ぼくの全てを知っているのにぼくを好んでくれる友だちは、いつも鼻をほじっている。
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「友だちってのはね、年齢を重ねたら自然と切っていった方がいい存在だと私は思うけどね。」
そう自分に酔いしれながらぼやいた彼女は、ぼくのはじめてのバイト先のベテランの先輩スタッフだった。
何故か、そう言っていた場面を今でも鮮明に覚えいて、果たしてそうなのだろうかとふとした時に考える時が未だにある。
気づけば、ぼくも当時の彼女と同じ年齢になった。
彼