、家族や氣を許した相手でないと、お出しできません。食べる時に、手がカニカレーまみれになってしまい、お互い氣まずくなるからです・・・・。
プーパッポンカレーを作るたび、子供から「食べにくい」とクレームが・・・。
「殻付きでないと、旨味が出ないんだよ」と言い訳をしながら(本当のことですが)、カニをできるだけ身を取り出しやすく切って、料理しています。
あれ、でも一番最初にプーパッポンカレーを食べた、バンコクのブッサラカン(宮廷料理人だった方が作った、上品で美味しい味のレストラン)のは、食にくくはなかったような・・・。
あれは、殻でだしをとったあと漉して、食べやすく切った具材を後から加えたものだったのかしら? 王族の方々が、カニカレーまみれの手で、食事をしているとは思えませんもの。(想像すると、ほのかに可笑しい)
今度は、そういうのを作ってみましょう。
「今まで何で、食べやすいように作ってくれなかったの?」と子供から、新たなクレームがありそうですが。
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