見出し画像

早期退職という妄想にふける【完】

最近、早期退職したら何をするか、どうなれば早期退職できるのかを具体的に考えている。
毎日まいにちマイニチ。飽きもせず。
最初は現実逃避のような妄想だったのだが、毎日妄想しているうちにその妄想はだんだんと彩りを増し、具体的になり、私の中でどんどんと現実味を帯びている。

今の仕事は正直いって定年まで勤められる仕事ではない。今でもある程度の裁量はあるが、それは例えるなら雨上がりに道路にできた小さな水たまりの中の裁量だ。
その水たまりの中で、私は仕事のやりがいを感じ、成長を感じている。
あまりにちっぽけ。

よかれと思い、何かしようとすれば、(申し訳ないが)もはや時代遅れのおじ様に阻まれてほとんど何もできない。
この組織で働く限り裁量を持てるような日は来ないだろう。
私たちの組織は、自力では組織の形を変える事もできない。本当に無力だ。

ならば、もうこの戦いから降りて好きにしたい。
もう、こんな場所とはおさらばして、自由でいたい。心底そう思う。
服装も髪の毛の色も勤務地も勤務時間も何もかも。

今は子どもたちをぶじに社会に送り出す事が私の責任だし、私の生きる意味でもある。だから、子どもが巣立つ、53歳になるまでは頑張るのだ。

53歳これが私のタイムリミット。これ以上遅れるわけにはいかない。

これからの8年間を早期退職(というには年齢がいってはいるが)その準備のために使おうと思う。
退職までの長い助走期間である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?