都会の子育て〜摘まれた好奇心の芽〜

都会で子育てしてると、

“のびのび”

とは全く逆な環境だなとつくづく思います。

好奇心を満たしてあげられる場所が

本当にない。

平日、保育園に行っていると

行き帰りの道中くらい。

だけど、都会だと

何にもない虫もいない小さな公園しかなく

あとは家かマンションか道路か駐車場。

2歳になったピョン吉は

まっすぐ歩いてくれるわけなく

ふらふらと気になったところへ行きます。

できれば少しでも好奇心を満たしてあげたいと思うので、好きなところへ行かせてあげたい。
触らせてあげたい。

だけど人の家だったり駐車場だったり

ダメダメばっかり言うはめに。。。

先日、
あるマンション下の白い石が敷き詰めてある場所があり、

ピョン吉がつたない言葉で「しろい」と

目をキラキラさせながら白い石を集め始めました。

私はそれを止めませんでした。

好奇心の芽を摘みたくなくて・・

すると帰宅した住人らしきおばあさんがこちらを見ていました。

笑顔で会釈すると

近づいてきて

「白い石の下にあるグレーの石が出てきちゃうから白い石で遊ばないで」

と言われました。

今まで、おばあちゃん世代の方には

ニコニコ優しくされたことしかなかったので

とんかちで頭を叩かれた気分になりました。

「すみません」と
ピョン吉が運んだ石を元に戻しながら
おばあさんは横で同じことを言っています。

おばあさんの言い分はもっともなのかもしれません。

遊ばせた私が悪いです。

でもこんなふうに毎日同じ道中で好奇心が芽生える機会なんて早々ない。

正直、
この好奇心の芽を摘まれるほど
大事なことだったのかな・・

と思ってしまいました。
(もちろんおばあさんには大事なことなんでしょうね。)

石を戻してから半ば逃げるようにその場を離れました。

(離れたあとも、おばあさんは石をいじっていたので、戻し方も気に入らなかったのかもしれません。)

帰りたくないピョン吉を無理やりその場から連れ出したので、ギャン泣きピョン吉。

ごめん、ママが悪かったー

と謝り抱っこしながら

心はモンモンとしながら帰りました。

息苦しい。
のびのびさせたい。
好きで東京にいるんじゃない。
こんな都会で子育てしたくなかった。

キラキラした目を
キラキラした好奇心を

結果摘むことになって切ない。

ネガティブモード。

今でも思い出すと傷付いた心が痛みます。

どうしたら、こんな都会で

誰にも迷惑をかけず
入っちゃいけないところにも入らず
触っちゃいけないものにも触らず

毎日の好奇心を満たしてあげられるのでしょうか。

育てにくい。

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