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一口エッセイ:いぬのおうた

 NEKO WORKsさんの新作『イヌぱら』の楽曲にて作詞を担当しました。『ネコぱら』の次は『イヌぱら』だぜ! エイプリルフールに嘘か真か分からない情報を出した後に、ちゃんと製作決定を発表する最近流行りのクールなパターンですね。
 今回の楽曲『いぬのおうた』は、なにを隠そう作曲がAiobahnで作詞がにゃるらという、『INTERNET OVERDOSE』と同じ布陣。あの曲を気に入ってくれていたのでしょう。こうして仕事がもらえるようになるんだなぁ。かわいいワンコなボーカルは「ななひら」さんです。美少女ゲームらしい明るいボイスで素晴らしい! 遂に、美少女ゲーム業界と大きく関わる仕事ができて感無量……。
 さて、今回の作詞に関してですが、『イヌぱら』のタイトル通りヒロインたちは犬であるわけで、依頼がきてからは、つねに「犬」の気持ちを考えることに努めます。ちなみに、Aiobahnの曲はセリフパートとか(今回はラップまである!)変わった部分が多いから数倍つらいんだよ。その分、インパクトがあるのだから良いことだけれども。
 数日悩んだ末、「ペットは自らの死をもって人間との関係を完成させる」のだろうと、犬の死生観から肉付けしていった。犬の狭い主観では最後まで最も信頼すべき人間に愛されていたら幸福であるわけで、文字通り死ぬまで愛することが飼い主の義務。飼育することで世界を狭める代わりに、犬の見えている範囲においては最大限の愛情を注ぐ。愛されたまま天に迎えられるのだから、死は安らぎと同義であり、その魂は救われていると言える。そんなことを可愛い美少女ゲームの曲で表現してどうすんだ。


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 商業エッセイ集もよろしくね。読み返すと、この頃はあんまり幸せそうじゃないね。

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