SL瑞浪シリーズ2022 第1戦 MAXライツ レポート
2022年3月6日のSL瑞浪シリーズ2022 第1戦 MAXライツに参戦しました。51号車マツダニャンコネンです。参戦レース(とやらかし)が増えて記憶が混濁しつつあるので、備忘録を兼ねてレポートを残そうと思います。
リザルト
TT 8位
予選 11位(ペナルティ8秒)
決勝 ヒート失格(重量不足)
https://festika-mizunami.com/wp-content/uploads/2022/03/ML_Result_compressed.pdf
タイトラ
8位/21台
寒かったので内圧をガツンと上げました。公式練習の挙動から内圧の上がりが早すぎることにメカの方が気づいてくれて、ピットサインが出ました。そこで調整してタイトラに入りましたが、まだ内圧が高く、集団とはぐれてスリップも使えないまま終わりました。計量後の内圧が0.96とかでしたので、走行時は1キロを超えていたと予想されます。
反省点と対策
瑞浪の早朝の寒さに驚いて内圧を上げたのですが、夜型生活なので朝イチで冷えてる時の内圧データを持っていませんでした。今後、レースウィークは早起きして朝のコンディション、データを学ぶようにします。
予選ヒート
11位/21台(ペナルティ8秒)
まず何よりも、タコつぼ手前の右コーナーでプッシングしてしまった11号車の伊東選手、大変申し訳ありませんでした。せっかく上位で善戦されていたところを台無しにしてしまいました。オンボードを見直しましたが、私が目の前しか見ておらず、その前まで視野を広げているべきでした。ドライバーの方、チームの方に、心からお詫び申し上げます。
また、タワーでは、オフィシャルの方から大変丁寧にご指導頂きました。同じ失敗を繰り返さないよう訓練致します。
予選ヒートからはセッティングはかなり良い感じでメカさんに大感謝です。レース内容ですが、スタートで前に出られたのは完全にまぐれで、自分でもどうやって出たのかわかりません。前に2台しかいないという状況に「これは、実力じゃないな」とか「どこで抜かれるかな」という邪念から注意力が散漫になり、5コーナーでブレーキングミス、あっさり3台に抜かれました。その後しばらくして上記のプッシングに至ります。フロントフェアリングが外れているのを見ながら、33号車の山崎選手、27号車の舟橋選手と抜きつ抜かれつとなりました。抜群に速くて上手い両選手に稽古をつけて頂いた感じです。特に学びとなったのは、次の2点です。
1.5コーナーで山崎選手のインに飛び込む前、3コーナーの立ち上がりでわずかに山崎選手と近づきます。もちろん、私が通るラインはしっかり残されています。しかし私はそこで寄せられたラインのまま5コーナーに進入、一方の山崎選手はアウトに振って進入、立ち上がりで失速した私は、たこつぼで刺されます。2コーナー立ち上がりからすでに山崎選手の術中にはまっていたということになります。すごいっす。
今後の学びとして、そういう駆け引きの存在を覚えておくこと、進入時点で可能な限りアウトから進入すること、何よりこういう駆け引きが自分も出来るようになることです。
2.もう一つ、決勝で2位を獲得された舟橋選手の戦略的なレース運びが大変勉強になりました。私の前に出るスピードは当然お持ちだったと思うのですが、そこで前に出ても、混戦のなかでクラッシュのリスクやタイヤの消耗などがある上に、結果的にスリップで抜かれる可能性もあります。舟橋選手は常に、私と山崎選手のバトルを見ながら、チャンスは一度も逃がさず、でも危ない仕掛けはしないというアプローチで、1日のレース全体を組み立てていた印象でした。
最終的に残り周回数と抜くタイミングをうまく計算した山崎選手が前に出て、私は4位チェッカーでしたが、プッシングとフェアリングで8秒ペナルティとなりました。重ね重ね、11号車の伊東選手にお詫び申し上げます。
決勝ヒート
ヒート失格。
レインかスリックか迷うコンディションでしたので、どちらでも選べるようにメカの方が采配してくれました。ギリギリのタイミングでレインを選択。その時点でメカの方が「重量見ておきましょう」と提案して下さったのですが、しかし、このときの私に計量に行く余裕はありませんでした。前日にバローで刺身が安いことに興奮して爆買い、ホテルの自室で刺身パーティーをしたことが災いし、この日はカートより便座に乗っている時間が長かったです。決勝前に2回はトイレに行きたいというシミュレーションをしていた私は、タイヤの選択というタスクが混ざったことで頭が混乱、計量に行くとトイレに行けない、ぎりぎりの選択を迫られました。特に最終コーナーの縁石に乗った際の振動は尿意に影響が大きく、しかし乗らないとタイムロスも大きい。もし漏らしたとすると、レインなら雨に混ざってばれないかもしれないけど、もし後半で晴れてきたらバレる、というかそれだとレインタイヤだとまずいとか頭が混乱して、トイレを優先。メカの方に「計量は大丈夫っす」と自信たっぷりに言い切り、トイレに行くことは成功しましたが、そこで放出したことが致命傷となり、計量で200グラム不足することとなりました。
レース内容ですが、直前に急に晴れてきて、タイヤ交換した上位陣が軒並みピットスタートになったことで、勝手に前が開けました。
この時、私もスリックに交換するか迷ったのですが、メカの方の的確な判断のおかげでピットスタートを免れました。
レース前半は圧倒的にレインタイヤが有利、後半はスリックタイヤが有利という展開でした。メカの方が考えてくれた「渇きかけに合わせたレインセット」が火を噴き、すごい安定感と走りやすさ、早さでした。特に前半は、セッティングとタイヤ任せで勝手に2位となる展開。このときすでに頭のなかには「上手くいきすぎている、何かオチがあるはずだ」という声というか、もてぎのトラウマが蘇ってきたのですが、そんなことよりとんでもない速度で追い上げてくる27号車の舟橋選手が気になって仕方ありませんでした。走りながらずっと「もっと舟橋選手に優しくしておくべきだった」とか、「ひょっとしたら舟橋選手が気を使ってくれるんじゃないか」とか、「ここから大雨振ってくれないかな」とか、妄想しているうちにあっさり抜かれました。バトルにすらなりませんでした。そのままチェッカーは3位で受けることが出来て、嬉しさもありましたが、それよりも予選ヒートで吹っ飛ばしてしまった方への申し訳なさとか、このポジションが実力ではなく運であることとか、そういう戸惑いの方が大きいまま計量となり、200グラム不足という結果にはむしろ安堵というか、うまく言えませんが納得感のようなものがありました。
決勝で最も学びになったのは、ドライ路面をレインタイヤで全開で走り続ける経験でした。普通の練習ではまず出来ないことです。
今回のレースを通じて習得したかったこと
一つは、いきなり吹っ飛んでいかないことです。もてぎの記憶が無い。
出典:Youtube ヤマハカート公式チャンネル様
もうひとつ直近の課題は、コーナー入口の速さを持つこと、それを使ってバトルすることでした。これは練習中で、まだまだ課題も副作用も多々ありますが、
こういう評価を頂けたこともあり(笑)、本当はもっと攻めたエントリーネームにしようと思っていたのですが、それだとアクセルとブレーキ間違えているレベルだったので、やっぱりギリギリより少し抑え目が良いのだなと理解しました。
次回のレースでは、人様に掛ける迷惑を最小限に、落ち着いて、でもしっかり攻められるよう、トレーニングを重ねていく所存です。あと前日食べ過ぎない。
最後になりましたが、素晴らしいマシンを作ってくださった築山さん、速水さん、ご指導くださる森川さん、チームの皆さま、多くの方のおかげでレースを楽しめていることに心からお礼を申し上げます。
(順不同)レースオフィシャルの皆さま。フェスティカサーキット瑞浪の皆さま。チームashの皆さま。築山さん、速水さん、森川さん。廣田さん、北川さん(k3)、鹿島さん(秋ヶ瀬)。妻と猫とお魚のみんな。本当にありがとうございます。
racingkartweb様の動画
予選
https://www.youtube.com/watch?v=9XlBwXJK-O0&list=PLpEP8VBlnqknYgiwbWndkqfW12GnouuLx&index=30
決勝
https://www.youtube.com/watch?v=5BTS6HJ-Q9U&list=PLpEP8VBlnqknYgiwbWndkqfW12GnouuLx&index=9