マガジンのカバー画像

読書感想文

44
運営しているクリエイター

2022年4月の記事一覧

小川洋子「博士の愛した数式」

初版 2005年11月 新潮文庫 あらすじ 「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。 (アマゾン商品紹介より) 私は学生時代、数学が大の苦手だった。 結