向上心と他力本願の狭間で・・五木寛之「親鸞」読書感想
初版 2017年 講談社文庫
青春篇上下巻 激動篇上下巻 完結篇上下巻全6巻
力強い作品だった。
まともに向き合えば、一生かけても答えの見つからない
まさに禅問答のような堂々巡りの底なしの海に、何度も引きずり込まれそうになった。
引きずり込まれそうになっては、みずからあえて距離をとって、掴まれた手を振りほどき
海面を目指して浮上しようともがく。
そんな作業の繰り返しだった。
正直、ちょっと疲れた。
それだけ、力強い作品だった。
結局、一番強く心に残っているのは
青春篇上巻冒