素顔の笠くん
C-C-B関連の動画、ラジオ音源、ネット記事、
手持ちの書籍などだいぶ見尽くし、
もうこれ以上情報は得られないかなぁと思っていましたが、
ご本人達のブログをまだ見ていなかった事に気づきました。
という事で、
まずは笠くんのブログにアクセスしてみました。
2007年から2013年までのブログです。
事務所などを通した公式ブログではなく、
ほんとに個人的に始めたブログっぽくて、
事務所の規制や出版社の編集も入っていない、
口べたな感じの笠くんの心のままの言葉が
そこに綴られていました。
ちょっとスマホで見ると
いかがわしい広告がいっぱいで見づらいのだけど
（しばらく更新されてないブログはこうなってる事が時々あるので、
このブログもそういう事なのかなと思っていますが）、
パソコンだと比較的読みやすいです。
でもってパソコン版だと、
ブログのテンプレートのデザインが子猫の写真のもので、
「笠くん、チョイスの可愛いが過ぎる」と思いました。笑
（ブログ開始当時44歳くらい）
まだ途中までしか読んでいないのですが、
止まっていた音楽活動を再開した頃に始めたブログなのかな？
最初の方は自信なさげに音楽活動を始めた感が出ています。
それが仲間たちやファンの応援に勇気付けられるように、
少しずつ活動を増やしていく様子が
読み進めていくうちにわかります。
繊細だけど強い人、ほんと不思議な人です。
ブログの内容は普段の生活の事からご家族との事、
ペットの猫ちゃんとワンちゃんの事と、ほっこり系のものから、
時に心情を赤裸々に語ったりもしています。
前から思っている通りのとても優しい心を持った方である一方、
自分の気持ちが踏みにじられる様な事に対しては、
強い感じで憤りを表していたりもします。
以下、そんな中の一文。
＜前略＞
私はこの音楽業界をやめようと思い阿蘇へと帰ってきました。
何もかもがなくなり、友人もいない世界。
負け犬のような気持に生き方もわからず…
そんな中から少しづつ動き、心も考え方も変わっていきます。
そして、まだまだ少ない人数で小さな場でしたがやっぱりあったのです。
大切な自分とのつながり…感謝を言える場所として。
この時代だから…出来る…出来た素晴らしいアイテムです。
そう思うと今回のことはとても悲しいことです。
「ウソや妬み嫉妬のまことしやかな情報も受け取る自分に
すきがあるとウソも真実に見えてくる」ということがあります。
私の元妻、恋人を名乗り卑怯、けじめをつけて、そして家族
自分の出会った人達に傷をつけ、
ウソを書く…恋人もいないし元妻もこうした
行偽行動をする人では、決してありません。
私はこのことを書くことさえ、なぜと考え悲しい思いにかられます。
しかし、いつまでもこのような悪意を持った行動を
許しておけない気持もあるのです。
この一文の中に、笠くんのいろいろが詰まっていますね。
詳しい事はわからないですが、
おそらくこの後ブログのコメント欄が閉鎖されている事から、
ブログのコメント欄に、元奥さんとか恋人を語った
嘘のコメントが付けられたのかなと。
絶望的な状況から救ってくれた阿蘇の仲間たち、
ファン、そして元奥さんをも侮辱する行為。
許せなかったんでしょうね。
元奥さんの事はほとんど笠くん本人からは語られなかったので、
ここで出てきた事にドキッとしましたが、
きっとこんな笠くんを好きになって、
笠くんが好きになった人なのだったら、
素敵な人だったのだろうと思います。
そしてお別れしてもこうやって元奥さんを守ろうとしている所は、
C-C-B時代の笠くんからは想像できず、格好良いなと思いました。
それ以外にもテレビ番組の出演で、
「歌はなし」と言われていたのに、
いざ収録となったら歌わされて、
しかもドラムなしのエアドラムでとお願いされて、
その事にも言及していました。
自分は芸人じゃなく
プロのミュージシャンとしてのプライドはあるのだと。
だからそんな万全じゃない状況で音楽を
みんなに届けたくはなかったのでしょうね。
一応その場では歌ったようですが。
先日オリラジの中田あっちゃんのYouTube大学で、
「50歳から花開く人、50歳で止まる人」と言うのを
テーマにしていましたが、
その中で自分より10歳くらい年上の、
少し先を行く人で人生のお手本になるような人がいると
良いというような事を言っていました。
笠くんは私より8歳年上で、
「あぁ、まさにお手本にしたい人だな」と思いました。
繊細だけど優しくて、みんなが良くなる事を考えて、
飾らず見栄や変な欲望もなく、裏表なく自然体で、
でも時々落ち込んだり怒ったり人間臭い所もあって。
そして大事な事は何かという事を知っている人だと思う。
一つやっぱり残念に思ったのは、
笠くんの生前にこれらを知れなかった事。
ブログを読むと、
「りゅうという人間が生きている事、歌を知って欲しくて」
という思いから、思った以上にメディアに出ていた事も知りました。
当時テレビとかで少し目にした事はあったけど、
「なんで今更・・」みたいな感じで
目を背けてしまった自分がいた。
そんな自分をこのブログを読むと申し訳なく感じ、
また笠くんのひたむきさに涙が出そうになりました。
ちょっと遅かったけど、また出会えて良かったです。
ほんと、若い頃の屈託のない愛嬌たっぷりの可愛い笠くんと、
大人になった深みのある人間になった笠くん。
この二つの笠くんに出会えた今は、幸せな時間です。
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