一口エッセイ:ニディガSwitch版発売決定
拙作、『NEEDY GIRL OVERDOSE』のSwitch版が告知されました。やったね! まだ発売四ヶ月なのにとんでもないスピード感。最初は、「数ヶ月で10万本目指そうね」という緩い目標で、インディーゲームなら10万本でも大ヒットなわけですが、なんとニディガは「二ヶ月で20万本」を記録。現在は45万本越え。超てんちゃん、恐るべし。
あまりの速度とファンの増加により、製作陣はてんてこ舞い。ここまできたら100万本を現実にしたいと、偉い大人が続々増えて会議の連続。どんな打ち合わせであろうとも、いざとなれば原作者の自分がちゃぶ台返しできると思うとゾクゾクしますが、実際は「超てんちゃんをバカにするな!!!」と頑固親父のように暴れることもなく、淡々と業務をこなす。(でも、超てんちゃんを押し出すのが便利すぎて、そのたび裏で病んでいるあめちゃんの気持ちも慮って欲しいとたまに主張している)つらいよ、休みたいよ……。ゲーム製作時よりも、今の方が忙しい。誰かあめちゃんより先に、僕を米青ネ申禾斗に連れて行ってくれ!
今は、追加要素の新ルートなりなんなりの文章や設計もやりまくり。これはまぁ、僕が望んでやっていることなので良いですけど。Switch版の発表ができて助かりましたが、それまで「次何やるの?」「今は何やっているの?」「なんで売れたのに辛そうなの?」と毎日訊かれて、それでも精神が削れた。「思いっきり趣味の追加要素を入れてファンを驚かせてやるつもりだ!!!」なんて、知らない人に言えないしね。終いには、「俺の言う通りにすればもっと売れるよ」も出てくる。じゃあお前がオリジナルで当てろ!!! シンプルに「お金貸してよ」もくる。たとえ100万本売れたとて、急に30万円フォロワーに貸せるわけないって!!
あとは、ヒットの要因を分析(!?)している文章の中で、女児アニメに言及していない様子を見かけるたび、単純に「かわいい」というあまりに単純で大きな要素を見落としていてニヤリとします。クリエイターの友人にも、創作活動のアドバイスを頼まれることも増えましたが(調子に乗ってごめんね!)、いつだって「かわいい」の最先端は女児アニメが創り続けている。プリキュアやプリマジを観て、それを理解してもらえると嬉しい。
これを考えると、あれだけ「ウルトラマン大好き!!!」の塊であるエヴァが極大ヒットしたのに関わらず、何十年経っても未だにウルトラマンまで視聴しているエヴァファンが少数である事実が『シン・ウルトラマン』の上映で浮き彫りになったことに、庵野秀明氏もさぞかしビックリしていることでしょう(勝手に製作者の気持ちを代弁した気になる良くないオタク)。
と、まぁ色々あってストレス120ではあるものの、頑張るよ。応援と期待してくれている方がたくさんいて嬉しかったのは真実ですから。ありがとね。なにより、超てんちゃんが100万本の女になる瞬間は、僕も見てみたい。超てんちゃんが時代を手に入れた時、やっぱりあめちゃんは泣くのかな。
毎日の日記をまとめた同人誌を、BOOTHにて販売中です。ニディガ発売までの過程を楽しんでね。
商業エッセイ集もよろしくお願いします。この時代があったから、今のニディガにも繋がったのですね。
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