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一口エッセイ:Discordサーバー1周年と1万人



 ひっそり運営しているDiscordサーバーが、1周年でたまたま参加人数1万人を超えました。めでたいですね。


 このサーバーは、以前に自分が「社会や政治の話がなしでアニメと漫画の話を中心としたコミュニティ」があったらどうなるかと実験的に作った前サーバーから地続きに近く、特に明確に規制はしていない状態で、のんびりオタク的な情報を交換したり創作物を投稿したりするコミュニティとして機能しています。別に他人が社会や政治の話をすることはどうでもいいのですが、それは他のSNSに任せて(それこそTwitterがそうなっていますね)、このサーバー内はオタク同士の交流に注力する主旨でいこうと思ったわけです。
 これが思ったより上手くいってビックリした。みんなのんびり好きなカテゴリーの話でゆるく雑談している日々。もちろん大人数がいるなりにトラブルはあるものの、それも人間関係の範疇で、特に目立つ問題はないまま一年が経ちました。ボイスチャンネルを存在させていないことが功を奏したのかもしれません。サーバーを綺麗に使ってくれてありがとう。
 Twitter内は、だんだん「好きな作家や配信者などを推す場所」の意味合いが年々強くなっている印象があり、炎上や人間関係のトラブルなどの危険性も高く、なにより数字に囚われる悲しみもあるため、気軽に人間が投稿できる場所は欲しかったんですね。僕らがTwitterを始めた時は、もっと混沌としていたので、ネットのスラム的な場所から育つスターも僅かにいたのです。が、Twitterも整備が進み、いつの間にか良くも悪くも活動する者が強く、一部の人間たちは思想によって過激化し、若者が気楽に呟くメリットが薄れたように見えました。
 そこでもっとオタクたちがゆるくオタク話できる場所があり、適度に混沌としていれば何かが生まれるかもしれないし、何もなくてもそれはそれで面白い。少なくとも彼ら彼女らの生の意見が観測できることに意味はあるでしょう。そんな思いで運営しています。管理者が目立つと動き難いでしょうから、僕はめったに発言しませんが。ご自由に常識の範囲でお使いください。「Twitterはなんか怖いから助かる」といった意見は、なるほどと思いました。穏やかな若者から見るとTwitterの空気感はちょっぴり恐ろしいのだ。
 一つ学んだこととして、なんでもありの雑談チャンネルだけは管理が難しい。以前は雑談チャンネルがサーバーの上の方に置いていたものの、たくさん人がいる上で固定メンバーでの身内ネタが強く、最初にここを覗いた人がついていけなくて不安になるのではと、雑談チャンネルの場所を下の方へ変更しました。各専門チャンネルとの空気感も考慮して最善の方法だと思ったのですが、雑談チャンネルを利用している一部の方は「にゃるらは自分たちのことを嫌っている」と誤解してしまったのですね。
 全くもってそういうつもりはなく、むしろサーバー内のバランスを考えたら、雑談チャンネルのためでもあると思っていたのでビックリした。とりあえず「過度な下ネタや身内ネタは控えめに」とだけ書いておいたら、今度は「どこからが過激な下ネタで身内ネタか」で管理者のBANを誘って遊ぶような投稿が溢れてしまった。規制されると反発したくなる。カリギュラ効果だ。
 僕は規則を守ることだけに美しさは無いと考えており、それこそ上の言うことに疑問を持たなければ奴隷でしかないとさえ思う。マリリン・マンソンはキリストにも対抗するからスターになれた。僕だってけっして行儀の良い存在ではない。けれども、単純にサーバーの運営という小さな箱庭内で無意味に学級崩壊されると普通に困る。なんなら、「にゃるらに嫌われた」といった解釈から若干ヒステリックになっている子もいて、雑談チャンネルの位置が変更されただけでこうなるのか……とは驚きでしたね。
 「このサーバーは好きだけど、にゃるらは好きじゃない」と何度も表明するアカウントも登場し、「教室は好きだけど先公には従わないぜ!」タイプの思春期そのものだと感動。僕は何も投稿しないのだから言及せず放っておけばええやんとしか思わないが、敢えて管理者をdisることもロックの一部だから仕方ない。こうやって管理に試行錯誤する身となると、イーロン・マスクも不当に叩かれている面もあるよなと同情的になります。
 まあそれも一瞬の話で、しばらく僕を煽ったら収まりましたが。「管理」されると人は反射で反発したくなるのは、感覚で分かっていてもそれを目の当たりにすると、おお……となる。僕が嫌っていた教師たちも似たような気持ちだっただろうと察しますが、とはいえ大衆が感動する「なにか」は、こういうカオスな状況から芽生えていくものと信じて、今年ものんびりオタクたちのコミュニケーションを見守っていきます。
 引き続き、ゆっくりしていってね!


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