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オランジェットと娘と

2月になると、ご近所から夏ミカンや八朔が届きます。ご自宅の庭で栽培されているので、無農薬。安心して、皮まで使えます。

というか、皮がメインですね。夏ミカンピールや八朔ピールを作ります。それにクーベルチュールを付けたら冷まし、ココアをまぶします。自家製オランジェットの出来上がりです。

最初は、自家製のママレードを頂いて、翌年は作り方のメモと夏ミカンを頂戴しました。それでお返しに、自家製オランジェットにして差し上げたのです。大変気に入っていただけたようで、毎年果実が届くようになりました。バレンタイン前に(;^_^A。

これはもう作って、お返しするしかないではないですか!作るのは嫌いではないし、娘の友チョコもピークを過ぎたので、お返しと甥と姪と数人の友人分、我が家用があればいいですから。

これだけでは寂しいので、アマンドショコラと、チョコクッキーを添えて包みました。喜んでくれるかな?

散々チョコレートを買い込んで、せっせと食べていたけれど、我が家の味と言うのは、何か落ち着きます。自分で作っているから、想像外の味にびっくりと言うような事がないからでしょうか。

今は、娘がチョコレートをつけるのをしてくれるので、随分楽になりました。楽しそうに見えるのか、「やらせて、手伝いさせて」と言ってくれるのです。そういえば、コルドンブルー時代の同級生が、「娘さんとお菓子作り何て、いいなあ」と羨ましがっていました。娘とお菓子を作るという幸せ。

日常すぎて忘れそうだけれど、娘が私の所に生まれてくれるまでは、長い道のりだったのです。結婚も遅かったし、病氣で手術を受けたりして、なかなか子供に恵まれず・・・。

生まれてよかったと思える幸せな人生を歩んで欲しい、と思います。後々の事を考え、すこしづつ子離れをしなくては。娘の人生は、娘が選んでつかみ取ってゆくものでなくてはならないから。私は、応援団。転んだ時の杖。

何も言わないけれど、私の作るチョコレートの大半を口にする娘は、チョコレートに込めた私の想いに氣づく日が来るかしら。




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