for the future

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love is all

社会に適合するために育てられ、愛を知らない子供の絶望が分かるだろうか。

愛を知らない子供。

貧困よりも何よりも悲しい。

本人は充分すぎるくらい努力をしている。

だけどちっとも幸せそうじゃない。

瞳の奥に絶望が漂っている。

その瞳は「助けて」と全力で訴えかけている。

だけど、彼、あるいは彼女は悲しいことに優秀なのだ。

だから、弱みをみせることが出来ない。

助けたくても助けられないのだ。

神は助けを求めないところには表れない。

「求めよ、さらば与えられん。」

そう、求めるのだ。

だけど、こういう人達は自分が本当に求めているものが「愛」だと

知らない。

知らないのだ。愛を貰ったことがないから、その存在を知らないのだ。

そして、愛を求める代わりにお金や権力、異性を求める。

だけど、それらは愛の代替え品であるために、心が満ち足りることはない。

そしてその満ち足りなさを埋めるために「もっと、もっと」と欲深くなっていく。

その姿はまるでゾンビ。

痛々しい。

そんな人たちがこの社会を作り上げた。そう、愛を知らない人たち。

可愛そうだ。哀れだ。心が痛む。

もしも、愛のある人が世界を支配したのならば、世界は楽園であろう。

哀しい世の中。

この世が地上の楽園になることを祈る。

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