やっぱり古谷実漫画がすきなんですよね。

こんにちは、フジミです。

今日は僕が超大好きでめちゃくちゃリスペクトしてる漫画家、古谷実先生について語らせてほしい。
周りで知ってる人もおらず、話せる人も少ない。
ギャグ漫画だったり、暗い漫画だったりを書いている人だ。
『行け!稲中卓球部』といえば、あ!わかる!という人もいるんじゃないだろうか。

とにかく下品かつ意味不明なギャグで笑わせてくれた稲中。僕はワキが臭い田辺がお気に入りである。(めちゃくちゃワキガで部屋に入って来るとみんな鼻栓をする。だが、繊細で傷つきやすいのでみんな気を遣っているというキャラ)

『僕といっしょ』『グリーンヒル』
まではギャグ漫画路線でいる。
僕といっしょのイトキンが溺れてる人をスルーするところとかでかいナニみたいな発泡スチロール見つけて来るところとか笑えるし、グリーンヒルの床屋体操なんかも腹抱えて笑った。
そして関口が最後に公園のベンチでタバコを吸いながら言っていた「めんどくさいを乗り越えて、ちゃんとした大人にならなきゃなあ」
ちゃんとした大人になれてない俺には結構刺さった名言である。

次回作の『ヒミズ』ではうってかわってシリアス路線に。
思春期のバイオレンスさを描いている。
とにかくこの辺りから心理描写がエゲツなく。
誰もが感じたであろう背徳的な考えが随所に出ている。住田の「見てろよ。俺は必ず立派な大人になる!」と血だらけで発言するシーンは前作・グリーンヒルの主人公の関口との対比を感じてめちゃくちゃよかった。
この辺りから青年誌特有の際どいと言うか前回のエロ描写が増えて来るので人を選びますかね。こちらは染谷将太主演で映画になってますのでそちらも是非見てほしいと思う。

『シガテラ』『わにとかげぎす』『ヒメアノ〜ル』
シガテラも思春期の欲求を描いたような作品。
冴えない主人公に美人の彼女ができ、日常が徐々に狂っていく…みたいな作風がしばらく続く。
シガテラ、わにとかげぎすに関してはギャグ描写が戻ってきたり、迫力があるバイオレンス描写が半々にありバランスがいい。
シガテラのヒロインの南雲ちゃんがめちゃくちゃかわいい。他の作品のヒロインも全員美人なのだが、同時に変人が多く、南雲ちゃんは割と一般人寄りに見えるからそう感じるのだろうか。しかしシガテラはずっとセッ◯スしてる漫画だった。逆にリアルで良いのかもしれないね。監禁されるシーンとかもめちゃ怖い。
わにとかげぎすについても不細工な主人公に変人で美女の彼女ができると言う話、後半からクライムサスペンスになっていく。
上原の猟奇性がいいんよなぁ。
あとで書くが次回作、ヒメアノ〜ルに出て来る殺人鬼である森田の原型っぽさがあった。
そしてヒメアノ〜ル。古谷実漫画でも一番好きなサルチネスの次に好きだ。
とにかく胸を抉って来る。サイコな殺人鬼が出来上がるまでのネットリ感。生々しさ。
ちなみにシガテラ、わにとかげぎすもドラマ化されていて、ヒメアノ〜ルは映画になっている。殺人鬼の森田役のV6の森田剛の演技が素晴らしすぎて何回も見ている。
あの生気がまるで感じられない声のトーンや淡々と罪を重ねてく姿にゾッとする。ただ殺しをするわけでなく、現実にあるようなゲスな尊厳破壊もきっちり行っていたり妙に生々しい。
なんせタイトルがバーン!と忘れた頃に出て来るあの演出は素晴らしいの一言に尽きる。
この記事を見たあなたもヒメアノ〜ルの映画を是非見てみてね!
俺が日々歌っている現実のやるせなさが随所に現れる素晴らしい映画だったなぁ。

『サルチネス』
一番好きな漫画。変人の主人公が妹の幸せのために人生という怪物を倒す旅に出る話(ただの家出)
途中仲間になる奴らもみんなダメダメな奴らでメンタルも弱い。そして捻くれている。
そんな不器用かつ変人で小汚い奴らが最後には泣かせてくれるんだ。
最後の前のコマで嗚咽するぐらい泣いてしまった数少ない漫画。

『ゲレクシス』
正直あまり印象がない。というか作者は限界だったのだろうか…。と感じてしまったりもした。元々5巻ぐらいで終わる漫画を出し続けている人でもある。主観だがなにやら作者の苦しみを感じてしまった。
この作品を最後に漫画は書いていないようだ。
また見たいのだけどなぁ。

さてそんな感じで僕の大好きな漫画家を紹介させてもらった。

かなりざっくりで紹介したりないがこの辺にしときます。

よかったら読んでみてね。映画やドラマも見てみてね。

またねー。

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