26歳乙女の憂鬱

先に、マッチングアプリの話をした。

開始1週間近くでかなりのいいね!が来たと。

あれから、更にいいね!は来続け、有難い事に1000いいね!を超えた。

人気会員にでもなって晒されたらどうしようなんてちょっとした恐怖に怯えているのだけど。まぁ、それはそれでいいか。

問題は。このアプリで出会ってしまったのだ。

彼にとっても似ている性質を持った男性に。

今、その男性とやり取りをしている。

他にも沢山、いいね!をしてくれた男性はいるのだけど私は初っ端にこの人に心を奪われた。

その理由は勿論、趣味や嗜好性が似ていたりそれでいて穏やかな人柄そうで誠実なんだろうなと思ったこともあるが、何よりも彼と年齢、職業、血液型、長男という点が一緒だったからだ。

彼はそんなに世にありふれた仕事をしているわけではない。

それなのに、彼と同じような仕事をしている年齢と血液型、長男という所も一緒の男性からコメント付きでいいね!を頂いた。

と、いうことで私の好奇心は留まることを知らずついついいいね!を返してしまい、無事にマッチングをしたのだ。

そして、何度か電話をし私は彼の誠実そうな人柄に心を打たれた。

彼は、私が初めて付き合い、大学生活の殆どを捧げた彼とよく似ていたし、直近で振られた元カレと同じような空気感を醸し出し、それでいて心臓が張り裂けそうな程大好きだったあの彼と同じ仕事についていた。

言うなれば、私に衝撃を与えた男性たちの素養全てを内包しているような男性だと感じた。

ー胸の高鳴りを感じている。まだ会った事もない彼だけど、思いっきり飛び込んでも優しくふんわりと包み込んでくれるような安心感を感じる。

だけど、その一方で怖いのだ。

これは、大好きだった、(嫌、今も好き)なあの彼を裏切っているのじゃないかと。

そうしたら、また彼は傷ついて1人ぼっちになるんじゃないかって。

もう彼とは終わっているのに。なのに未だに私の中でしこりが残っている。

私はビッチになりたいわけじゃない。

軽い女でもない。

ただただたった1人の、「この人さえいれば後はもう何も要らない。」そう思える人に純粋に出会いたいだけだ。

その欲求を叶えるべく、私は数々の男性と連絡を取り、デートを繰り返してきた。そして、縁があるお方とはお付き合いをすることになった。

が、ヒトは私の事をこう呼ぶ。

BITCH.

うん。笑別にいいけど。

なのに、私にはその運命の相手が一体誰なのかが分からないのだ。

ということはまだ出会っていないのか?

わからない。

もういっそのこと、「俺が運命の相手だよ」そう名乗り出てほしいよ。

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ツインレイ?ツインソウルの記事で、ランナーは抑えようのない性衝動を感じると書いてあった。そして、とてつもない独占欲や嫉妬心を感じるとも。

アプリで出会った彼は、好きじゃないとそういう事をしたくない。と言った。

大好きな彼は、私が隣にいるとヤバい。映画なんて見れない。そう言った。その彼と関係を持った時は、「愛が伝わるだろ?」そう言われた。一晩中腕枕をされ、私が少しでも離れそうになると彼の腕は追いかけ、私はまた彼の胸の中に引き戻された。

そして、元カレと関係を持った私を、彼は許さなかった。

私には、彼の気持ちが1ミリも分からなかった。

なぜなら、何をされても「彼は私の事は遊び」そう思っていたからだ。

いや、もしかしたら遊んでいたのは私だったのかもしれない。

「彼は遊び人だから。本気になると自分が傷つく。それに、こんな素敵な彼が私の事を本気だなんて事があると思う?いや、ないでしょ。」

私は、自信がなかった。

激務で心も身体もコテンパンにやられ、元カレには婚約破棄され、自分の存在価値を何一つとして見いだせなかった。

見事に、心が打ち砕かれていたのだ。

だから、彼が私の事を好きだなんて事はどう考えても私の中には思い浮かばなかった。

だけど、もしも彼が本気で私の事を好きだったと仮定したならば。

そりゃあ、一夜を共にした事はこの上のない喜びであり、欲しいものが自分の手中に入ったはずなのに、あっけなく元カレと関係を持たれたら、心はズタボロに傷つくだろう。許せないだろう。私の事が憎いだろう。

私だってそんな事されたら、きっと許せない。

もしも、彼が本気で私の事を好きだったのであれば。

私はとんでもない事をした。

私はきっと自分の気持ちをごまかして嘘をつき続ける天才だ。

感情より思考を優先した3次元を直視し続けて生きる余り、気が付けば愛、夢、希望そういったふわふわとした根拠のない光に満ち溢れたものを信じる事が出来ないロボットみたいな人間になっていた。

お陰で、私はもう私の気持ちさえわからない。

もしも、このまま私の命の時間も、彼の命の時間も進まないのならば、私はいつまででも彼の事を待ち続けるだろう。

だけど、今日も今日とて命の針はチクタクと前進をしている。

後退はしてくれない。

この思いが昇華することはあるのだろうか?

彼は運命の相手じゃなかったのだろうか?

だとすれば、それも清く受け止められる。

でも、もしも運命の相手だったとして、それを信じず無理やり他の人と一緒になり、子を産んだとしたら私は罪深い堕天使だ。

それとも、運命ならばそんな過ちを犯すことなくすんなりと彼と一緒になるのだろうか?

はたまた、ゴールインした相手が自ずと運命の相手なのだろうか?

oh,jesus.

どうして私に万物の瞳を授けてくれなかったのですか。

それがあれば、こうやって罪を犯し続ける事もないのに。

光の中だけで生きていくことが出来るのに。

神は、私を愛していないのでしょうか。

それとも、私は神の怒りをかって天使から堕天使へと降格してしまったのでしょうか。

もしそうだとしても、堕天使は卒業したいのです。

天使に戻って愛する人と光の中を歩いていきたいのです。

神様、もう十分に私の事を苦しめたではないですか。

まだ修行が足りてないのでしょうか。

私の最大の罪は、彼の愛を信じなかった事でしょうか。

それとも、自分を愛する事が出来ない事でしょうか。

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ねぇ、大好きな彼よ。

「何してんの。ほら、帰るよ」

って言って迎えに来てよ。

そしたら、あなたは遊び人だけど、もう私への愛を疑う事を辞めるわ。

何があっても、あなたは私を愛してくれている事を信じるよ。

もう疲れちゃったよ。

認めるわ。あなたの愛を疑い続けた私が悪かった。

だから、仲直りしようよ。

お願いだから連れ戻しに来てよ。

ここは、私の居場所じゃない。

世界中どこを探したって、私の居場所はあなたの隣でしかないんだから。

もうこれ以上暗闇の中で独りぼっちにしないで。

私の罪は、私は彼を愛していたのになのに、私は彼の愛を頑なに受け取らなかったことだ。自分を、愛さなかったのが罪だ。





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