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映画から学ぶ人生

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映画の感想を通して、監督のメッセージや人生の教訓を読み解きます。あくまで1観客の1つの見解として・・。
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2021年12月の記事一覧

差別は当然なんだよ「手紙」映画感想

製作 2006年 監督 生野慈朗 原作 東野圭吾 出演 山田孝之    沢尻エリカ    玉山鉄二 あらすじ リサイクル工場で働く青年、武島直貴。誰とも打ち解けることもなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。兄・剛志が、弟を大学に行かせるための学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。数度にわたる引越しと転職。掴みかけたのに鼻先をすり抜けた、お笑い芸人になる夢。はじめて愛した女性との痛切な別離・・・。耐え切れず自暴自棄になる彼を、深い絶望の底から

恋愛以前のススメ「ONCEダブリンの街角で」映画感想

公開 2006年 アイルランド 監督 ジョンカーニー ある日、ダブリンの街角で、男と女が出会う。男は、穴の空いたギターを抱えたストリートミュージシャン。女は、楽器店でピアノを弾くのを楽しみにしているチェコからの移民。そんな2人を音楽が結びつけた。彼が書いた曲で初めてのセッションに臨み、意気投合する2人。次第に惹かれあうものの、彼らは互いに断ち切れぬ過去のしがらみを抱えていた。もどかしさを胸に秘めたまま、2人の気持ちが揺れ動いていく…。 (アマゾン商品紹介より) 冒頭から主

幸(福)の決断とは何でしょう?「海街diary」映画感想

公開 2015年 監督 是枝裕和 出演 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず あらすじ まぶしい光に包まれた夏の朝、三姉妹に届いた父の訃報。 十五年前、父は女と出て行き、その後、母(大竹しのぶ)も再婚して家を去った。 三姉妹を育てた祖母もとうに亡くなり、広くて古い鎌倉の家には、彼女たちだけが残った。 両親へのわだかまりを抱えた、しっかり者の長女の幸(さち)(綾瀬はるか)と、そんな姉と何かとぶつかる次女の佳乃(よしの)(長澤まさみ)、マイペースな三女の千佳(ちか)(夏帆)。