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以前、ごはん、豆腐、パンは、素材の味がわかると、書きましたが、突き詰めていくと、味を決めるのは水です。

欧州は、硬水が多いので、ミネラル分の含有も多いです。 英国で飲む紅茶が美味しいのは、どうもこの硬水のせいらしい。 どんな小さなTEA ROOMでも、National Railway(英国の国鉄)の朝の紅茶も、しっかりした味で美味しい。英国の王道、ミルクティーのための紅茶が提供されます。

日本で、美味しいコーヒーを出すお店(喫茶店、レストランも含め)は色々ありますが、紅茶の美味しいお店は、専門店でもないかぎり、本当に少ない。(´;ω;`)ウッ…

逆に、日本茶を美味しくいれてくれるお店は、沢山あります。 一般のご家庭でも、お茶好きなところは、美味しいお茶をいれてくれます。日本の水、軟水のせいもあるでしょうか。

同じお茶の葉を、紅茶に、緑茶にと加工したのに、淹れるのに適した水は違うのですね。 不思議です。

元々は東洋のものだったお茶を、英国に輸入するため船で運び、赤道を通過したりしている間に紅茶になったしまった、という話があります。 本当かしら? 運んでいた人も、「あら、色や香り変わったけど、もったいないから飲んじゃおう」「お、以外に美味しい。いや、こちらの方が美味しい」となった? 最初に飲んだ人、勇気ありますね。

日本で、水の違いまでわかった凄い方がいました。松江藩主の松平治郷公です。雅号は不まい公(漢字は「目へんに未)。藩主としても有能で、松江藩の中興の祖としてしられています。

ある時、お茶を入れるための水を、宍道湖から汲ませたそうです。これでお茶をいれ、「これは、宍道湖の端の方の水だから、真ん中のものを汲みなおすように。」とおっしゃったとか。同じ湖の水の味の違いまで、わかったのですね。

白神山地で採れた菌を培養した、白神こだま酵母でパンを作るとき、秋田の湧き水を使うと、水の吸水が違うそうです。「あ、実家の水だ!わーい」と言っているような感じでしょうか。酵母も水の違いがわかるのですね。

匂いも味もないものを判断するのは難しいけれど、飲み物や料理にしてしまうと、違いが出ます。

ちょっと水にもこだわってみましょうか。



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