パリオリンピックの熱戦が続いている。 今回のオリンピックでは、SNSの書き込みが大変に物議を醸している。その中の一つが、ジェンダーの問題である。 ボクシングの女子に、明らかに体格の違う選手が出場した。相手選手は二発顔面にパンチをくらった時点で棄権した。身の危険を感じたのだろう。 これをSNSでは、トランスジェンダーが女子競技に参加している。と、当該の選手を批判する風潮が起こった。 かきこみだけを見ると、たしかに男性のようないかつい風貌の選手が女性のみ参加できる種目で金メダル
7月29日。 6歳の息子が「自由研究に列車のことを調べたい」というので、思い立って出かけることにした。 「何に乗りたいのか」ときくと、「ゆふいんの森号」という、ちょっと高級な列車の名を挙げたので、内心、金銭面で面倒さを感じたが、件の列車は中にビュッフェを持ち、由布院産の地ビールが飲めるというので、普段は重い腰を少しだけ軽くしながら出かけることにした。 ゆふいんの森号。 博多~由布院~大分~別府間を1日に3便ほど走る、JR九州一押しのD&S列車の先駆けとなった高級観光列車だ
毎日エッセイを書き続けようとしてみたが、やはり3日目に途切れてしまった。続けるというのは難しいものだ。 何かが習慣化するには、1か月程度はかかるとのことだ。それまでは努力して続けなければならない。 例えば、私たちは呼吸を無意識で実行している。これを意識的に行っている人はおそらくいないだろう。これは実施しなければ命にかかわるからだ。 また例えば、朝起きて着替えて、歯磨きして、などの流れについても、無意識に行う人もいるのではないかと思う。ルーティーンとも呼ばれるが、日常の動作は無
今日はパリオリンピックの開会式。甲子園は地区予選が終盤を迎え、大相撲名古屋場所は千秋楽。まさにスポーツの夏といった風情である。 今日は土曜日で仕事のことを考えることもないので、1日中スポーツ観戦をして過ごそうと思う。 さて、表題についてだが、「健全な魂は健全な体に宿る」とはよく昔から言われる、いわゆる標語である。体を鍛えることを正当化、あるいは美化するためによく使われた。 しかし、この用例は誤りであると言われている。この言葉の原文は、古代ローマの詩人ユウェナリスが「風刺詩
日々の生活に疲れ果て、やはり自然と触れるべきだと考えて、急に思い立って出かけることにしました。車で1時間くらい行ったところに川遊びができるキャンプ場があるので、家族を連れて出かけました。仕事は有休です。 水着に着替えて川に入ると、なるほど川の水は流れているので温度変化が少なく、冷たく感じます。 足からじいんと広がる冷たさに、私は心がすすがれていく感覚を覚えました。 1歳の息子にも味わわせてやろうと、ちゃんと着替えさせて抱っこのまま入ってみると泣かれました。冷たいのが嫌いなの
大学生だった20年ほど前に、 「すべての教師は国語教師でなければならない」という言葉と出会った。 私たちはおおよそ、日本語をあやつって日々を過ごしている。 言葉を介して、感情を整理したり、交流したり、知識を定着させたりしている。 もっというと、言葉が心をつくっている。 いいことがあったとして、それが「うれしい」とする。 その「うれしい」は、「心が躍る」ような気持ちなのか、「心穏やか」な感情なのか、その状態は人それぞれ。 逆に、いやなことがあったとして、その感情を様々に言葉