ビーチズ川柳「ハイヒール」
こんばんは、西脇です。
noteに連作を上げていこう運動、今度はビーチズ川柳「ハイヒール」です。
ザ・ビーチズさんという大好きなバンドがいまして、その3作目のアルバム『ハイヒール』を聴きながらやったものです。むこうみずにも、BFC（ブンゲイファイトクラブ）3に出していました。予選落ちでした。
ごちゃごちゃしてますが、よろしければご覧ください。
ビーチズ川柳「ハイヒール」
「はい、ひーる。」
猛反発かげろうどものデス・ディスコ
生まれ来るみたらし団子垂れた道
ここで一音、ここで下がるがゆえの毬
肉抜き後スワンボートが葦である
吹き付ける霞かなんかおごろうか
泣き顔のマリヤ引き廻しあざみ野
『み・だ・ら。』
象に似た神様なのね倍音ね
さぐるようにベースラインの充血は
ぎらぎらときらきらの差に詰めるうどん
とりあえずいざ鎌倉はなしとする
右舷から大きく回り込んで、自我
来光の分れる先がキリマンジャロ
[FURATI.]
浮くわけ、浮かないわけ、殺到する燕尾
さんぼだい問い合わせ無き出星記
そーっと築こうね硝子張りの閾
たぎらない血は抜いて川の上澄みへ
無臭ゆえの切迫おしぼり漬けますか
『はい、から？』
七色の雀がやって来てむせる
方位学的にはイケる臼の止揚
あみだくじ乗り捨てられてあみだくじ
カクテルに沈めた夜と釘と指
「ええげ（、の、DisCo）。」
うばいなさい要点はいつも南向き
性的な万物に耳つけて はえ
なまめかしウーバーイーツの貫通
マドンナ来てシンクの中を撮って去る
カーテンの染みに人相学の未来
合い鍵はシトラス色のひだる神
『……、はるか。』
落差そしてばねのねじれにひるむ虹
叩きたくなった？ それからよ摩擦は
右から左左から右に読む中央線
念ずれば浮いてくる鼻の入れ墨
「『HARLEM. HO.』」
叫ぶばかりが能で不動の別れ松
菜箸をねぶるばかりの強制捜査
小唄のホーと炊事のホーいずれも隠語
ハーレムと名のつく全て包囲する
こんな時でもデザートですわ針ですわ
牛からの牛のよだれに封をする
虎からの虎のこじれは消せないぞ
……………………。
「POLICE」
『&?』
「GIRLS」
『&??』
「BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOYS!!!!!!!!!!!!!」
リディム 崖っぷちから花を摘む諸手
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
じぐざぐに踊るように歩くようにはざまに
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
乱れると一口に言え 角を出せ
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
白砂の五色に染まるとき行くね
破裂し炸裂し骨が譜に変わるOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOYS.
『ら。』
「れいんぼう。」
口笛を ローライズでも王の道
手拍子を あの娘のすきっ歯の闇まで
夜だけは 匂い立つ路地に抱かれて
泣きはせず にぎり拳の中の、はは
国道か 脊髄の道は俺の俺の
Dum Pi Doo スキップべたで神のけつ
＊ ＊ ＊
松明にオイ叔父貴それでいいのか
つなぐ手を（はなす手を）撫でたら一日
パレードを口から出していくよ 暇さ！
旗を振るなら振り方をひねりなさい
上り坂ばかりらしいがだれも躁だ
がんばればがんばらないのしっぽを噛める
『がんば。』
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