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二度と戦争をしないために。検証・考察

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#note映画部

「硫黄島からの手紙」映画感想

製作 2006年 米 監督 クリントイーストウッド 出演 渡辺謙    二宮和也    加瀬亮 これは軍国主義圧力に翻弄される主人公を描いた これまでの日本の戦争映画に多い典型的なタイプの作品。 軍上層部の個人的な見栄の張り合いで作戦を動かしていたあたりは 絶妙に描けているけど、実名を使っているので、その人物像の解釈に対して 実際の人物像とはだいぶかけ離れていると物議を醸しだしているようです。 僕はその点に関しては勉強不足でよく知りませんのノーコメント。 アメリカとの戦い

「父親たちの星条旗」映画感想

製作 2006年 米 監督 クリントイーストウッド 出演 ライアン・フィリップ    ジェシー・ブラッドフォード    アダム・ビーチ 本作の主軸は、いかにもアメリカらしい 英雄をマスコットにしての国債集金キャンペーンの話です。 ほぼ制圧完了した硫黄島のすり鉢山てっぺんに 星条旗を掲げるのをちょっとお手伝いした3人の米兵が 英雄に仕立て上げられて、集金キャンペーンに利用され、 地方回りをする様子が描かれていきます。 一人は、自分は英雄なんかではないという罪悪感に精神を病み。

「あゝひめゆりの塔」映画感想

公開 1968年 監督 舛田利雄 出演 吉永小百合    浜田光夫    二谷英明    乙羽信子 ひめゆりの塔という映画はいくつもつくられているようで、 僕も名前は聞いたことあったけどちゃんと観たのは初めてです。 沖縄戦に動員され玉砕あるいは集団自決した女学生たちの悲劇。 かな・・・というイメージでした。 そのイメージ。そんなには間違っていなかったです。 いや。もうちょっとふわっとした話かと思ってましたが(吉永小百合。女学生のイメージから)中盤以降はかなり壮絶なシーンの連