セントウルステークス2023分析

皆さんどうもニャン競馬のニャン太郎です。
今回はセントウルステークスについて私なりの見解を述べたいと思います。

このレースは2020年から2022年まで中京1200mで行われていましたが、今年は2019年以来、阪神1200mでの開催です。直近のレース傾向に惑わされないように中京1200mと阪神1200mで行われたセントウルステークスのデータをそれぞれ3年分利用して、成績の違いについて考察してみたいと思います。

まず、コース形態の違いについてです。中京1200mはスパイラルカーブ(コーナー出口の角度がきつい形状)を採用し、直線が長い特徴があります。一方、阪神1200mは内回りコースで、直線は中京に比べ短いです。どちらのコースも最後の直線で急坂があることが共通しています。

スパイラルカーブとは、カーブの入り口が大回りで、出口が小回りという特殊なカーブです。入り口が大回りなのでスピードに乗ったまま入ることができますが出口が小回りのため、スピードが出すぎてしまうと遠心力によって馬が外へ振られてしまい、ロスが出てしまいます。ロスを防ぐためには減速が必要となりますがそこで先行勢は息を入れやすく、後方の馬に不利な展開になりやすい傾向があります。

このコース形態の違いにより位置取り末脚種牡馬そして前走距離に関するファクターに異なる傾向が見られます。

【位置取りについて】
当日4角5番手以内だった馬の成績
中京1200m:3- 1- 2- 9
阪神1200m:1- 2- 1-12

中京1200mは前が有利(立ち回りが重要)な一方、阪神1200mでは中京よりも後方からの位置取りが有利な傾向があります。これは中京の直線が長いとはいえ、先行勢が息を入れやすいコースなので先行勢に余力があるため後方すぎると物理的に届かないことが要因です。

【末脚について】
当日の上がり3F3位以内だった馬の成績
中京1200m:1-0-0-9
阪神1200m:2-1-3-7

阪神1200mの方がはやい上がりを出した馬の成績が良い傾向があります。
これは先述の通り後ろの馬は物理的に不利のため結果的にはやい上がりを出しても成績が振るわない模様です。

【種牡馬について】
通常スプリント戦はサンデー系産駒には不向きな傾向ですが中京開催のセントウルステークスではサンデー系種牡馬の産駒が3年で2勝しています(阪神開催は非サンデー系が3勝)。これは、息が入りやすい環境でスプリント色が弱まり末脚の能力が重要となるため、瞬発力勝負に強いサンデー系に利があると考えられます。

【前走距離について】
中京1200mと阪神1200mでは、同じ距離でも前走距離別成績で異なる傾向が出ています。
前走距離別成績
中京1200m
→同距離:0-2-1-29、距離短縮:3-1-2-9
阪神1200m同距離:3-2-2-23、距離短縮:0-0-1-7、距離延長0-1-0-3
中京は距離短縮組の成績が良好で、阪神では同距離組の成績が良好です。
これは中京の直線が長いため、よりタフなレース質になる傾向があることを示唆しています。

上記の傾向より
セントウルステークスはエイシンスポッターに注目しています。

①圧倒的な末脚能力:後方からの位置取りを取ることが多いですが、直近10戦中8回にわたり上がり最速を記録しており、安定した末脚が魅力です。また過去5年において前走重賞で上がり最速を記録した馬の成績は1-1-2-3と複勝率が50%を超えています。今年の出走予定馬の中でこの馬が唯一このデータに該当しているのも高評価です。

②競馬センスの高さ:阪神1200mでのファイナルSでは、後方からの位置取りも内をロスなくまわり、内から鋭い伸びで完勝でした。またコーナーリング能力も高く、小回りの小倉で勝っていますし中山重賞でも好走歴があります。

③過去のレース内容:知立ステークスでは、マッドクールに敗れましたが、勝ったマッドクールはスムーズに抜け出したのに対してこの馬は直線で前に壁ができ、追い出しが遅れてしまいました。敗因は位置取りであり、能力で負けたわけではありません。また勝ったマッドクールは次走重賞でナムラクレアやファストフォースと接戦しての3着だったことを考えると十分ここでも通用する能力はあると思います。

今回のセントウルステークスでは、開幕週で前が有利な展開が予想されていますが、上位人気馬が前に集中しているのでペースがはやくなればこの馬の末脚が炸裂する可能性が高いと考えています。メンバーも均衡しており、チャンスは十分にあります。今後余裕のあるローテーションを組むためにも勝利し、賞金を加算してほしいと期待しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

最終予想についてはX(旧Twitter)にて投稿予定です。
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