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一口エッセイ:VSファンの悪夢


 ゲームが発売してから海外のファンも増えたので、ときおり中国語でツイートすることで交流したりしています。日本語の文章も翻訳して反応してくれる方まで居てガッツがあってよろしい。嬉しいよ。わざわざ国を越えてまで応援してくれているからか、熱心で純粋なファンが多くて励みになる。
 中国語で「あれこれ悩むより、一度ぐっすり眠ってから考えた方がいい」と呟いたら、一人の中国人の女の子から「でも夢の中にはいつも嫌なものがたくさんあって、逃げられない」とリプライが届いた。喧嘩商売のキャラ並だ。
 夢の仕組みは脳のデフラグ(整理)だと言われており、内容に関してはトリップと同じくセッティングが全てだと思われる。悲しい気持ちの時に楽しい夢を見れる確率は低い。なら、気休めでも「今夜は良い夢が必ず見れる」と返信しようと思った。応援している創作者から断言されたら嬉しいだろうし、影響されて少しでも良い夢になればいい。
 翌日、彼女から「久しぶりに安らかな眠りを得て、梦、怪物、血と戦いがなくて、果てしない暗が私を优しく包んで、魔法ですか...」と連絡がきて、普段どんな壮絶な夢なんだ……と驚いたものの、無事に安らかに眠れたようで僕も安心しました。
 魔法なんかでなくてただの無根拠な綺麗事でしたが、間違いなくこうして女の子の精神を救ったわけで、例え僕がこれからどれだけ批判されることがあろうとも、この瞬間だけは善意で人を救った優しい大人であることは事実であり、応援してくれるファンを一人でも助けて恩返しができただけで、僕の人生は意味があるものだったと言える。

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 商業エッセイ集の方もよろしくね。まさか、ここから海外のファンもつくような人間になるとは。

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