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一口エッセイ:サブスクで聴けるアリスソフトの好きなBGM

 アリスソフトのサントラがわりとサブスクにあることに気づいたので、配信にある好きなBGMの話でもします。一番好きなアトラク=ナクアの『Going On』はサブスクにありませんが……。

 まずはGALZOOアイランドの『タイトル』。曲名通りタイトル画面のBGMですね。この曲、ほのぼのしていて良いんですよ。スーファミのポップな名作ゲームっぽいワクワク感に溢れていて、このキュートさもアリスだよなとお気に入り。ロリロリしい雰囲気から想像できない重くガッツリなエロとシリアスがあるギャップとアングラなドキドキが、ザ・エロゲーなんですね。


 お次は激しめ。ランス5Dのラスボス戦曲『All Your Power』。ランス5Dはランスシリーズの中でも特に明るくおバカな作品ですが、そのカッコつけすぎない塩梅ながら熱く盛り上がることもできる最大公約数のようなラスボス戦が良いんです。6以降の壮大なスケールの冒険ではないけれど、たしかに一つの物語のラストであり、一区切りつけるためのラストバトル。5Dは豪華なお気楽OVAみたいな空気が最高なんです。
 通常戦闘曲もいいよね。お間抜けな前半から、急にガチガチに激しい曲調に変わる瞬間が正しくランスしている。

 ままにょにょの『Justice』アレンジ。元のママトトでの原曲から素晴らしく、MIDI時代の音源が夢と希望に溢れまくりなのですが、このオルゴールのような「泣き」が入ったアレンジが涙腺にきちゃうんだ。
 ままにょにょという、オールスターかつ無限に遊べてしまう仕様上、00年代前半までのアリスソフトの概念そのもののような感覚があり、自分の中ではこの曲こそアリスなんです。一番プレイ中聴いた曲だしね。ず〜っとダンジョン潜っていたから。スマホで出して欲しいくらいにアリスソフトの総括として最高のゲーム、最高のBGM。ランス9で流れた時の感動といったら。

 アリスソフトといえば、ランスシリーズのエロシーンBGM『我が栄光』を語らねば画竜点睛を欠くというもの。いかなる場面でも、この曲さえ流れてしまえば無敵になれる。僕らは我が栄光を(いろんな意味で)気持ちよく聴くために、何十時間もマウスをポチポチしまくってきたと言っても過言ではない。
 そして、ランス9での『我が栄光』は一味違う。溜めに溜めて、いったい今作はいつ解放されるんだとドキドキしていたなか、大盛り上がりで流れる雄々しい国歌のような大演奏。やはりエロゲーなのだからエロシーンこそ最高のご褒美で、そこでのカタルシスのためにゲームシステムや物語が存在する。この曲はいわば本質なのだ。


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