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ニンジャスレイヤーTRPGソロリプレイ【デッドリー・プレデターズ・イン・ザ・ダーク・コンクリート・ジャングル】後半

初めに

ドーモ、nyamotomoです!早速ですがこの記事は後半です。先に前半から読み進めてください!


本編

(これまでのあらすじ:ネオカブキチョ近辺で起こる連続猟奇殺人事件の容疑をかけられた湾岸警備隊のニンジャ、ダイアウルフは自身に向けられた疑いを晴らすため、ソウカイヤのブラックゾーンとアイスヘッド、ニチョームの顔役ザクロに送り込まれた傭兵モンキャットと共に捜査を開始した。順調に進む中容疑者と思わしきホームレスめいた異様な男に襲撃を受け、これを撃退したが…)

◆ホームレス村へ

襲撃翌日!四人は再び集合し、ネオカブキチョ北公園を訪れた。それなりに大きな公園で、スケートを楽しむヤンクや、仕事帰りにベンチでコンビニのベントーを食べるサラリマンの姿などがぽつ、ぽつと見える。ここは第3の事件の被害者の発見現場でもある。犯人がここに潜んでいる可能性はやはり高い。地元民モンキャットの案内で公衆トイレ近くまで向かうとテントやPVCビニールシートやトタンで作られた即席の小屋が立ち並んでいた。ホームレス村だ。

四人はホームレスの流儀に通じるブラックゾーン主導でインタビューを進めた。今まで集めた情報はアタリであった。すぐに関係者らしきものの証言があったのだ。「連続引き裂き事件? 知ってるよ。あんたら探偵さん?あのさ……もしかしたら俺たちの仲間のサダが犯人かもしれない」PVCテントの前で焚き火するそのホームレスはポツポツと語る。「サダのやつ、ここんところ夕方に出かけては深夜に戻ってくるのを繰り返してるんだ……いや? 別にそれだけならおかしい所はないよ?」

「だが、このところのサダ=サンは誰とも話さず、昼間はずっと寝て…たまに獣のような唸り声をあげるんだ」「うなり声…か」あの男と一致する特徴だ。「それだけならまだなんかのビョーキか? とも思うんだが、寝てるサダさんに差し入れに行ったらよ……手が真っ赤に血見たいので汚れててさ……俺は怖くて何も言えなかったんだ……」「なるほど、話してくれてありがとう。サダ=サンのテントは?」

「サダ=サンのねぐらはあの公衆トイレの近くの掘立小屋だよ」ホームレスはブラックゾーンに一つの粗末な建築を指し示した。「あっ!すみません、長々と。最後にこれに見覚えはないでしょうか?証拠品なんです!」モンキャットは懐から件のモチヤッコバッジの写真を見せる。ホームレスは一目見て答えた。「この缶バッジ……サダ=サンのだな。あの人、これはレアモンだからこれだけは売らずにのこしてあるって酔うと毎回自慢してたからな……」

間違いない。サダが例の実行犯であろう。四人は頷き合い、ホームレスに礼を言うとDIY小屋へと足を進める。「さぁ、鬼が出るか蛇が出るか…」ダイアウルフが呟いた。サダの小屋はトタンとPVCビニールシートで作られた粗末な3~4畳程度の小屋。外からは中の様子はうかがい知れない、だが…「…臭いですね。比喩的にも物理的にも。」モンキャットは小屋を一目見た時点で溢した。彼女のバイオサイバネめいた身体変化は嗅覚にも影響を与えている。

実際匂いに反応したのか数人の近所のホームレス達が小屋の周囲を彷徨いていた。四人はそれを掻き分け、扉の前に立つ。「…中に気配はない。突入するぞ」耳を澄ましたダイアウルフの先導でニンジャ達は扉を開け、内部に突入した……が、

そこにあったのは1人のホームレスの死体だった。
襲い掛かってきた男に間違いない。「アイエッ!?サダ=サン!?」「サダ=サン死んでるナンデ!?」「アイエエエ!死体!」ホームレスたちの反応から見ると、その死体はサダであるようだ。「……容疑者らしきは見つかったが、その容疑者は死亡か。キナくさくなってきやがったな……」ダイアウルフは顔を歪める。「サダ=サンには悪いが、ヤサガシさせてもらおう。なにか、見つかるかもしれない」

「あぁ。じきに騒ぎを聞きつけて、ネオカブキチョやニチョームのバウンサー、あるいはマッポが来るだろう。手短に済ませようじゃないか。」アイスヘッドはそういうと早速雑多な荷物を手に取り始めた。3人もそれに続く。

ワザマエHard判定を行う。
調査判定モンキャット 5,5,6,5,5,1,成功!

モンキャットは初めに死体を覗き込んだ。サダは死後数時間というところで、あれほど攻撃されたのに外傷などが見つからない。手には汚れが付いており、それは血液や血肉、油脂を乱雑に水で洗い落そうとして落ちなかったなごりであるだろう。服の袖などにも返り血めいたあとがついている。やややせており、病気か何かにも見える。「…フム、サダ=サンは何かの感染症にかかってたのかな…?」

「おそらくそうだろうな。この様子では…」ブラックゾーンは、手に持ったいくつかの瓶の表示を見せる。実際サダの小屋は雑多なゴミや酒瓶が多く転がっているが、ホームレス生活には似つかない『サプリメント』の瓶が多く見つかる。サプリメントには『シャッキリ・バイオケミカル』というロゴ。「……シャッキリ?知らない名前だね」 

サプリメントの瓶に対して、ニューロン+ジツHARDで判定をしても良い。
アイスヘッド調査判定、4,3,4,6,2,6,2,3成功

やり取りをするブラックゾーンとモンキャットの方に別の箇所を見回っていた残り二人も近づいてきた。「…きな臭いな、少しこっちにも見せてくれないか?」ブラックゾーンが手渡した瓶をアイスヘッドは暫くの間見たり、触れたり、していたが突如叫んだ。「間違いない、エテルの気配が微かだがあるぞ…。」

エテルはニンジャがジツを行使する時に用いる超自然のエネルギーだ!「ということはサダ=サンはこれを飲んで…。何か…何かないか?彼の最近の動向のわかるものが…」アイスヘッドは即座に部屋内を見回し怪しげな地点を片っ端からひっくり返した!「……あった。」アイスヘッドは遂に枕の下から黄ばんだ小汚いノートに書かれた日記を見つけ、開くといくつかのページを読み上げてみた。

日記を見る限り、サダはここ最近は無料診断所でもらったサプリメントを飲んでいたようだ。評判は微妙なサプリではあったが体質があっていたのか暫くは非常に体調が改善され他のホームレスから分けてもらうなどして愛飲していた。だがやがて体の各所にガタが来るようになり眠気や見覚えのない傷が目立つようになったらしい。日記はとてつもない眠気について一度病院にかかろうか…という記述で終わっていた。

「…なるほどそういうことだったのか。」アイスヘッドは読み上げ終わって合点した。おそらくサダは無料診療所のサプリに込められたジツにより半催眠状態となっていたのだろう。そして操られ殺戮を繰り返し、そして死んだ。無慈悲な話だ。「ナムアミダブツ…」モンキャットは半ば無意識に弔いと驚愕を吐き出していた。ブラックゾーンとダイアウルフもそれに続いて合掌した。

一方アイスヘッドは無感情に手帳を閉じて言った。「さて、気になるのはこの無料診療所だ。まぁ間違いなく黒幕だろうな」無料診療と称し人体実験を行っているメガコーポ、ネオサイタマではよく聞く話だが…「もしや…他にも被験者がいるのか…?」ダイアウルフの言葉にアイスヘッドは静かに頷く。「だろうな、このまま放っておいても第二第三のサダ=サンが生まれるのがオチだ。どうやらまたホームレス達に聞き込みしてみる必要性がありそうだな。」

◆ホームレス村の捜査

「……そうだな、もう少しホームレス村を調べた方がいい。サダの事を他にもっと何か知ってる者がいるかもしれないからな」ダイアウルフの言葉で四人は再び解散し、手分けして聞き込みを進めた。そして…。

NMはワザマエ判定NORMALを行わせる。
ブラックゾーン調査2,2,2,5,6,2,4成功

「ホームレスの間で昼間の眠気が酷いものが増えている」そうブラックゾーンに話すのは厳しい熟練ホームレスだ。こうした熟練者は内外の事情に詳しいが大抵非協力的だ。だがブラックゾーンはホームレス時代の苦労話を共通の話題とし警戒を解いたのである!「この近くでやってる、ホームレス向けの無料健康診断を受けたらそうなるんだ。俺は詳しいんだ」

ブラックゾーンはその言葉に深く驚いたように目を見開き、周りを見渡す演技をしてからおずおずと耳打ちした。「……も、もしや死んだサダ=サンも?彼の小屋にサプリメントの瓶が多数転がってたが…」「サダ=サンが飲んでたサプリメントなら、例の無料健康診断を受けると栄養剤だと言ってくれるやつだ。だけど、あまり評判がよくない。飲むと体質に合わない奴は腹を下しちまうんでな」

「なるほど…しかしその無料健康新弾とやら何処でやってるんですかねぇ…」熟練ホームレスは無言で公園の一角を指さす。そこには燻んだ灰色の巨大なキャンプが設営されていた。

◆潜入開始

ニンジャ達は無料健康診断キャンプを見渡せる小高い丘の上に集合した。キャンプには「シャッキリ・バイオケミカル」「無料の診断です」「健康!」などのミンチョ体ノボリがかけられている。「……やはり怪しいな、この無料健康診断キャンプ。皆が聞いたのは不穏な噂ばかりだ。『シャッキリ・バイオケミカル』とやらも聞いたことのない企業…」ダイアウルフは腕を組み、考え込む。

「とりあえず、調べてみよう。何か出てくるかもしれない」無料健康診断キャンプは公園広場と歩行者天国道路を横断しネオカブキチョの雑居ビルに食い込むようにして設営されていた。小規模ながら炊き出しなども行われていることからホームレスが多く集まり、彼らの生命線となっている。

近くまで来てみると、ところどころに『シャッキリ・バイオケミカル社』の社名やロゴが入ったコンテナが並び、やはりこの会社が運営しているようでだ。「では、さっそく当たってみるか……」ダイアウルフは正面から無料健康診断キャンプに入っていこうとしたが……「あーっ、困ります!困ります!」入り口でキャンプで働く看護師に止められてしまった。

「あのですね、ここはホームレス向けの医療施設なので……一般の方のご利用はお断りしています」「ああ、いや……その……」結局、四人は入り口で門前払いされ外まで追い出されてしまった。「いやぁマズったな。あらかじめ変装しておくべきだったか?」ブラックゾーンの言葉にアイスヘッドは首を振る。「昨日急にサダ=サンが襲ってきたことを考えると少なくとも怪しげな動きをしている奴らがいるとバレてる。中に入ったところで看破されて囲まれるのがオチだな」

「うーむ、せめて医療記録か、内部の書類か何かを
見ることができればいいんだがな……まぁ考えてみれば、正面からいったところで それらを見るのは土台無理な話か……」ニンジャ達は見合いダイアウルフは頷いた。「行こう。古式ゆかしい潜入調査だ」

全員ワザマエHARDで判定(シノビ・ニンジャクランのニンジャはEASY)
全員が成功した場合のみ、次のシークエンスに進む。

潜入判定 ワザマエhard
ダイアウルフ3,1,5,1,1,4成功
ブラックゾーン 6,3,4,4,4,4,1,成功
アイスヘッド 1,4,3,3,5,1成功
モンキャット 2,5,1,3,2,1,3成功

トラップを解除したものとしてブラックゾーンのマスターツールの効果を発動 1d6→5の万札を手に入れる 万札プール6

四人は散り散りとなり、目立たぬよう各々得意とする方法でキャンプ内に忍び寄った。身軽なモンキャットは近隣のビルから飛び渡り、ブラックゾーンはマンホールから地下道へ、アイスヘッドは監視の薄いルートを縫うように裏口に向かい、そしてダイアウルフは目にも止まらぬ速さで疾駆した。そして…。

数分後!四人はキャンプ内最深部の薄暗い廊下で集合していた!凡百のヨタモノならいざ知らずニンジャを締め出せるセキュリティなどそうはない。「ヨシ、みんな入れたようだな。何よりだ」「あぁ、しかし、トラップまであったとはな…不穏なことだ。」そう呟くブラックゾーンが手のひらで弄ぶのはレア・ジャンクパーツだ。途中にあった致命的トラップを解除した際、その内部回路から拝借したものである。

「さて、始めてもいいかな?」アイスヘッドはそう言いながらテッコ内蔵デバイスで空中にホログラム地図を浮かべた。「途中でスタッフの端末から拝借したマップによるとここが医者達のオフィスらしい。怪しいならここだな。人がいるかはわからないが…」そこまで言ったアイスヘッドにモンキャットは親指を立てる。「それなら問題ないみたい。途中でボクが盗み聞きしたところ、今日の午後は医師団が引き払って無人だとか!」

「なるほど、安心だな。では行くぞ」ダイアウルフが扉を開き、3人も後に続く。中はまさにオフィスといったアトモスフィアでカルテや様々な書類がそこかしこに置かれておりテーブル上にはUNIXもある。明かりはついておらず、強化マジックミラー窓ガラスから差し込む曇天の陽光が殺菌された空気を照らしていた。「さて!調べるべきはUNIXだろうな……」「アイアイ」ダイアウルフの言葉に従いアイスヘッドがLAN端子を繋ぐ。「どうだ。なにか、おかしなデータなど入ってないか?」

「パスワードなんかは掛けられていないようだ。ここまで部外者が入ってくることを想定してないのだろうよ。まぁいい、今画面を写す。」画面に写ったデータを3人は目を細めて読む。「どうやら『栄養剤』を渡したホームレスに識別タグを振っておりどの程度医院を訪れるかなどのデータだけを残しているようだ。だが、医療行為などのデータは残っていない……というより、行っていないんだろうな。後は大量の『乳糖』錠剤の発注記録がある。」

「乳糖……ただの甘味料じゃないか、たしか。ほら、ラクトースとかいうやつだよ。なんで医院がそんなものを?」ダイアウルフは、乳糖の発注記録を見ていぶかしげにつぶやく。「……乳糖は、所詮甘味料だからな。あまり体に影響がないから、偽薬……つまりは実験用の偽の薬として使用されることがあると聞いたことがある。まさか……」ダイアウルフは、そういうとオフィスの端に山積みにされていた段ボールをいくらか乱暴に開け、中に入っていた『サプリメント』を取り出す。

ブラックゾーンもそれを手に取り目を見開く!「例のサプリメントと同じ!」「乳糖を偽サプリメントに加工し、ジツをかけていた…という訳だね。なんたる非道!」モンキャットは眉根を寄せ怒りを露わにする!ダイアウルフはLAN直結したままのアイスヘッドに向き直る!「何か詳細がわかるデータはないか?」「『増産計画』という謎のファイル……これだけ暗号化されてて、回答できない。多分これだな。私も自信はないがやるだけやってみる」アイスヘッドは集中状態に入った。

PCが望むならハッキング判定UH-2で解答を試みられる。アイスヘッドハッキング2,2,3,5,5,5,1,5失敗

「しかし黒幕は誰なんだろうね?ここまでネオサイタマのルールを破る大胆な行為、ボクが正気なら参加どころか話も聞きたくないよ」「まぁ、相当自信があるか世間知らずのどっちかだろうな。大方ザイバツか、どこぞの新興ニンジャ組織か….場合によっては俺たちソウカイヤも忙しくなりそうだ。」集中するアイスヘッドの傍ら、雑談するニンジャ達の後方で、ドアが、音もなく開いた。

「おっと、困るなァそれを調べられては……」

僅かなつぶやきを感じたダイアウルフが弾かれたように叫ぶ!「アイスヘッド=サン!」次の瞬間、後方から放たれた矢がアイスヘッドの直結するUNIXに飛び込んできた!「…イヤーッ!」アイスヘッドはすんでのところでケーブルを切り離し回避!しかしUNIXは貫かれ無惨に破壊!「チッ、データが…」「アイスヘッド=サン、怪我はない!?おのれ何奴!」「….この距離まで近づかれるとはなぁ!」一手遅れたモンキャットとブラックゾーンも得物を構えてカラテ体勢!侵入してきた二人のニンジャに向き直る!

「ヒヒ…何奴…?ふてぶてしいねぇ。侵入者はオタクらじゃないか…」オフィスの入り口を塞ぐ見慣れぬニンジャ達はオジギしアイサツを繰り出した!小弓を背中にしまう巨漢黒装ニンジャ!「デスチェイサーです。覚えんでいいぞ、すぐに殺すからな」真紅頭巾の小柄ニンジャ!「ドーモ、マインドハッカーです。ヒヒッ、よろしくねぇ。」

◆デスチェイサー

◆デスチェイサー (種別:ニンジャ)
カラテ    10  体力   14
ニューロン  6  精神力  7
ワザマエ   10  脚力   7/E
ジツ     1  万札   10

◇装備や特記事項
●連続攻撃2 ●連射2 ◉謎めいたニンジャソウル
◉常人の3倍の脚力 ◉トライアングルリープ ◉ニンジャソウルの闇×3
◉ダークカラテエンハンスメント


◆マインドハッカー

◆マインドハッカー (種別:ニンジャ)
カラテ    6  体力   8
ニューロン  12  精神力  18
ワザマエ   4  脚力   5/N
ジツ     6  万札   5

◇装備や特記事項
ヒキャクLV2 生体LAN端子LV1
●マルチターゲット ●時間差 ◉頑強な肉体 ◉◉グレーター級ソウルの力
☆カナシバリ・ジツLV3 ★コブラ・ゲン・ジツ ★マインド・ブラスト・ジツ
★★グレーター・マインド・ブラスト・ジツ


「ドーモ、ダイアウルフです。」「ブラックゾーンです。」「アイスヘッドです。」「モンキャットです。」アイサツされれば返さねばならない。古事記にもそう書いてある。

「昨日から報告に上がってるチョロチョロ鼠か。…湾岸警備隊のダイアウルフと…あとは知らんなぁ、大方、ニチョームあたりに雇われた弱敵であろう?つまらんなぁ」デスチェイサーがため息をつくと、すかさず赤いニンジャ頭巾のマインドハッカーがその腹を肘でこづく。「ケケケ、デスチェイサー=サン、こいつらもニンジャというなら被検体にもってこいじゃないかなぁ?ニンジャは頑丈だから」どうやら、口ぶりから今回の件の裏で暗躍していたのは、彼らのようだ!

「……わかりやすくなってきた。こういう展開は嫌いじゃない」ダイアウルフは犬歯を見せながらぽきぽきと拳を鳴らす。「対ニンジャ戦闘!私が前衛を務める!貴様らは私を援護しろ!」「「「アイアイサー!」」」言うが早いが、ダイアウルフと3人は敵ニンジャたちに躍りかかった!「ハッ、元気だねぇ!!」「多少は楽しませてくれよなぁ」対する二忍も余裕の構え!激突!

戦闘開始
・マップ

イニシアチブ マインドハッカー→アイスヘッド→ダイアウルフ5→デスチェイサー4→モンキャット1→ブラックゾーン

1ターン目

・マインドハッカー連続側転2,6,5,4成功、16Dに移動しグレーターマインドブラスト1,5,2,6,2,2,2,3,4,4,4,1,3,6,4,6,1,1成功 アイスヘッドにU-hard 、残り精神力15 →ブラックゾーン回避6,6,1成功 アイスヘッド回避6,6,3成功 ダイアウルフ回避1,1,5,3成功 モンキャット回避2,5,4,成功→ターン終わりにコブラゲンジツ 5,1,6,4,5,5,1,1,3,2,6,2,2,6,1,3,3,6成功 残り精神力14
・アイスヘッド 12Fに移動してDCにカラテ4,5,4,2/,5,4,5, →DC回避5,1,5,/3,4, カウンター!回避4成功
・ダイアウルフ グレーターヘンゲ5,6,6,1,6,1,2,5,6,4,1,4 成功 残り精神力10 16fに移動しMHに肉体切断攻撃6,6,3,1,4,/5,2,4,6,5,/4,5,6,4,6 オールサツバツ!出目2/6/3→回避6,4,3,/1,1,1,2,1,6,1/1,3,2 急所破壊命中! 残り体力5 ニューロン11に減少 残り精神力13 コブラゲンジツ解除!
・デスチェイサー連続側転1,2,6,2,1,1,2,4,6,1,4,1成功 13Fに移動しアイスヘッドにカラテ3,4,6,6,1,6,3,6,5,3,5,5,5,3 ナムアミダブツ5!→アイスヘッド緊急回避ダイスダイス1使用 5,6,5/,4,1 回避成功
・モンキャット連続側転!2,6,5,4,1,3,3成功 11Dに移動してDCに強化精密攻撃!,4,4,4/,1,3,4 →回避3,3,6,2,/1,6,3,成功
・ブラックゾーン 集中してMHに精密攻撃3,6,5,2,/5,3,1, →回避6,4,/1,4成功

「元気なのはいいけどねぇ、いきなり王手はないだろう!?イヤーッ!」迫る来る四人を嘲笑い、マインドハッカーは虚空に手を向ける!次の瞬間、無数の毒々しい半透明の糸がボンボリめいて部屋中に降り注いだ!あからさまに危険!「糸!?これがサダ=サンを操ったジツか!?」糸はその場に浮遊しながらとどまり行動範囲大きく制限!「ハッハ!アタシの糸でもニンジャはそう簡単には操れない!でもオーバーヒートさせて神経系をショートさせるくらいはできるさ!気をつけな?」

「落ち着け!触れねばいい話!」ダイアウルフの喝でまごついていたニンジャ達は再び糸の隙間を縫いながら二人の敵ニンジャに迫らんとする!がしかし!更なるジツの精髄を練り上げながらマインドハッカーは満面の笑みを浮かべた!「ヒヒヒ!ダイアウルフ=サン、アンタのことは調べてるヨォ?オオカミ・ニンジャクランの無限の再生…満月なんてほぼムテキだろうねぇ?」

「でもね?肉体がムテキでもね?精神は違うだろう!?イヤーッ!」刹那!マインドハッカーの球体関節ヒキャク、そしてその赤い爪先が幻惑的に踊る!見事なバレエステップでマインドハッカーは一瞬の間に四人の間を駆け抜ける!「「「「イヤーッ!?」」」」次の瞬間、四人のニンジャは咄嗟に虚空にカラテチョップしバックステップ!マインドハッカーの掌から伸び迫っていた不可視の糸に送られたジョルリのエネルギーは空中で弾け、毒々しいプラズマとなって散った。

「そう、こちらの糸は若干発動にラグがある。だから千切れる。」マインドハッカーは振り返りながら淡々とコメント。「でもその分強烈サ。せいぜい逃げ惑うことだね」恐るべきスピードと隠匿性、避けるにはニンジャ第六感の総動員が必要だ!「総員散開しろ!ジツの集中放火を受けるな!」四人のニンジャは四方に散り、カラテ警戒からの反撃体勢をとる!

「あぁ、恐ろしいが避けれない速度ではない…そして!」アイスヘッドはそう叫びながら小弓でダイアウルフを狙うデスチェイサーに背後からインターラプト!「おっ、流石に気づくかぁ、イヤーッ!」だがデスチェイサーは無造作な後ろ蹴りカウンター!アイスヘッドは体を逸らし回避するもカラテが止まる!「泣き叫べ!イヤーッ!」すかさず三角跳びしたモンキャットの追撃のムチ乱打をもデスチェイサーは避ける!見かけによらず機敏!

「カラテだけならそっちのが厄介そうだ、双方に最大限警戒しろ!」そう叫びながら獣人ダイアウルフはマインドハッカーの側面に周りカラテ!「キヒィーッッッ!!」だがマインドハッカーはこれを踊るように回避していく!ワザマエ!そこへ一歩遅れたブラックゾーンもジャンピング刺突を繰り出す!「イヤーッ!」「アマイ!」マインドハッカーはバックステップ!これも避けられた…と思ったその瞬間!

「アッ!?」マインドハッカーの足が突如急ブレーキをかけたようにその場に停止!「….貴様、そのダガー!」ゴウランガ!空振りし床に突き刺さったブラックゾーンのドスダガーの刃先にマインドハッカーのヒキャクから伸びる半透明の系が縫い留められているではないか!?ゴウランガ!彼の華麗なステップを実現するセルフ・ジョルリが封じられているのだ!なんたる天文学的幸運!

「隙を見せたな!イヤーッ!」「アバーッ!?」ジョルリを解く暇を与えずダイアウルフの致命的カラテ!下腹部から股間にかけて引き裂かれる!激痛!「よくやったブラックゾーン=サン!」「…たまたまだったんだがな…」「モラッタ!イヤーッ!」続いてすかさず状況判断したアイスヘッドが跳びマインドハッカーに追撃カイシャクの為踊りかかった!息もつかせぬイクサ進行!しかし!「イヤーッ!!」

次の瞬間アイスヘッド目掛け突如漆黒物体が高速飛来!「GRAAA!!」ナムサン!それは獣めいて四足で迫るデスチェイサーだ!四足による高速移動から放つ獰猛な四足カラテこそ彼の真骨頂!そのままアイスヘッドの急所数箇所を的確に狙う連続チョップを放つ!「…!!」アイスヘッドはテッコから白色の圧縮ガスが放ち煙幕!一瞬逡巡したデスチェイサーの隙をついて末端速度が亜音速にも達さんとしていたチョップを紙一重回避!

「ハハァ、避けられたか…危なかったなマインドハッカー=サン。」「…助かったよ。チッ、獣風情が…!」マインドハッカーは既に体勢を立て直している!「クッ…予想以上に強いな…」アイスヘッドはサイバネ表皮についた掠りカラテ傷を撫でながら冷や汗を流す。いずれもソウカイシックスゲイツにも比肩する実力者!一瞬の油断がそれすなわち死、こちらの最大戦力ダイアウルフのカラテがこのイクサの生命線だ!

2ターン目

・マインドハッカー連続側転4,5,1,1成功 13Dに移動し グレーターマインドブラスト3,6,6,4,2,4,1,3,3,2,4,6,4,4,1,3,1,3成功 ブラックゾーン回避U-hard 残り精神力10→モンキャット即応一つ高い回避2,6,4,6 成功、アイスヘッド回避6,2,3, 成功、ブラックゾーン回避5,1,6 成功→コブラゲンジツ発動 1,5,6,6,5,2,2,5,1,6,4,3,3,5,3,3,6,1成功 残り精神力9
・アイスヘッド DCに集中カラテ4,2,5,4,/6,5,3, →回避5,3,3/,3,4,3成功
・ダイアウルフ 15eに移動しMHに肉体切断 6,6,6,4,/5,4,1,5,4,1,/1,6,6,6,4 ナムアミダブツ×2!サツバツ3,2 →回避3,2,2,4/,4,4,/4,6,4,6,3 ふたたび急所命中! 残り体力2 ニューロン10 残り精神力8 コブラゲンジツ解除
・デスチェイサー 連続側転6,3,3,5,3,3,6,2,3,6,3,5,成功12Eに移動してモンキャットにカラテ3,5,3,5,1,3,1,/6,4,3,2,4,1,2,1→モンキャット回避2,5,/5,6 成功
・モンキャット 連続側転4,5,3,5,2,5,5, 10Dに移動してDCに強化精密2,3,4,4,6,4,6 サツバツ5→回避5,5,1,3,/6,6,2成功
・ブラックゾーン  14Cに移動してMHに精密攻撃6,5,6,6,/5,4,2 サツバツ2頭部強打!→回避3,1,/5,3 命中! 残り体力0 ニューロン8 ワザマエ3 気絶!

「やってくれたなぁぁー!!全員人形使い潰し決定ダァッッッ!!」マインドハッカーは激昂しながら二種類のジョルリ糸を四方八方に撒き散らす!まさしく嵐の如し!歴戦の勘がつげている!このジツを一人でもまともにくらえばこの戦場は確実に崩れ、一気に全滅する!ダイアウルフは咄嗟に3人に目配せ!3人は同時に頷き、それぞれの獲物を見据えて跳び出した!

「「イヤーッ!」」まずアイスヘッドのカラテがデスチェイサーの気を引く間にモンキャットは天井配管にムチを絡め振り子めいた蹴り込みキック!捌かれるもそのままデスチェイサーが迎撃の為に振り上げた丸太めいた太腕に小さな体を絡みつけ…腕ひしぎの構えだ!「悶絶しろ、イヤーッ!」「グム…ハっ、身軽だなぁ。イヤーッ!」しかしデスチェイサーはモンキャットごと腕を振り回して床に叩きつけんとする!「イ…イヤーッ!」間一髪離脱!

油断ならぬカラテ!しかしこのカラテ迎撃によりデスチェイサーは援護すべきマインドハッカーから気を逸らされ、隙が生まれた!インターラプト前にマインドハッカーを仕留めるべく残る二人が跳ぶ!「イヤーッ!」前方を行くはブラックゾーン!マインドハッカーは歯を軋ませ先ほどの報復とばかりにカウンタージョルリの構えを取る!が次の瞬間!「イヤーッ!」

ブラックゾーンの影にジツを解いて隠れていたダイアウルフがジゴクめいて飛び出し、瞬時ヘンゲからの連続カラテ!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」「アバーッ!?」マインドハッカーが捌ききれなかった一撃が内蔵を抉り込む、先ほどの再現めいて!マインドハッカーは決して鉄火場に不慣れな単なるジツ重点モヤシではない!しかし先ほどの手痛い不運が彼から冷静さを奪っているのだ!

「GRR…」肉裂きの歓喜に微笑むダイアウルフであったが次の瞬間その表情が硬くなる!ナムサン!その肉体に半透明の糸が付けられている!「ア…アタシを舐めるなヨォ!!」なんたる執念か!激痛の中でマインドハッカーは反撃のジョルリを発動させていたのだ!危うしダイアウルフ!「オノレー!」ブラックゾーンはジツ発動前に仕留めんと愚直なドス刺突!「バカメ!既に見切ったわ!」

マインドハッカーはそう叫ぶと体を最小限に傾け刺突を回避!そのまま頭部直接掴みジョルリすべくブラックゾーンに手を伸ばし…ここでブラックゾーンが当然前へと踏み出た!「なっ…アバーッ!?」ブラックゾーンは前に出ながら、ドスダガーを持った腕を折り曲げ…コンビネーション肘鉄を放つ!マインドハッカーは鄂部を強かに打ち脳震盪!転倒し「ムン」昏倒!戦闘不能だ!

3ターン目

・アイスヘッド 集中カラテ3,1,4,2,/4,6,6 サツバツ3 →回避,6/,5,
・ダイアウルフ11Eに移動してカラテ肉体切断攻撃!6,1,2,6,6,/3,2,6,4,6,/5,5,5,4,4 ナムアミダブツ1 サツバツ4→回避6,1,/4,2,/3 一発受ける残り体力2
・デスチェイサー 側転2,3,3,1,6,3,6 成功、その場から動かずカラテ2,6,6,2,6,5,2,/1,4,5,5,3,3,4,ナムアミダブツ6即死!→回避4,3,3,1,1,1,5/6,4,5,4,2,3成功
・モンキャット 連続側転5,2,5,6,1,4,4 その場から動かず強化精密1,4,6,6,/5,5,3 サツバツ6即死!→回避3,1,5,/6成功
・ブラックゾーン 12Dに移動して精密攻撃1,2,2,1,/4,3,4、1失敗→回避4成功

「へえ、マインドハッカー=サンが…」デスチェイサーはチラリと倒れた相棒の方を見ると、舌なめずりし、獣めいた四足で体勢をさらに低く下げた。「久しく味わってないなぁ、獲物の立場は。楽しませてくれよ?」「ならたっぷり味わうといい!イヤーッ!」ダイアウルフの叫びの次の瞬間、獲物を孤立させた四人のニンジャは一斉に飛びかかった!カラテ殺到!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」デスチェイサーはアイスヘッドの頭部を狙ったストンピングを四足スプリントで避ける!ブラックゾーンの刺突をタックル牽制で挫く!ダイアウルフの獣足ランスキックと脚を狙う天井三角跳びからの飛び掛かりを避ける!そして3発目のカラテを顔面に受けながら笑い、逆にダイアウルフへ飛びかかる!

「イヤーッ!」ハサミじみて交差する高速クロスチョップ!怪物めいたダイアウルフの太い首すら易々と両断し死に至らしめる致命の一撃を、ダイアウルフはすんでのところでギリギリの回避!かすめた手刀が頸部の毛を微かに刈り取る!ヒヤリハット!だがこの一撃で前のめりとなったデスチェイサーに隙ができる!

「イヤーッ!」後方で隙を伺っていたモンキャットはこれを当然逃さずカウボーイめいてムチの輪を飛ばす!音速速度のムチがデスチェイサーの首に巻き付いたかと思うと、瞬時に跳躍!配管と自身の体重を組み合わせ、ムチドーの滑車式首吊り処刑ムーブメントを形成せんとする!「イヤーッ!」しかしデスチェイサーはムーブメント完成間近で柔軟に筋肉操作!するりと拘束を抜け出した!なんたる恐るべき獣のパワーと人間の柔軟さを掛け合わせたカラテか!

4ターン目

アトモスフィアhard突入!

・アイスヘッド集中カラテ 4,6,2,3,/3,3,4→回避2,/5, 一発命中! 残り体力11
・ダイアウルフ ヘンゲ延長 残り精神力9 集中肉体切断3,4,3,1,5,/4,6,6,3,6,/2,4,6,2,6 ナムアミダブツ5 サツバツ5 →回避3,3,/4,6,5,/1,1 二発命中! 残り体力6 さらに両腕破壊でカラテ8 ワザマエ8に減少
・デスチェイサー 連続側転3,1,4,5,6,3,3,3,成功ダイアウルフにカラテ4,5,5,2,5,/2,2,6,3,6,4, →回避6,6,2,3,4,2,5,/5,5,2,6,3,2 カウンター発動 残り体力5
・モンキャット 連続側転1,3,6,5,4,1,1成功 強化精密2,6,2,3,/3,4,3,→回避3,/1 二発命中 残り体力2
・ブラックゾーン 精密攻撃 6,6,4,6,/2,1,1 一発失敗 サツバツ4→回避5,成功

「「「「「イヤーッ!」」」」」5人のニンジャは再び激突!「グワーッ!」一手素早く動いたアイスヘッドの肘打ちがデスチェイサーの顔面に命中!サイバネ計算力とニンジャ第六感の合わせ技だ!「回避パターンは既に見切った!」そのままのけぞりかけるデスチェイサーの腕を掴み上げてロック!さらにもう片腕にモンキャットのムチ拘束!すかさず脚部狙い刺突を薙ぎ払い小キックで躱されたブラックゾーンが脚に組みつき移動を防ぐ!まさに捉えられた獣じみた様相だ!

「ニチョームNo.1ジョオウサマ仕込みのムチドー…ナメるなよぉ!獣を気取るならアタシが調教してやる!イヤヤヤァー!」ナムサン!モンキャットの嵐めいた無数のハイヒールキックが完全拘束されたデスチェイサーに突き刺さる!「アババババーッ!」なんたるニチョームに来た初日、訳もわからず入ったSMショウバーで体験した衝撃の記憶から再現された猛烈なるムチドーのカラテか!?

しかしデスチェイサーはこれに耐えうる!ナムアミダブツ!常識離れしたニンジャ耐久力!「イ…イィーヤァーーー!!」「「「グムーッ!?」」デスチェイサーその場で回転し3人を力尽くで振り切る!!パワー!…がその眼前には獣人ダイアウルフ!3人のカラテは囮、カラテを練り上げ最適なタイミングで突撃する彼女こそが本命だったのだ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」壮絶に笑うデスチェイサーとダイアウルフは嵐じみてカラテ激闘!拳と爪を交わし合う!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」両者は一瞬拮抗!しかし既に3人のカラテで体勢を乱され得意の四足の構えも解かれた状態では分が悪い!「アバババーッ!?」立て直し切る前にカラテを崩され、怒涛の連続攻撃がデスチェイサーを襲う!一瞬で満身創痍!悪あがきカウンターじみて放ったパンチもクロスカウンターで逆にダメージ!そのまま伸ばし切った腕を捕まれ異形のイポン背負い!「アバーッ!」片腕骨折!

5ターン目

・アイスベッド 集中カラテ1,1,6,6,/5,5,4 サツバツ1→回避6, 一発命中 残り体力1
・ダイアウルフ ヘンゲ延長 残り精神力8 肉体切断3,5,3,2,2,/4,2,1,5,2,/1,2,2,3,6 →回避6,4,/5,1/,5全て回避!
・デスチェイサー連続側転2,3,2,6,5,6,5,6成功 アイスヘッドにカラテ1,6,1,6,6,2,/6,3,6,4,3 ナム2 サツバツ1 →回避6,3,1,6,/1,4,3 サツバツ命中!残り体力7 即応ダイス二つ使って激突回避2,6 成功
・モンキャット 連続側転5,4,3,5,2,1,5,成功→強化精密6,1,5,3,/3,4,2 成功→回避6,/6成功
・ブラックゾーン 精密攻撃4,6,2,5,/2,5,4→回避5,/6,成功

「ふ…ふふふ…」受け身から立ち上がったデスチェイサーは血塗れの顔面で壮絶に笑い続ける!「臆するな!やつももう限界だ!このまま畳み掛けるぞ!」異様な迫力に尻込むニンジャ達を鼓舞し、ダイアウルフが真っ先に飛び込む!3人も続いてデスチェイサーを包囲!「「「「イヤーッ!」」」」それぞれのカラテを放つ…がしかし!「フフ…イヤーッ!!」デスチェイサーは折られていない方の片腕をつくとブレイクダンスじみて回転!連続周り蹴りにより包囲網のカラテを弾く、弾く、弾く!そして!「イヤーッ!!」

攻撃の一瞬の切れ間を縫いデスチェイサーは側転!恐るべき回転カラテ車輪と化してアイスヘッドへと飛びかかった!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」「アバババーッ!?」アイスヘッドは痛烈なカラテを受けワイヤーアクションじみて吹き飛ぶ!そのまま壁面へと叩きつけられウケミを取るも…地面に墜落!

「「「アイスヘッド=サン!」」」「…大丈夫だ」アイスヘッドはよろめきながら立ち上がる。「まさかその傷でここまでやるとは…恐るべきカラテよ…」「お前もな。」そう呟くデスチェイサーもまた額に新たな傷!アイスヘッドはあの一瞬で吹き飛ばされながらも反撃の一撃を喰らわせていたのだ!「あの位置とタイミングから打つとはなぁ、やるなぁ。」

「フン…落ち着いて対処すれば何ともならぬワザでもな….ガハッ!」いい終わらぬうちにアイスヘッド吐血!彼が先ほど発揮した冷静さはカウンタータイミングの見極めだけではない!デスチェイサーの不可避のジゴクじみたカラテに対してアイスヘッドは瞬時に判断!比較的被害の少ないであろう一撃にワザと被弾したのである!しかし…それでもこれほどの威力!なんたる恐るべきカラテか!?

6ターン目

・アイスヘッド カラテ2,2,3,3,/5,5,1 一発失敗→回避5成功
・ダイアウルフ ヘンゲ延長 残り精神力7 肉体切断5,4,6,4,5,/5,2,1,2,5,/6,5,1,1,1 サツバツ45 →回避4,1,/5,6,/6,3脚部破壊命中! 体力−1 カラテ7 脚力3  気絶!

「無駄な抵抗を!GRRRRAA!!」ダイアウルフはデスチェイサーへと進み出る!手負の獣の底力を舐めていた!このまま互いに接近で戦えばさらに被害が出かねない。何より自らの依頼、自らカタをつけねば!「ハハ…最後は大将直々のトドメか?」デスチェイサーの虚無的ボヤキの後、両者は互いに目を見交わしあい…同時に跳んだ!互いのボルテージが登り上がったカラテは音速を突破!互いに回避困難な速度!しかし死力を尽くしたデスチェイサーの方が一歩ハヤイ!このままではアイウチか!?その時!

「イヤーッ!」「ヌッ!?」ドスダガー飛来!投擲したのはアイスヘッド!彼は状況を瞬時に判断!駆け寄ってきたブラックゾーンから得物をもぎ取ると瞬時に相手に投擲したのだ!体を捻り躱すデスチェイサー!しかし一瞬の猶予時間が生まれた!「…イヤーッ!」ダイアウルフは瞬時に行動!ジツを…一部解除!両腕破壊を狙っていた鉤爪のついた片腕以外の全身を人間に戻してデスチェイサーの巨体の懐を潜り抜け、丸太めいた両足めがけて爪を…振り下ろした!

「アバーッ!?」両足が打ち砕かれ、崩れ落ちる!ナムサン!デスチェイサーは片腕と足を砕かれていた!四肢がなければ如何なるニンジャとて脅威はほぼ0!四分の三でも75%以上減退だ!ダイアウルフはそのまま崩れ落ちるデスチェイサーの腹部に軍隊式アッパー膝蹴り!「イヤーッ!」「アバーッ!?」デスチェイサーは完全に崩れ落ち…遂に気絶!イクサ決着!

戦闘終了

万札15GET プール21

「お…終わったか…?」「まだだ。コイツらをふんじばってニチョームの連中に突き出さにゃならん。」ブラックゾーンに支えられたアイスヘッドの言葉にダイアウルフは頷き、デスチェイサーを注意深く拘束し始めた。「…ハハ…デスチェイサーのやつも負けたのかい。ザマァないねぇ。人のこと言えないけど」モンキャットが得物で簡単な拘束をしている最中、突如マインドハッカーが発声した。「コイツ!まだ喋れるのか!?」ブラックゾーンがドスダガーを再び抜く。

「ハハ…安心しな。流石に動けないよ。」言葉通りもはやマインドハッカーは満身創痍。動けたとしてもすぐさま取り押さえれるだろう。モンキャットはそのままマインドハッカーの手足の自由をムチで固める。「これでよし…なるほど嘘ではないみたいだね…。ねぇ、意識があるなら聞いておきたいんだけど今回の事件、あなた達の目的は一体なんだったのかな?」マインドハッカーはしばらく虚空を眺めポツポツとつぶやいた。

「…まぁもうどうしようもなさそうだしね。簡単なことさ。アタシのジツを使って即席兵隊を作るヤクを作って、キョート辺りに売り込むつもりだったのさ。田舎者の夢さね。事件はそのための実験にすぎないよ」「…予想通りだが…非道だな…」ブラックゾーンが思わず漏らしたつぶやきをマインドハッカーは拾い上げ嘲笑する。「非道?アンタ達もここでニンジャやってるんだ。大なり小なり似たようなことをしてるんじゃないかね?ヒヒ…」 

「その通りだな。」会話を聞きながら作業を進めていたダイアウルフは拘束し終わったデスチェイサーを担ぎ上げた。彼の言うとおり、彼ら彼女らもまたそこそこに邪悪な恐るべきネオサイタマの搾取者である。「だが今回は我々が競争に勝ち、お前達を糧とする。それだけだ」マインドハッカーは黙りこくり、そのままモンキャットに担ぎ上げられた。四人のニンジャはそのまま窓からしめやかに退出した。既にあたりは暗くなり始めていた。

◆エピローグ

……こうして、捜査者達は黒幕を撃破した。マインドハッカーの脳内UNIXには『計画』……無料の健康診断をエサに集めたホームレスたちを再生能力を異常活性させたうえで操る自身の『エナジー・ジョルリ・ジツ』で操り、開発した薬品やホームレス達それ自体を売り込むという恐るべき陰謀が記されており、これを証拠として提出することで、ダイアウルフにかけられていた嫌疑は完全に晴れたようだ。事後処理も大体終わり、ニンジャ達は再び『砲声と犬』に集まり、スシ・バーベキューの打ち上げをしていた。

「今回ばかりは助けられたな。ソウカイヤには既に私から任務成功と謝礼を送信しておいた。それからモンキャット=サン。正直、私はフリーランスの連中というのはあまり信用していなかったところもあったが考えを改めさせられたよ」ダイアウルフは頭を下げる。「…俺たちは仕事をしたまでだ。礼はいい。」「いえいえ、ボクとしても大恩あるニチョームに礼を返せる良い機会だったよ。おかまいなく。」ブラックゾーンとモンキャットが言葉を返す。アイスヘッドは負傷の治療の為、既に立ち去っていた。

「もし何かあれば……いや、今回のようなゴタゴタはもうごめんだが、私に言え。力になれることがあれば恩返しさせて貰おう」やがて夜も更け、ニンジャたちは別れのアイサツを告げるとそれぞれの帰路へと歩み出した。立ち去るダイアウルフの顔に笑顔は既にない。真夜中には治安維持を名目とした軍事基地建設予定地点での殺戮任務が待っている。彼女は多忙な上級軍人なのだ。

一方ブラックゾーンは近くのビル街にて迎えに来ていたアイスヘッドと合流していた。「傷はもういいようだな、さすがはニンジャだ。しかし何たって彼女に全面協力なんかしたんだ?容疑者なんだから不用意に近づくのは不味かったと思うが。」ブラックゾーンの疑問にアイスヘッドは頭を振る。

「知らん、上層部直々の命令だ。だが…」アイスヘッドはテッコの指をコメカミにあてる。「噂話程度だがな。どうやら少し前ウチと湾岸警備隊の間であったテウチの交換条件の一つとして湾岸警備隊の特別顧問から困っている部下を手助けしてほしい、という要求があったらしい。」

「なるほど…それが真実なら…なんとも親バカなことだな。」「なんでも構わんさ。私達、末端ニンジャは任務をこなすだけだ。それに…」アイスヘッドは懐からクリスタルフロッピーを取り出す。「これも取れたしな。良い手土産になる。」これこそアイスヘッドが僅かな残留電子から何とか復元したマインドハッカー達の協力者リストであった。

これを使えば彼らへの報復措置は勿論のこと、今回の事件を起こした有能かつ邪悪な人材のヘッドハンティングなども可能。ソウカイヤ側は今回のケースを応用して更なる暗黒搾取ビジネスを展開するだろう。そのまま二人のソウカイエージェントは夜の闇へと溶け込んで行った。

-------

同刻!ネオサイタマの恐るべき捕食者達がそれぞれの世界へと戻る中、そのままニチョームに残ったモンキャットはその足で『絵馴染』へと向かっていた。「お疲れ様。それで…首尾は?」「へへ…上々。」モンキャットは懐から小さなマキモノを取り出し、ザクロへと手渡す。モンキャットもまた今回の依頼、何の考えもなくこなしていたわけでない。マインドハッカーのヒキャクに隠されていた謎めいたメモを他の3人に気づかれることなく、くすねていたのだ!

これこそ例のジツサプリメントについて研究成果をまとめたものであり、その効果を科学的に再現する際の成分表までも記されたマスターピースだったのである!これを確保したのはもちろん悪用目的ではない。今回の事件の情報がソウカイヤの手に渡ることが間違いない以上、彼らにより新たなる薬物の犠牲者が出る可能性が高いことは明白。そうなればニチョームの住人にも被害が出る可能性がある。

しかしニチョームに出入りするニンジャやモータルの中には、違法薬物やサイバネ不調を専門とするチームもある。外部の企業とも繋がりある彼らにあらかじめこのデータを共有することでいざという時の治療プログラムを作り備えることが可能なのだ!「お疲れ様。報酬の前に一杯奢らせてちょうだいな」「マジ!?ありがたいね!しかし今日会った人たちを思うとボクって不思議なもんだなぁ。ニンジャのくせして薄給で人助けなんて。ニンジャ向いてないのかな?」

「何よ、嫌味?」ザクロはグラスと酒瓶を取り出しながら眉根を寄せる。「まっ私たちニンジャは普通の人よりも強いものね。いろんな道を選べる。それこそ非道の道も。でもそんな胸糞悪い道を選ばないこともできるのよ。」「…そうだね。ボクもそっちの方が気楽でいいや。…そんなわけで今後も末永くヨロシクお願いします。」二人は微笑み合い酒を注いでグラスを交わした。

やがて真夜中もすぎる頃、他の常連も一人二人と来客し始め、二人だけの酒の席はやがて奥ゆかしい宴会となっていた。多少気が強くなっていたモンキャットはザクロにそれとなく止められながらも、来客達にサケを奢り続けている。その晩、弱肉強食の電脳都市ネオサイタマに満ちる貪婪の彩光の一角でニンジャとモータル達の酌み交わす酒の灯は楽しげに揺らめいていた。

【デッドリー・プレデターズ・イン・ザ・ダーク・コンクリート・ジャングル】終わり

リザルト

事件を解決したPCは万札25+名声1+余暇4日を得る。

万札プール46を15 15 16(借金のあるモンキャット)で分配。


・ブラックゾーン 

余暇1・余暇2 万札10で◉◉タツジン:アサシネイトドー 万札1で◉知識:ヤクザの流儀を獲得
余暇3 モータルハント 7−2 万札5ゲット
余暇4 万札6でワザマエトレーニング 6,6ワザマエ8に

・余暇後ステータス

◆ブラックゾーン (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:6   所属:ソウカイヤ
カラテ    3  体力   5
ニューロン  5  精神力  5
ワザマエ   8  脚力   4
ジツ     0  万札   0
攻撃/射撃/機先/電脳  4/8/5/5
回避/精密/側転/発動  8/8/8/0
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇スキル
『●連射2』
『◉◉タツジン:アサシネイトドー』、『◉頑強なる肉体』、『◉トライアングル・リープ』、
『◉知識:旧世紀地下道網』、『◉交渉:駆け引き』、『◉知識ヤクザの流儀
◇アイテム
オーガニック・スシ
◇装備
アサシンダガー、タカハシマスターツールキット

ついに念願のタツジンデビューです!しかしまだまだ全体的なステータスが低く、戦闘は頑強とワザマエで誤魔化している形です。スキルを十全に扱えるのはまだまだ先のようです。

・アイスヘッド

余暇1 万札10でテッコを購入し埋め込む
余暇2 万札15で内蔵型ヒートカタナをテッコに埋め込む。
余暇3 モータルハント 8-4 万札4ゲット
余暇4 万札6でカラテトレーニング6,3 カラテ8に

・余暇後ステータス

◆アイスヘッド (種別:ニンジャ)  DKK:1  名声:7  所属:ソウカイヤ
カラテ    8  体力   11 
ニューロン  6  精神力  8
ワザマエ   6  脚力   5
ジツ     2  万札   2
攻撃/射撃/機先/電脳  9/8/7/8
回避/精密/側転/発動  10/6/6/8
即応ダイス:5  緊急回避ダイス:1
◇ジツ
『⭐︎謎めいたニンジャソウルlv2』
◇スキル
『●連続攻撃2』
『◉魅了』、『◉知識:現代的アート』
◇サイバネ
▶︎テッコlv1、▷内蔵型ヒートカタナ、
▶︎クロームハートlv1、▶︎生体LAN端子lv1、▶︎ヒキャクlv1
◇アイテム
オーガニック・スシ、ZBRアドレナリン注射器
◇装備
パーソナルメンポ
◇背景タイプ『反抗心や嫌悪』
◇生い立ち
⚪︎錠前破り
 

今回のイクサで火力が足りてないことを感じ、ヒートカタナを内蔵させてみました。折角なのでサイバネテック武器の方向性に舵を切ってみてもいいかもしれません。サイバネは常に若手の味方です。


・モンキャット 

  借金万札12を返済
余暇1シノギ、ダイス7+ボーナス6 5,5,6,2,5,2,3,5,4,5,5,5,6 万札2ゲット
余暇2シノギ、3,1,6,1,1,2,3,2,3,1,2,3,3 万札1ゲット
余暇3万札6でニューロントレーニング2,6 ニューロン5に
余暇4シノギ5,1,6,3,4,1,4,1,1,5,6,5,5, 万札2
万札2

ユウジョウ判定ネザークイーン4,1,6,5成功 ◉知識:公僕の流儀獲得

・余暇後ステータス

◆モンキャット (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:6  所属:ストリートニンジャ
カラテ    4  体力   5
ニューロン  5   精神力  5
ワザマエ   7  脚力   4
ジツ     0  万札   2
攻撃/射撃/機先/電脳  4/8/7/5
回避/精密/側転/発動  8/8/8/0
即応ダイス:3  緊急回避ダイス:0
◇スキル
『●連射2』
『◉◉タツジン:ムチ・ドー』、『◉トライアングル・リープ』
『◉知識:ストリートの流儀』、『◉知識:歓楽街エリア』、『◉知識:オイランドロイド』、『◉知識:公僕の流儀』『◉交渉:共感』
◇サイバネ
▲スマートバイオサイバネlv0
◇装備
ムチ、光学迷彩ローブ
◇生い立ち
⚪︎キング・オブ・アーケード
◇その他
ネザークイーン親密度2

借金返済もあり、全体的にはあまり変化はありません。ブラックゾーンと同じくワザマエ以外がアレなので今後は各種ステータスの穴を埋める形になりそうです。

おまけ

【ダークチェイサー】
漆黒の毛皮装束を身に纏った狩人風ニンジャ。元は冷酷かつ残酷な危険生物ハンターであり、モータル時代ですら素手でメキシコライオンを八つ裂きにする異常怪力の持ち主だった。ニンジャになって以後も獲物が人間に変わっただけで本質的に変化していない。

【マインドハッカー】
赤い頭巾を被った小柄なニンジャ。男性。その顔には老人じみた深い皺が刻まれている。エナジー・ジョルリの糸を周囲にばら撒く無差別攻撃を得意し、さらに近接も不得手ではなく、セルフ・ジョルリで操る無動力球体関節ドールヒキャクにより踊るように回避する。

いずれもオリジナルはペリカン=サン。この名鑑は描写のイメージを取るために独自に妄想して作成な。


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