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ブロックチェーンにNFT作品を刻み込め!オリジナルのコントラクトアドレスを作成する方法

前回の記事では、「注意!OpenSeaでミントすると自動的にNFT作品のオーナーがOpenSeaになる話」として、以下の内容を解説いたしました。

・OpenSeaでミントするとブロックチェーン上の所有者はOpenSeaになる。
・ブロックチェーンに記録されるため、この履歴は永久に残る。
・オーナーなのにMetaMask上でも所有者とは認められない。

今回の記事では、

・ブロックチェーン上でオリジナルコントラクトアドレス構築
・作品を購入してくれた方々にブロックチェーン上で正式にNFTの所有権の付与
・アーティストの作品ブランド確立

を目的とする方々におすすめの方法を解説します。

■オリジナルコントラクトアドレスとは?

「オリジナルコントラクトアドレスの作り方」を説明する前に、オリジナルコントラクトアドレスって何?と思う方が大半かと思いますので説明します。

NFTは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、

「NFT=トークン」になります。

「トークン=暗号資産」です。

オリジナルコントラクトアドレスを作る=あなたの作品のトークンを作る。

イーサリアムチェーン上にあなたのトークンを発行することを、

「オリジナルのコントラクトアドレスを作る」

ということになります。

ERC721では個々の作品のデジタルデータに識別可能なIDを付与して識別します。

UNISWAP等のDEXで取引されているのはERC20という規格のトークンです。

NFTではERC721という規格のトークンになります。

ブロックチェーン上の話をしますと、

作品をトークンに紐付ける。

そのトークンを売買してNFT作品の所有権を移転している。

ということになります。

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こうなってくると、個人間でトークンの売買をするのは法的に問題ないの!?

一般論では個人間での相対取引なので問題なし。

NFTを作成→SNSで宣伝する→NFTが売れる

これは、不特定多数の方々にトークンを宣伝して売ってることと同じで、暗号資産交換業のライセンスがなくても日本の金融庁さん的にはOKなの!?

という議論が出てきてもよいかなと思ってマーケットを見てますが、いまのところ皆無ですね。

このあたりは長くなるので、次の記事で書きます。

ではいきましょう!

■オリジナルコントラクトアドレスの作り方

1.Raribleを使って作る

https://rarible.com/

この方法が一番おすすめです!

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Raribleで作品をミントする際に、画面右上の「作成する」をクリック

コレクションを選択欄で、「+作成する ERC-721」

というボタンをクリックして下記の手順で実行するだけです!

そしてなんと、RaribleでミントするとOpenSeaにも自動的に出品されます!

※RaribleとOpenSeaでアカウント作成時に必ず同じウォレットのアドレスで作成してください。

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・アイコンのアップロード
・Display name
・シンボル
・説明
・短縮URL

が出てきます。

ここで「Display name」にはあなたの作品のシリーズの名前を入れてください。

これがToken nameにもなります。

Token name?と思う方にご説明しますと、

前半でご説明したとおり、
「オリジナルのコントラクトアドレスを作成=あなたのトークンを作成」です。

そのため、「あなたの作品集のタイトル=Token name」となります。

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私が作成したToken nameは「Nyankone」
シンボルは「CUTE」

Nyankone オリジナルコントラクトアドレス
https://etherscan.io/address/0x2655b583cf521183b9e58c079196d2717ffe60f4

です。

Token nameは大文字、小文字などのルールもないため、好きな名前を設定してください。

シンボルは一般的に大文字で表現する形となっております。

イーサリアム=ETH
ビットコイン=BTC

のような形です。3文字にしないといけないルールもないので、好きな文字列を設定しましょう。

説明はあなたの作品集の説明を入れてください。

・短縮URLはToken name等あなたの作品とすぐにわかるURLを設定することをおすすめします。

これらを入力して、「コレクションを作成」ボタンを押すとMetamaskが立ち上がります。

ここで、確認ボタンを押せばあなたの「オリジナルコントラクトアドレス」が完成となります。

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TokenTracker:欄に Nyankone (CUTE)とあります。

ページ上部に

Contract
0x2655b583CF521183B9E58c079196d2717Ffe60F4

これがあなたの作品専用のコントラクトアドレスになります。

TokenTracker欄をクリックすると

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Nyankone取引履歴
https://etherscan.io/token/0x2655b583cf521183b9e58c079196d2717ffe60f4

ここで作品の取引履歴一覧が見れます。

・作品をミントした日時
・作品が購入された日時
・購入した方のアドレス

を確認できます。

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見方をご説明しますと。

Max Total Supply : 12 CUTE

となっている部分が、ミントした作品の数です。

ミントするごとに1CUTE, 2CUTE,3CUTEと増えています。

通貨の単位と同じですので、あなたの好きなシンボルにすると楽しいと思います!

2回目からの出品は出品するページにあなたのコレクションが表示されます。

下記のような形です。

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Nyankone
CUTE

が表示されてます!

ここを選択して出品すれば、自動的にあなたのオリジナルコントラクトアドレスで出品されます。

OpenSeaにも自動的にリンクされ表示されます。

表示はされるのですが、出品するという作業をしないとOpenSeaに出品されませんので、両方で売りたい場合は出品する作業をしてください。

売れた時は連動してますので、どちらかが売れると、片方は自動的にSold outになります。

その他にもオリジナルコントラクトアドレスの作り方はあるのですが、
コードを書く必要があり、一般向けではありません。

この辺りはかなりマニアックな記事となってしまうので、需要がありそうでしたら書きます。

いまのNFT業界、クリプト業界は明確な法的ルールが曖昧で、正しい情報がウェブ上では少ないのが現状です。

このnoteでは、ブロックチェーンの定義を元に正しい情報のみを提供したいと思って書いてます。

様々な盛り上がりで目がかすんでしまう状況の中、このnoteまで辿りついて頂けたアーティストの方、是非とも、「オリジナルのコントラクトアドレス」で作品をリリースしてください。

この価値については、前回のnoteでも書きました。

今はまさに大きなトレンドの波で大揺れですが、この波が落ち着いた後に必ずブロックチェーンの正しい理解と認識が見直されます。

そして正しい知識が一般層にも流れます。

その際に、ガス代はかかるけどオリジナルコントラクトアドレスで制作しているアーティスト様の価値は必ず評価されます。

不明点などありましたら、お気軽にDMお送りください。

出来る限りサポートいたします。

では、皆さん楽しいNFTライフを!


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