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一口エッセイ:ニチアサ漁師

 『仮面ライダーリバイス』の最終回放送直後、『ドンブラザーズ』が冒頭でリバイス最終回を視聴し「いい最終回だった……」としみじみしたあと、「ドンブラザーズも今回で最終回にしよう」とキレキレなメタギャグを飛ばし、この予想外な悪ふざけ感は、ギャラクシーエンジェルみたいでめちゃくちゃ良いなと感動しておりました。

 前に友人が泊まりに来た際、8時半に起きてニチアサを視聴し始めた僕を見て「ニチアサって面白いの?」と訊いてきたので、「面白いとか面白くないじゃなくて、もう習慣としてとにかく観ている感じかな」と答えると、「漁師みたいな目つきだ……」とビックリされたことがあります。
 そう、漁師は例え今回の収穫が少なかろうとまた海に出る。そして、次も収穫量に関係なく絶対に海には出る。いつか訪れる大収穫を信じて。ニチアサ視聴はそれに似ているかもしれません。
 もちろん、僕も手放しで褒められない回だなと思うこともあるし、あまり心に残らなかったな……と惜しむ作品もある。しかし、一年も追い続けたのだから、ストーリーはともかくキャラクターには愛着が湧いていたり、要所要所で興奮した演出などは、どの作品にも必ずある。僕は、そんなヒーローや怪獣、ヒロインたちの輝く瞬間を逃さず目に焼きつけるために、ひたすら朝番組を視聴し続けるのでしょう。それこそ早起きして漁に向かう男たちと同じ精神で、生き甲斐のために真っ直ぐ船を漕いでいくだけなのだ。

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